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「1%」から広がる世界 #PIECESの本棚

こんにちは♪
今年の9月から PIECES に関わらせていただいているプロボノメンバーの馬場です。

バトンのリレーを受け取ったとき「今年こそは読書をする!」と目標を立て、地味に実践した私自身を褒め称えました。実践していないとバトンを渡されてもキャッチすることできなかったかもしれないですしね。

ですが、目標は立てたものの読書が苦手なので、読み切った本は多くはないのですが、その中の一冊を今回はご紹介したいと思います。

「1%の力」鎌田實

この本との出会いは、友人の本棚を眺めていたときでした。たくさんある本の中から引き込まれるように手を伸ばしたことを覚えています。

「全力」ではなく「1%」 1%の力って何だろうと思いながらページをめくると...

まえがき ※全文は長いので抜粋

1%には人生を変える力がある。絶望の中にいる時はとにかくゼロから1%何かを変えると、希望が見えてくるはずです。
困難の中にいる時、完璧に100%のことをしようとすると身がすくんで動き出せないことがある。 1%なら体と心が動きはじめられる。「まず1%」「1%ずつ」が大切なのです。
自分、自分、自分。こんな時、1%でもいいから、相手の身になってみることが大切なのだ。 「1%ずつ」事態は好転するはず。誰かのための1%が社会を変えるのです。1%には世界を変える力 があると信じています。
1%は誰かのために、と思って生きてきました。 その1%が回り回って自分に力を与えてくれているように思います。 その力をまた、困っている誰かのために回転させていきます。こうやって回っているうちに。誰かのためにが、いつか、知らない間に100%を超えるようになったら最高です。
利己的な生き物の僕らが資本主義という競争社会に生きるのだから難しいのです。 丸ごと自分のために生きてよい。その上に1%、誰かのために生きると、思いやりホルモンが分泌され 、 幸せで健康で長生きができることが分かってきました。
1%、見る眼を変えれば、人生が変わる。 みんが1%、生き方を変えれば、僕たちの社会も変わっていく。 世界だって変えられるはず。 これが「1%のカラクリ」です。1%には不思議な力があります。

まえがきから引き込まれて読み続けると、「 1%の力」の可能性だけでなく、被災者の方や闘病中の方 など1%の力で人生が変わった方々の素敵なエピソードがたくさん詰まっていました。

読み切ったときには、心が温かくなり、気持ちがなんとなくスッとすっきりしたことを覚えています。

日々の生活の中で自分に手には負えない大きな壁にぶつかり絶望を感じる時があると思います。 自分には無理だと思ってしまうことも、「1%でいいならやってみようかな」「1%ならやれるかもしれ ない」と視点を変えると、上手く乗り越えそうな気になりました。

つい、頑張りすぎちゃう日々。
自分のことでいっぱい、いっぱいになってしまう日々。
そういう日々を過ごしながらでも「1%」を自分自身ではなく身近な人(動物や環境も含む)に向けることができたら、温かい社会になっていくのでは。 みんながみんな誰かのことを思って過ごす社会って素敵なことだなと。

たった1%で何ができるのだろうと... とつい考えそうになりますが、1%を自分自身と誰かに向けて毎日過ごすことのは簡単ではないと思います。

簡単ではないからこそ、その 1%が愛しくなるのかなとロマンチックなことを言ってみたりします。 私の「1%」にはどんな可能性を持っているのだろうと思わせてくれる本でした。

今日の担当:馬場萌実

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