嘘喰いの業の櫓わかんないよ~!って人向けに超ざっくりした解説

これはギャンブル漫画『嘘喰い』の作中に出てくるギャンブル『業の櫓』を読んでわかんないよ~!ってなっちゃってる人向けの超ざっくりした解説です。超ざっくり書いたので、もしかしたらところどころ間違ってるかも・・・。本編のネタバレが含まれているので未読の方は注意してください。








賭郎勝負:業の櫓

基本的なルール:お互いが持っている珠の数1~10を予想し合い、正しい合計数をタワー最上階の端末に入力した奴の勝ち。

帝国タワー:1Fは暴力禁止。2Fから上は好きにせい。SATに囲まれている。

ドティ:相手に正しい合計数を入力されたり、自分が『ありえない』とわかっている数(自分が5個持っているのに『4』とか)を入力したら相手の血が輸血される。


勝負のキーポイント

①8入力のブラフについて

このギャンブルの核となるトリック。

捨隈は自分が持っている珠が9個であるにも関わらず、雹吾に指示して最上階の端末に『8』を入力させた(1Fのドティには『ありえない数』を入力することはできないが、最上階の端末にその縛りはない)。まさか正解を入力する端末(しかも先着3名)に『ありえない数』を入力したりしないだろう、という先入観を利用したトリック。

この捨隈の『8』入力を貘さんが信じた場合、捨隈の持ってる珠の数『9』には絶対に辿り着くことは不可能になる。当然、自分が持っている珠の数と合わせた正しい合計数を入力することも不可能になる。

ただし、そのためには貘さんに『8』入力が本気だと信じ込ませなくてはならない。

しかし貘さん、速攻でこの『8』入力に疑いを持つ。その理由はドティ一回戦が終わった直後、「俺もう嘘喰いの珠の数わかったから二回戦いらね(^_^;雹吾入力よろ」とか言い出した捨隈の上着のボタンが開いていたから。

これだけで貘さんは(どうして捨隈はボタンを開けたままなのか→すぐに上着を脱ぐつもりだから→ドティ二回戦があることを想定している→この入力はブラフなんじゃね?)と思考する。病院に行け。


②捨隈の殺意について

『8』入力がブラフなら、まだ捨隈は貘さんの珠の数を絞り込めていない。

→つまり、まだ貘さんに死なれたら困るはず。

『8』入力が本気かブラフかを探るために、貘さんは暴力禁止の1Fを抜け出して階段を上り、捨隈の目の前を通り過ぎてみた。

一方で捨隈、実は一度、階段を上った先にある穴からSATに狙撃されかけていた。危ない。

何も知らない貘さんはノコノコと階段を上り、狙撃スポットである穴の前にに体をさらそうとする。

貘さんが階段を上りきって狙撃されるのを防ぐため、尚且つ『8』入力がブラフだと気付かれないように(『貘さんを助けた』と思われないように)捨隈は本気で貘さんを殺しにかかる。

捨隈「死ね」(頼む死ぬなああああああああああ)本気の首絞め

貘さん「(*_*)」

結果的には貘さんを殺しかけている途中で雹吾と合流し「『8』入力は失敗したぞ」と報告をもらう形で、捨隈はギリギリ貘さんを殺さず1Fに戻ってドティ二回戦をやる大義名分を得る。

一方で貘さん、ガチで殺されかかったため、捨隈の『8』入力は本気だったのかと凹みかける。

しかし捨隈に殺されかけている途中で銃声(タワーの正面入り口前でSATが発砲したやつ)が響いた瞬間、何故か捨隈が実際に銃声が聞こえてきた正面入口とは別方向(階段上の狙撃スポット)に顔を向けたことにひっかかる。

ここで貘さん、(どうして捨隈は階段上を向いたのか→そこの穴から狙撃されることを警戒していた→つまり自分を殺そうとしたのはそこの穴から狙撃されるのを防ぐためだったんじゃね?)と思考する。もう好きにしろ。

この時点で

捨隈:『8』入力が本気だと貘さんに信じ込ませたと確信。

貘さん:『8』入力がブラフだと疑ったまま。


③『不運が当たり前』という捨隈の思考回路

1Fに戻った貘さんと捨隈、ドティ2回戦。お互いの珠の数を探り合う。

車の中:課長「卵、うまっw」零號「(^_^;」

ドティ3回戦。先攻の貘さん、キメ顔で『13』入力して盛大に外す。(この入力の失敗はワザと。貘さんは「捨隈の『8』入力を信じ込み、自分の珠の数を晒してしまった」演技をしている)

後攻の捨隈、貘さんの珠の数を1/2まで絞り込み、入力するも外す(ここまでのドティで逆に捨隈は自分の珠の数を貘さんに晒してしまう)。

もっともこの時点で捨隈は貘さんの演技に引っかかっているので、この『1/2の絞り込み』自体が間違っているのだが、捨隈はこれまでの人生経験から『自分には運がなくて当たり前』という思考回路になっているので、『自分が1/2の確率で正解を外したこと』に疑いを持たなかった。→つまり『残り1/1が正解』だと確信してしまった。

*もしも人並みに自分の幸運を信じていれば、(自分は本当に『1/2』を外したのか?→そもそも『1/2の絞り込み』自体に何か間違いがあるのでは?)と気づけたかもしれない。

そして最上階、捨隈、完全に絞りきったはずの合計数を入力するも盛大に外す。貘さん、ヘリコプターで登場してネタバラシ。

クララ「最後のチャンスやるよ。あんた、嘘喰いの珠の数が当てられるかい?あ、ちなみにこれが嘘喰いの持ってた珠だよ(ジャラジャラ)」

貘さん「(^_^;」

捨隈(全部で9個・・・)

ここでも捨隈の『俺不幸ロジック』が暴発。

捨隈(どうせもう1個隠してんだろ)「嘘喰いの珠の数は10個だ」

クララ「ばか」(発砲)

貘さん「俺の珠の数は9個、捨隈も9個、つまり合計は『18』個だ!マルコ、入力!正解!勝利!」









課長「卵、うまっw」

~fin~

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