タイムドメインminiの吸音材を変える
去年タイムドメインライトをメルカリで買って以来どハマりしています。
今までのスピーカーの概念がひっくり返ってます。
DTMの際に使うと首や体を動かしても音がほとんど変化しないので、すごく作業がやりやすい。
スピーカーから聞こえると言うより、スピーカーの周りの空気が振動している感じがします。ゴローンとしても音像がさほど変わらない。
リスニングポイント広すぎスピーカーです。
今まで使ってきたGENELECもJBLもFOSTEXももちろん良いスピーカーなんですが、どうしても長時間聞いてると耳が疲れてしまいます。
スピーカーが鳴っているという事はその方向を意識してしまいます。でもタイムドメインはそのことを忘れさせてくれます。
作業用のヘッドホンも開放型のゼンハイザーのHD598を愛用していて、耳の周り全体が響いている感じを気にいっています。あとピアスだらけなんで側圧強いヘッドホンは痛い。じゃあ外せよ笑
初めてレコーディングスタジオでエレキギターの録音をした際、空気が振動してないのにヘッドフォンの中から自分のギターの音が聞こえてくると言うのが気持ち悪くて、ブースのドアを開けて録音させてもらったことを思い出しました。
マーシャルフルテンでそれをやるとなんも聞こえないので、そのときは隙間を5ミリくらいにしますが。
ギターやピアノドラムといったアコースティックな楽器から音楽に入ったので、まわりの空気が振動してないとダメな体になったんだと思われます。
ではやっと本題です。
今回、最近購入して気にいっているタイムドメインminiの中の吸音材を変えてみたいと思います。
もともと入っているスポンジみたいなやつを取り外し、紙を折って作ったテトラパックに変更します。
折って糊付けしてたら子供達は興味津々の様子。量産する際はお手伝い頂こう。
おうちコープのチラシから生成されました。
そしてminiの内部にぶち込みます。
スピーカー後方部分の反射音ががいい感じに分散されて吸音されるんでしょうか。片方のスピーカーだけ変えて、同じ音をLRのパンで振って比較してみます。
第一印象はうそん!かなり変わるな!と言う感じです。
ハットや金物のアタックの成分がすごく前に出てきている。
ドラムやエレピやギターなどで単体で鳴らすとそれほど変化は出ません。
レンジの広いシンセやループなど、音数が重なったものを鳴らすとアタック感が如実にかわります。その分テトラパック吸音ではスピーカーの周りの空気の振動が減り、スピーカーコーンから音が聞こえてきます。
アコギのマイクをボディー側からネック側に移動したイメージに近いです。
フォーカスが合いすぎます。
テトラパック吸音がネック側です。
アタックが出てくるので一見派手なのですが、中低域のふくよかさは減っています。減ってるんじゃなくて、アタックに耳が持っていかれてるだけかもしれませんが。
面じゃなくて点で鳴ってます。
ぱっと聞き派手目にチューニングしたイヤホンといった感じでしょうか。
リスニングするには悪くないとは思いますが、この環境で音ギメやミックスをしてしまうと結果地味な音像を作ってしまいます。
残念ながら僕の環境では却下とさせていただきます。
紙ではなくティッシュでテトラパックを作ると柔らかく響くそうです。
プラスチックの筐体がアタックを強めるのなら、テトラパックの奥を布張りするとか。
ただ今回やってみて思ったのですが「良く鳴る」よりも「すっきりしている」の方が作業には向いてそうです。
タイムドメインライトは完全に低域を捨てているので、音像が見えやすいのですが、タイムドメインminiはもう少し普通のスピーカーよりです。
キックもちゃんと聞こえます。
ただその分トラックが増えてくるとごちゃごちゃし始めるので、その辺のスッキリできる着地点を見つけたいところです。
ライトとmini同時に鳴らすとどうなんやろ…。
次はアンプを交換して検証していこうと思っています。
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