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「優しい間」を紡ぎ出す「市民性」をもった大人を増やす取り組みに共感して #わたしがPIECESを好きなわけ


私のPIECES との出会いは、2020年3月に水力発電開発の土木エンジニアとして40年以上勤めた会社を65歳で退職し、コロナ禍で始まったステイホーム生活のなか、その後の人生探しを始めている最中でした。退職後のタイミングでボランティア活動ができると楽しみにしていたオリンピック・パラリンピックも1年延期となってしまった一方で、ステイホームでオンラインでの交流の機会が増えてきたことが幸いし、その年の10月にPeatixからのメールで届いた「PIECES活動説明会」の情報を見つけ、それまで子どもと関わる機会がなかったのですが、「子どもと寄り添う優しい"間"を紡ぐ」というメッセージが気になって参加してみたのがきっかけでした。そのときのアンケートにはこんなことを書いていました。

専門的なことを含めてとてもいいお話が聞けました。実際に当事者として参加されている方も多かったようで、体験のない身で参加したことに少し戸惑った面もありましたが、いろいろなお話が聞けてよかったと思います。

「優しい間」を紡ぐことは、誰にとっても大切なことだと感じました。

その後、何度かオンラインでのトークイベントや公開セミナーに参加するうちにPIECESに対して親しみが湧き、応援したい気持ちになって、年末のキャンペーンでめでたくメイトになりました。

「なぜ応援したくなったのか?」という問いに対して明確な答えを持っている訳ではないのですが、これだけは確かと言えるのは「優しい間」というキーワードに共感したということです。オンラインイベントで「間」という言葉の意味について質問する機会があり、「 ”間”には“場所”という意味と“隙間”とか“距離”という意味がありますが、“(優しい)居場所”という意味のほかに“(優しい)距離感”という意味もあるのではないでしょうか?」という問いに対して、代表の小澤さんは、具体的にどんな言葉だったか覚えていないのですが、肯定的な言葉で答えを返してくれました。専門機関として子どもたちを「支援」するのではなく、ちょうどいい距離感のところにいて子どもたちの願いを受け止めることができる大人を増やすことで「優しい間」を広げていくというところが腑に落ち、PIECESの理念への理解が深まった気がしました。いま改めて思い返してみると、オンラインでそんなやり取りをしながら、PIECESという場所が自分にとっても「優しい間」と感じられるようになっていたのではないかと思います。そういうこともあって、7月からはCitizenship for Children (CforC) プログラムにも参加し、今ではPIECESとCforCが自分にとって掛け替えのない居場所のひとつとなり、現在に至っています。


CforCの参加者は何かしらの形で子供たちや福祉の世界に関わっている方が多いのですが、私自身は、学校卒業後40数年間ずっと水力発電所開発の仕事に携わってきましたので、直接子どもや福祉の世界と関わった経験はなく、普通の市民として参加しています。そんな私でも暖かく受け入れてくれる方々が参加しているCforCの世界と出会うことができ、なんでも話せて、恐らくこれから先も繋がっていられる仲間が得られたことは、最大の収穫でした。

一方で、PIECESが目指す「子どもたちとの向き合い方」に関しては、#ひろがれPIECESキャンペーンのキャッチフレーズとして提案された2つの案がそれを表していると思います。投票の結果、いま使われている「こどもがこどもでいられる社会」が選ばれましたが、私が投票したのはもう一つの案「こどもの願いを見つめ続ける」でした。この案に投票したのは意外にも自分ひとりでしたので自分の考え方は少し変わっているのかも知れませんが、普通の市民ができることは「こどもがこどもでいられる社会」をつくることよりも、これからの社会生活の中で「こどもの願いを見つめ続ける」ことではないかと考えたことがそのような選択をした理由でした。その考えは今でも変わっておらず、どんなときでも子どもたちと真剣に向き合い、その願いについて一緒に考えることによって、どんな子どもも社会の一員として守られながら育っていける社会になっていくのではないかと思います。そんな2つのフレーズですが、それらはお互いに整合していて、「手段」と「目的」の関係にあると思います。そんな訳で、採用されたフレーズのほかに「こどもの願いを見つめ続ける」という案もあったことを知っておいて頂きたいと思い、敢えて紹介させて頂きました。

最後になりますが、自分自身の子どもとの関わりという面に関しては、何か具体的な活動を始めることを考えている訳ではなく、自分の置かれている環境から考えて、恐らく子どもたちの支援や子どもたちとの関わりそのものを目的とした活動ではなく、子どもたちのことも大切にしながらも、何か別の形の社会活動に関わることになるのではないかと思っています。とは言え、これからの人生探しの旅で出会ったPIECESの皆さんやチューターさん、CforC参加者の皆さんとのつながりは自分の宝物ですし、CforCの様々な活動や交流を通じて学んだことや考えたことは、これからひとりの市民として子どもたちの世界も含んだ「市民社会」と関わっていく中で大きな力となってくれると信じています。そして、これからもPIECESのメイトとしてずっとPIECESを応援していくことで、そのつながりの力を繋いでいきたいと思っています。

PIECESメイト シゲさん

#わたしがPIECESを好きなわけ    
#こどもがこどもでいられる社会を    
#ひろがれPIECES    
#PIECES_Magazine

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