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戦士達の冒険と記録 Vol.19 限界猫地獄(ネノマ)

「ポーンさんがやった果てのヘレン」(以下ぽれん)には「ぽれんクライマー」と言われる存在がある。
ゲームをしているプレイヤーなら当然思うであろう「この技とこの技を組み合わせたら、どうなるのか」「この技はどこまで重ねがけできるのか」といった、謎システムの限界や解明に挑むものたちを総称して呼ぶ。それがぽれんクライマーである。

初代ぽれんクライマーといえば「ウロボロス」を使って終わらない試合を続けようとした「永遠教団」(ぽれん5)であろう。ぽれん9においても、輪廻の紋という技を使った切り口で「永遠」を求めた「2アウト満塁」の存在も記憶に新しい。

今回は、誰もが思うであろう。「このゲームで出せる最大dmgはいくつなのか」という問いに挑戦したリージョンにお話を伺ってみたい。

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今回お話を伺ったのは「限界猫地獄」の発起人、ネノマさん。リージョン「Vぽれん」の中でも、一際ビルドの作成が上手な方だと注目されている人だ。

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引用:魔星会ぽれん9 より
今回インタビューにご回答頂いたネノマさんのキャラクター。今年は弓矢使い!

■自己紹介をお願いいたします。

リージョン【限界猫地獄】です。
今回ぽれん9で最大ダメージという目標を掲げ、嬉しいことに5,459,968ダメージという過去最大のダメージを出すことができました。ありがとうございます。

画像提供:yonさんのTwitterより
ハッピニューイヤー!5,459,968!
この言葉を言うために5人の猛者が集まってできた限界猫地獄。文字通り、限界まで大きくなった猫ちゃんによる地獄のようなダメージでした。

■最大dmgを目指そうと思われた経緯などをお教えください。

ぽれん7と8の最大ダメージはどちらも最終EX戦専用の技によるもので、その年の西暦と同じダメージでした。EDで最大ダメージを表彰する際にも最大ダメージはその技によるダメージでしたので、ぽれん8が終わって「これを超えるダメージを見たい」と思い始めました。
なんとなくそんな思いを抱えたままぽれん9になり、P1の最初の試合で最大ダメージ記録の更新を見てそのことを思い出して、「見たいなら自分でやった方が確実じゃない?」みたいな感じで構成を考え始めた。というのが主な経緯ですね。
見たいだけだったので他に「最大ダメージ出すぞ!」って方がいればするつもりはなかったです。

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引用:ぽれん9 最終日より
こちらがボスキャラクター専用のEX技。通称「あけおめパンチ」
今年は(実質的にボスとして任命されたであろう)今日の四天王によって繰り出された。

■どのようにビルドを組み立てたのかを教えください。またこの形にたどり着くまでに苦労などはありましたか?

最初に考えたのは練気と練気Ⅱの重ね掛けでした。これはぽれん8が終わった後になんとなく考えていたもので、練気と練気Ⅱは重ねても単体では倍率は加算なのですが、練気と練気Ⅱ同士の倍率は乗算になる(らしい)というのを利用したものです。
それをウロボロスしながら重ね掛けすると全員がちゃんと動ければダメージを攻撃の700倍くらいにできます。

それを考えていると、巨大化と劉言語魔法でダメージを出すなら、他全員を生存に特化させられるなと思い計算してみると練気と練気Ⅱの重ね掛けより遥かにダメージ効率が良いことに気が付きました。巨大化を13回ぐらい使えるのでHPの8000倍くらいのダメージを出せます。

こんな感じで(限界猫地獄では)巨大化+劉言語という構成になりました。

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引用:ぽれん9 第81試合より
怒号の巨大化によりHPは限界突破。キャラクター画像も低解像度が引き伸ばされてガビガビに。

そこから「分身まねっこしたらもっと巨大化できるよ」って言われて、計算するとウロボロスせずとも巨大化を16回できる(HPを60000倍くらいにした上で分身がある為攻撃回数も増える)ことが分かって、それが構成のベースとなり、細かい調整を重ねて現在の限界猫地獄の構成ができました。

細かい部分の話をすると相手を倒すなら巨大化後に分身は4つ残っていればいい(なんなら分身はなくても最大ダメージは出せる)から2回目のインビジを抜いたとか、猫のMPをマナの泉2回と3T目の魔力炉で足らせられるようにしたとか、高速でウロボロスされたときの対策に星士の5T目を頭の体操にしたとかがあります。
個人的にはテレパス、忍者、ナイトの防御を8に揃えたり、猫の命中を10ぴったりにしながらチェンジングの受けとかMP回りを調整できてよかったです。

また、苦労したことはあまりないです。構成を考えている時間は楽しかったですね。
ただ、確定のタイミングで「本当にこれで大丈夫なのか?」と不安になったりはしました。自分の構成が5人分の思いを背負うことになるので確定を押す指が今までで一番重かったです。

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引用:ポレン非公式wikiより
限界猫地獄さんのビルド詳細。6T以内にどうやって最大dmgを出すか、綿密に計算されているのが分かる。

■ちなみに、何故限界猫地獄という名前なのでしょうか。

このリージョン名は「なんでもいいから猫って感じが伝わる名前」という条件の下、リージョン内で募集したときに出た案の1つです。最終決定のアンケートで1位を取ったのでこの名前になりました。
読みやすい。変換しやすい。その上インパクトも強い。いい名前ですね。
ちなみに限界猫地獄がなんなのかは分かりません。その言葉を聞いて皆さんの頭に思い浮かぶ物が限界猫地獄なんだと思います。

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画像引用:kawaii-illust.com
筆者が名前だけ聞いて最初に想像した猫地獄。なんか沢山猫いるのかな、って思ってました。猫がまねっこで分身してる(=増えてる)んだから、ある意味正解。

■実際に本編でとんでもない数字を記録されましたが、ご感想は如何でしょうか。

とても嬉しかったです。
出番が来るまでずっと怯えていて、出番が来たときも「成功してくれますように」と祈るように見ていたので、頑張って積み上げてきたものが形を成してくれて…。「他にやる人がいればしなかった」って言いましたが、今では限界猫地獄に携われてよかったって思います。
強いて言うなればチェンジングを受けてない状態でのダメージも出したかったですが、できたとしても桁は増えないのでよしとします。

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引用:ぽれん9 第81試合より
怒号のように繰り出される劉言語魔法。文字通り桁違いな数字がdmgとして出ている。

■次回開催時、今回のようなコンセプトリージョンを実施される予定はありますか。差し支えない範囲でお教えください

最大ダメージにしてもぽれんシステムへの挑戦にしても現状する気はないですね。今回ほどの熱量を注げられそうなものを見つけられていないので新要素次第です。

他のコンセプトであれば、ネクロマンスで呼んだ方を全力でサポートする少人数リージョンみたいなのを少し考えています。そういう形でのネクロマンスへのアプローチも面白いんじゃないかな~と。あとウロボロスを使って何かしたいというのもあります。
そこまで「やるぞ!」って感じではないので次回のぽれんが近づいてきたら改めて考えていきたいですね。

引用:パンデリオンさんのTwitterより
本番で見事やりきって見せた限界猫地獄の皆さん。次回もまた面白いアイディアが具現化されることに期待が高まる。

■最後に「ぽれん9」のご感想をお教えください。

限界猫地獄として多くの物を記録に残せたことがとても嬉しかったです。
ぽれん9のOPで大きくしべりあちゃんを載せていただいたり、勝率ランキングでも長い時間映ったわけではないですが、限界猫地獄の名前があったり。
他にも最終EX戦前の回想シーンで巨大化する場面が映ったり、EDの表彰で最大ダメージと最大キルデス比をしべりあちゃんがとってくれたり。
そんな風に試合以外の場所にも想いを残せてぽれん9は今までよりも一段と楽しいものとなりました。次回のぽれんも楽しみですね!

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引用:ぽれん9 最終日より
EDにて表彰される限界猫地獄所属の「しべりあ」。その驚異的なdmgは今後も語り継がれる大記録であることは間違いない。

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個人的に思う限界猫地獄さんのビルドの美しさは、その全てを6T以内に納めた事です。基本的に「劉言語魔法」以外の攻撃手段を持たないのでウロボロスをすることのメリットがあまりない、ともいえますがまさに見事なビルド構築でした。
実践で結果を出せたのもお見事。
こんなdmgどうやって超えるんだよ! と思われるかもしれませんが一部では限界猫地獄さんが立てた記録を越えようと考える猛者もいるとか。

謎システムの全貌はまだまだ見えてきませんが、その輪郭は多くの「ぽれんクライマー」達によって少しずつ顕になってきているようです。
次回もまた、新たなぽれんクライマーが誕生するのが楽しみですね!
それでは今日はこの辺で。
次回もまたみてぽれん!

■ご協力一覧
ネノマさん
ネノマさんのぽれん9参加キャラクター
・ネノマ
・天国凛莉

■SpecialThanks
アンディー・メンテ(ジスカルド氏)

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