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戦士達の冒険と記録 vol.3 Luciffer(ねこぷー/穢れ戦浄)

 「ポーンさんがやった果てのヘレン」(以下ポレン)では海外の方も参加されていることをご存知だろうか。
 昨年のインタビューでは海外勢からの参加者としてCOLORSのメンバーを紹介した。
 海外勢故に時差や言語の壁に打つかり、日本人でも頭から疑問符を浮かべるストーリー。そんな難関を乗り越えて毎年参加してくれる別の猛者をご紹介したい。

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 今回お話を伺ったのはLucifferさん。
 ポレン主催者のジスさんもかつて「ルシファー」という名義を使っていたことを昨年知ってびっくりしたとのこと。

引用:魔星会ポレン10 より
今年の参戦キャラクターの一人。「ソーシャテロCat」。
可愛い見た目をしているが、ちょっとしたテロリストである。

■自己紹介をお願いいたします。

 Lucifferと申します、中国にてインディーゲーム開発をしています。三十歳です、よろしくお願いします。
 ポレン10に投稿した代表キャラはOutsideOneという触手怪物キャラです。 他、リージョン「ねこぷ~」にも参加しているし、こちらの構築も担当しています。

引用:Steam より
こちらが作成されているインディーズゲーム!今はまだ未発売とのことですが、完成が待ち望まれる。

■どのような経緯でポレンをお知りになりましたか?

 ポレン7の時に、キャラクターForeignerの作成者FHNBHJさんからポレンの存在を教えてもらいました。
 ちょうどその時からFHNBHJさんと一緒にゲーム開発を始めていたのですが、雑談の時に「気軽に参加できるキャラ対戦企画があるよ」と教えてもらったのがポレンでした。
 参加しようと思ったきっかけは、自分が「じすさんは全参加キャラの対戦を全て動画にしている」を聞いたからです。
 そのスケールの大さと異常とも言える作業量の多さに対して感服を感じましたね。そしたら火がついてしまい、そんな凄い企画に自分も参加したい、と思って参戦することにしました。

引用:魔星会ポレン7より
こちらが初投稿されたキャラクター「Outsideone」。
扉を開けて、「やぁ!」とご挨拶してくれる。イラストはご友人ご提供とのこと。

■ポレン8からNelopとしてご活躍をされていますが、チームメンバーの皆さんはどのような集まりでしょうか。

 Nelopの皆は全員「Project1」というRPGMaker(筆者注:いわゆるPRGツクール)関わりのオンラインコミュニティを経由して知り合った友人です。昔からの長い付き合いです。
 ポレン7の時に自分が参戦する話しをしたら、友人の二人も一緒に参戦したいと言ってきたんです。
 その後二人は「終末魔法少女」というリージョンを作ってました。(そのうちドジな一人は翌年自分のパスワードを忘れ、やむを得ず新たなアカウントを作ってました。)

引用:魔星界ポレン7 より
こちらが終末魔法少女さんのメンバー。参加者は2人でそれぞれ2キャラクターを出しての参戦。勝率は61%となかなかの強豪。

 ポレン8からは二粋同時参戦することが出来なくなり、それでも自分はNelopの構成をやってみたかったので友人たちに協力をして貰いました。そうしたら、皆あっさりOKをしてくれたので、Nelopが完成しました。

引用:魔星界ポレン8 より
こちらが初代Nelop。リージョン名の由来は「Polen(ポレン)」を逆さまにしたとのこと。
その後、ポレンの英語表記が「Polen」ではなく「Phelen」と知ってびっくりしました。とはLucifferさん談。

 Nelopの作戦はほぼ全部自分からの提案でした。
 まぁ、そもそも最初から自分がそういうチームをしたいから皆一緒に付き合ってくれーといったのです。
 発想としては「とりあえずMPを削りたい」。けれども普通の攻撃(鞭)をしたくない。それで、吸心で相手のMPを吸い、そこから自爆やいたずらをする作戦を立案しました。(でも結局補正事故になりましたね…)
 ポレン9の時にナラを採用したのも、ナラは強力なMP削り能力を持っていると同時に強力な非攻撃殺傷能力もあるからです。

引用:魔星界ポレン9 より
こちらがAMメンツを恐怖に陥れたNelop2の面々。
お写真はご自身で撮影したわけではなく、写真素材を利用されたようだ。

 キャラ確定後は、実はメンバー内であんまりポレンの話はしないです。
 面白い対戦があった時や、自リージョンの対戦の時だけにポレンの話をします。 普段は色んなネタ画像やFGOや遊戯王、そして色んなSteamゲームの話しをしますね。(なぜなら殆どの友人は日本語が読めないので)

■今年のリージョン、「ねこぷ~」のコンセプトをお教え下さい。

 「ねこぷ~」のコンセプト……というより、元から今年もNelop3をする予定でした。
 そしたらジョブ技分配に「ナラ」は「ねこ」が持っているのを見て、ほぼ瞬間的に猫でナラをする事を決めました。
 リージョン名の「ねこぷ~」は「ナラ」を使うジョブが猫に変わったため、イメージ的にシリアスさが減ったのが理由です。「nelop(ねろぷ)」から「ねこぷ(nekopu)」に変えました。

引用:魔星界ポレン10 より
そうして生まれたのがこのねこぷ~ってわけ。
あまりに可愛すぎるので、Lucifferさんにお願いして筆者は画像を貰いました。

 ビルドの組み立て中は一番苦労……?というかきついと感じたのは「歌届けます」という技が消されたことですね。(※筆者注 ねこぷ~参戦時ではまだJOB「ぷー」は解禁されていなかった)
 実は最初から「3ナラ猫+2歌テレパス(※筆者注:登録開始前の段階ではテレパスが歌届けますを保有していた)」の構成が決まっていたんです。その後それが出来なかったのが結構きつかったです。
 まぁ、最後はそれを埋め合わせるため(相手のMPを削るため)に暗黒剣士を採用しましたが、その性能も最初の期待値には足せないですね。それもしょうがないことだと思ってます。
 うまくういった所は、しいていうなら「いたずら」が敵の一番HPが高い相手を追尾するのを発見したときかな?
 そこはランダムでもいいけど、一番HPが高い相手狙いなら計算上同じ相手に連続で入る可能性は少なくなるので。(ただそれにも「hpmp両方数値の近い相手を一生無駄いたずらする可能性がある」のは実戦の時まで気付きませんでした。)

引用:ポレン10 第30試合より
このほか、猫の「ギャンブル」も最大HP(同HPなら最右キャラクター)を追尾することが判明している。ある意味無法地帯さんのお陰。

■「穢れ戦浄」についても同様にお教え下さい。

 自分が参加したリージョン「穢れ戦浄」は、実際のところForeignerさんを中心にして毎回違うテーマを楽しむリージョンです。
 その前は「弱まった怪物」、更に前は「密室封鎖」として参加していました。いつもは先に絵が出来た仲間の絵を主軸として、他の皆は自分の絵とリージョン名を合わせるのです。
 今回の「穢れ戦浄」のコンセプトは、実はリージョンロゴにも小さく書いてます。(英字で"but just take a bath"/"風呂入れ")

引用:魔星界ポレン10 より
小さすぎて見えづらいが、よーくよーく見てみるとたしかに"but just take a bath"と記載されている。

 今回先に絵が出来たのはForeignerでした。なので皆は今回「お風呂」をテーマにすることにしました。だからOutsideOneは洗面台にいますし、今回闇ちゃんの代わりに参加したThe Boxさんは闇ちゃんのお風呂嫌いを表現しました。
 ビルドの苦労した所は…多分できるだけForeignerの完璧構成を変えたくなかったところですね。Foreignerは後手のガンマンとしては、精密かつ強い構成をしています。ただ今回のポレン10自体、ガンマンに優しくない環境になりましたから、それでも構成を変えないなら、状況は厳しくなるのです。
 うまくういった所は…
 私:「じゃとりあえずチェン毒で」
 他:「「賛成~」」
 と合意が取れたところでしょうか。

■ポレンに外国の方が参戦するのはかなり珍しいようです。外人として参加されるに当たり、苦労される点や、逆に外人だからこそ楽しめる点があればお教え下さい。

 一番苦労するのはネット環境の違いですね。
 去年から中国はDiscordサーバーへのアクセス制限を更に増強しましたから、一年ぶりに今年ようやくアクセス方法を見つけました。
 そしてBoothへの支払いも結構苦労するんです。ネット環境問題もあるけど、それ以上の問題は支払い手段が少ないこと。
 中国からは多分Visaカードで支払うするしかないです。
 外人として楽しめる点は……というより、楽にできる点はありますね。FHNさんも含む、一緒に「穢れ戦場」や「ねこぷ~」を参加した、もしくは今回一緒じゃなかったの「タナトス教団」や「パスワード」を参加した友人たちは、皆大体日本語が上手く話せません。
 だがそれはそれで逆に、「自分たちのキャラを投稿することとそのキャラたちの戦闘を見ること以外何も気にする必要がない(戦況に一喜一憂をしない)」を意味します。気楽に参加できてる点はいいと思ってます。
 (当然、それはその中で一番日本語が上手い自分以外の話しですけど。)

■今年注目しているリージョンやジョブ、技、キャラクターなどがあればお教え下さい。

 自分がいま注目しているリージョンは「レベナント」ですね。
 そちらはkuwagataさんが構成担当をしています。今回自分が「タナトス教団」の構成も一部手伝っていましたが、ちょっとした構成ミスや補正事故が発生したので、結構悔んでいます。
 そこでkuwagataさんが「タナトス教団」の発想を更に練り直し、その上に行った最適解のビルドが「レベナント」でした。

引用:魔星界ポレン10 より
こちらがLucifferさんおすすめのレベナント。平均速度23の高速集団。
命中無振りでは攻撃を当てることすら困難。
おまけに嵐がのったヴァハが高速でぶっ飛んでくる。

 注目ジョブはドロイドです、ドロイドは燃費が悪いという欠点を持っていると同時に、ダメージを半分する利点と戦況を逆転する可能性を秘める二つの新技も持っています。
 なので、この先にもドロイドの活躍を期待しています。

 注目技はアドベンチャーの大冒険ですね。
 これはタロットに次、場のカオスを更に増せる新たな技ですから。他のアドベンチャー技も出せれば面白いけど、その中で一番混沌な技は大冒険だと思います。

 そして注目キャラクターは拓郎リムスさんです、理由は彼らのリージョン名にあります。自分はそのロマン溢れる「幕引剣」、つまり最高補正攻撃技「桜吹雪」をもっと見たいです。

引用:ポレン10 第121試合より
こちらが推し拓郎リムスさん活躍のシーン。の特殊演出もつき、恐ろしいダメージの桜吹雪をさっそうと決めている。

■最後に、「ポレン10」のご感想、意気込みをお教え下さい。

 ポレン毎年あるので最高! 毎年新しいもんがあって最高すぎる!
 でもじすさんの体も心配しているので、無理のない程度でお願いします! 今年は「ねこぷ~」が既に敗退したから、特に「更に進みたい」の気持ちを持っていないですね。
 「穢れ戦浄」の方は試合勝負に関係なく、動画に出れば勝ちので! 来年も面白い強いリージョン構成を考えよう!後MPもさらに削ろ!

画像提供:Lucifferさん
バザーもしっかり楽しんでいらっしゃるLucifferさん。こちらのイラストはご自身で描かれたとのこと。
Outsiderさん楽しそうで良かった~。あひるさん好きなんですね。

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 日本語が堪能なLucifferさんはポレン非公式Discordサーバーでも積極的にいろいろなお話をされています。
 ご自身でゲームを作っているということもあって、AMやSTのゲームにも興味を持ってらっしゃるようです。特にカードゲーム「Blade Rondo」シリーズは中国語版もあるとのことでぜひやってみたい。ということでした。
 
 次回もポレンがあれば参加したいということで、ぜひまた相まみえたいものです。
 でもMPは削らないで下さい😭ひーん。

 それでは今日はこの辺で。
 次回もまたみてポレン!

■ご協力一覧
Lucciferさん
Lucciferさんのポレン10参加キャラクター
・ソーシャテロCat
・Outsideone

■SpecialThanks
アンディー・メンテ(ジスカルド氏)




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