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年越し

家族以外と年を越したことがある。元カレとそして、君と。それはそれは幸せな時間だったどちらも。家族と過ごすのが私にとって苦痛だったからだ。

シフト制の仕事をしている。それなのに年越しを職場で迎えることがない。むしろ迎えたい。私は家族で過ごすイベントが大嫌いだ。とりわけ盆と正月は気が狂いそうになる。ほぼ狂ってた。一人暮らしをしていたときは帰らない時があった。それで彼と越したのだ。1人でいると世界から取り残されてしまったようで苦しくなる。世界は家族といるのが幸せという考えがまだまだ多く残っている。

私は家族が嫌いだ。いつも争い、不和ばかり。ずっと張り詰めていて、険悪だ。疲れてしまうし、居場所がないように感じてしまう。家族で過ごすイベントが苦痛だ。大人になったら解放されると思った。でもそんな事はなくて、この世界の異物みたいになってしまった。

苦しいイベントを楽しいイベントに出来たことは大きい。好きな人と大切な思い出を作れるというのは、それだけで幸せになれた。大切な人と過ごす時間を私にくれたと思うから。いろんなイベントはあるけれど、盆と正月は特別らしい。私をずっと苦しめてきたイベント達は世間的には大切らしい。

君は何でも私がやって当然という考えをしない。それが救いだった。あんなに未来を明るく考えることが出来たのは君のおかげだ。そんな年越しがもう1度過ごしてみたい。元に戻れるのかは分からないけれど、夢みたいな年越しを私はまた待っている。


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