戦士達の冒険と記録 vol.7 ありさわ(光の魔法少女/STreAM)
「ポーンさんがやった果てのヘレン」(以下ポレン)ではOPと呼ばれる動画の最後に勝率ランクとキルデス比ランクが公開される。
これは事前シミュレーション(想定では8~12回程度)で戦った際の結果を反映させたものではあるが、当然ながらここでの勝率がいいチームは「戦略として非常に強い」という印象を視聴者に与える。
…実際の試合でも強いことが大半だ。
今年、何が理由なのかは定かではないがポレンにおける戦闘ルールや技効果が大きく変わった。
そんな中、今年のポレンにおける「強さ」を示した人に本日はお話を伺ってみよう。
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今回お話を伺ったのはありさわさん。
ヴァーチャルキャラクター「ありさわ」で参加されている常連さんである。
■自己紹介をお願いいたします。
駄無PL@らのありさわ(@damushall)です。
普段はゲームで遊んでいる人です。定期ゲー、TRPG、ボドゲ、PCゲーなどふわふわ―っと遊んでおります。
ディスコードではありさわくんの名称なのでそちらのほうならご存じの方はいるかもしれません。
去年は【ベイクドモチ】と【しだれ桜蛇】というリージョンでふわふわあそんでおりました。そういう点もあってか、もしかしたらポレンディスコでは【円筒形のあんこ入り焼き菓子】の人で認識されてるかもしれません。
TRPGに関して冒険企画局ゲーが好きで、そこでボードゲームを幾つかポーンさんが出されているという点から、誰かに誘われない限りはSTでの参加が主になっております。
■元々ポレンに参加される様になったきっかけをお教え下さい。
ポレンの初参加は3回開催になります。
当時ニコニコに流れてた募集関係を見て、『面白そう。』といって単独で乗り込みました。『モブオサン』ってキャラクターで参加して。
で、そのあと4の時は情報を広いのがして5からは休まず参加してますね。(『モブオサン』のイラストは紛失しました、消滅。)
今回のメンバー集めに関しては、結構ふわふわしてるんですが、まず、ポレン10の告知があったとき1人でなんかやるのは嫌だな。人集めたいなーと思ってて。
unoisさん(プリズムハートちゃんのPL)に、『なにかやりますか(誘い)』ってメッセージ送ったのが最初のきっかけですね。OKと返事が帰ってきたんですけど。
で、何するんだって話になったとき。僕がunoisさん運営の魔法少女のキャラを作って色々創作するディスコードのチャンネルに参加していまして。
いくつか投げた案の中に
・魔法少女やるぞ
っていう案がありました。それにunoisさんが面白そうだと乗ってくれて今年は魔法少女を結成することになった運びです。じゃあそのままディスコードのチャンネルで仲間募集するか。ということで他のメンバーも募集して集まったのがあの魔法少女5人です。
■光の魔法少女に関してビルドのコンセプトをお教え下さい。
集まったうちのお二人のoxisijenさん(ドリームハートちゃんのPL)とuneさん(ロータスハートちゃんのPL)が初めてのポレンでした。
なので『ある程度意見を汲んで、1回くらいは勝ちたいよね。』というところから光の魔法少女はスタートしましたね。
ポレンというゲームは個人でやる目標を見つけるのが一番いいのですが、初心者にいきなりそういうのを探せというのも酷ですし。それならわかりやすく、明確な目的の一つである勝ちを味わってもらうのが一番早いと思っております。
やっぱり自キャラが勝つのはうれしいものですよ。
ビルドに関しては『練った物理』か『大技撃つ』のどっちかだな~~~くらいの考えで当初は考えてました。
uneさんがサポート系、oxisijenさんがサポートか精霊やりたいってことだったのでそこを第一にいろいろ考えてましたね。
Shizuku891さん(ヴァイスハートちゃんのPL)は銃撃ちたいっておっしゃってたんですが、どうしても当初の方針と銃の同居ができないので、『銃持ってる弓矢使い名乗りませんか(ダメ元の祈り)』って言ったら、『いいよ(快諾)』とお返事をいただけたのでじゃあ弓矢使いに、ということで決着。
『弓持ってようが銃持ってようが石投げようがクラスはアーチャーだし……』とのことなので忍者やガンマンキャラの人に頼み込んだら弓矢使いをお願いすることができるかもしれません。
どういう形が良いのかいろいろ考えたのですが、最終的には大技を複数人で撃てば魔法少女っぽいしいいんじゃないか?
という結論に至りました。
そういうわけで新技などとの兼ね合いで『大きい魔法』『成長させた精霊』『キャンドラ』この三つを打ちたいな、というところに到達したわけです。
(※『キャンドラ』が割と嫌いな人が多いのは想定外でした。いちおうなんですが、戦術のかみ合いがよいからなのと、個人的に好きな技なので採用しました。千切りを目的とした悪の魔法少女集団ではないです。)
■P1から新技を使うことに関しては勇気がいったかと思いますが、新技の採用に至った経緯などがあればお教え下さい。
そもそも新しいものが好きな気質で、何か使えるなというのが分かれば割と早く手を出します。去年もP1で参加したリージョン【しだれ桜蛇】は当時初めて出た桜吹雪を撃つぜ撃つぜ撃つぜという団体でしたし。
そういう意味ではあまり勇気を振り絞って採用を決定することはあまりないかもしれません。
『カーチャン』『チャンドラ』に関してはシンプルに、書いてあることが優秀だったための採用になります。
『チャンドラ』は最後の人数差を詰めるのにかなり優秀ですし、『カーチャン』は大きな魔法を最後にうつのであれば、間違いなく選択にはいる強力なテキストでした。
そういう点では、自信を持った選択になります。
『ライデン』に関しては完全に未知数であったのは事実です。
そもそも、僕自身はあまり精霊を好んで使わないんですよね。毎年中身がブラックボックスで、去年までの情報すらあんまり役に立ちません。
しかも『ライデン』君は新人です、何をするんだ……?命中が上がるから固定ダメージは使うとして……?雷技って何するんだ……?インドラくらいか……? え、わからん。
というのが本音でした。
なので精霊を担当するoxisijenさんにどの精霊がいい? と尋ねた時内心は。『ヴァルナがおすすめ、ヴァルナはいいぞ、ヴァルナ。まじヴァルナ。』と思ってました。
実際は『ライデンかな――』でしたけども。
雷カッコいいですからね、わかるよ。
しかし、この時点で計画としてはキャンドラ+チャンドラで人数差を覆すチャンスがあり、最後のターンには大魔法が飛ぶ。
わりと戦術の下地はしっかりしています。 『ライデン』が多少苦しい性能でも、なんとかできるはず……!という打算で採用を決定しました。
でもそのあとの『でもドッペルゲンガーが本当は気になるお年頃らしい』
という発言には心苦しいですが『それは厳しいかな。』しました。
メガトンパンチとエクセプハーをまねした瞬間にすべてが滅ぶので。そういう点でドッペルゲンガー採用してる人たちは偉いなって思います。
■光の魔法少女のお陰で「ライデン」と「カーチャン」の強さが知れ渡ったわけですが、その当たりどのように受け止められてますか?
最初に試合を見た感想は、『あーあーあー、やってるなこれ! 絶対ライデン増えるな~~~。』でした。
蓋を開けるとあんな魔物が召喚されるとは…。ハジメロボフラッシュを撃つとか聞いておりません。我々は魔物を野に放ってしまったわけですね。
まぁシンプルな感情は「お、嬉しい!」半分「2回戦は厳しいな~」というのが半分でしたね。
カードゲームをやっていると、誰かが組んだアーキタイプが環境に刺さり、目を付けられ似た構成が生まれるというのはままあります。
ポレンという場で、自分のビルドがそういう位置に来たのは単純にうれしかったです。ただ、やっぱり初めての物を多く積み込んだビルドは詰めが甘いところが多いので…そういう点で対策されると厳しいな、というのもわかっていますからね。
などといっていたら、派手にやられてしまいました。 とはいえ負けちゃったけど楽しかったですし、 初参加の方にはお土産になるような結果は持って帰ってもらえたかなと思っております。
■STreAMに関しても同様にビルドコンセプトなどをお教え下さい。
STreAMに関してはビルドの根幹部分はあまり詰めてないので、ここをこうしました!と言えないところはあります。コアである星士エンジンをインビジで隠し、高防御の硬い精霊術士2人を運用する方向に関しては他の方の意見で決まったところが大きいので。
どちらかというとそのコアである『精精星テ』に何を添えるか、コアで確定として確定した部分以外をどうするかを主に考えていたのは大きいと思います。
P4時点での環境は防御や速度を大きく上げたビルドがはやっていることもあり、そのあたりにどう対策をするか。それとランダム性のある精霊の行動以外にどれだけ攻撃性を持たせられるかを主に考えました。
防御振りをデフレクターで固める戦術対策で敏捷ビルドに多少強い選択肢をとり、テレパスのインビジよりも早いスネイクを1発はそらせ、ダメージ補強のできるアスクレピオスPBのスネイカーの採用。そういうところに結果としてつながったと考えています。
精霊が3段階目になり本格的に攻撃を始める4Tの早い段階でマクロス法を打ってアタックのサポートを。それ以降はHPをしっかり削りつつカーチャン魔法使い、一度倒れて蘇生した精霊、契約暗黒騎士にとどめを刺せるM法を撃つテレパス。あたりには出ているかな~と思います。
■2キャラ目はAMからの参加でしたがAM側でビルドを作るという点ではなにか苦労などはありましたか?
実のところ、(当時勝率1位だった)【光の魔法少女】はけっこう意識から外していました。
というよりは、『同系列(カーチャン軸)のリージョン』と同じ程度の対策以上はしていません。一か所に対策のフォーカスを合わせると他のところが不安定になるので、特別意識はしていませんでしたね。
とはいえ、カーチャン軸のビルドはやはり強いので、そのあたりには対策を取っている形にはなります。(メデューサやM法に如実に出てますね。)
それでも【光の魔法少女】なぜかしっかり固い防御19のあるナイトがおり、そこも抜かないと6Tにはキャンドラが降ってきますから脅威ですね。
誰だあんなビルド作ったの……俺じゃん……。ある種自分の撃った遅延弓が迫ってます、怖い。
AM側でビルドを組む、という点では特別に苦労があったわけではありません。
もう正直、現代のポレンにおいてAMやSTにおける単一のビルドの強さや方向性に明確な差はあまりなくなっているように思われます。基本的には、睨む相手が変わっただけ。ともいえます。
ただ試合を見る際には気を付けてください。
すべてのリージョンが脅威に見えます。AMもSTも強そうな人に対して「ひえ~~~こわい。」って感じになります。
片方に寄せたほうが精神衛生上には良いです。豆知識。
■今回P1~4までありさわさんが所属するチームがリージョン勝率1位を獲得していますが、ご感想をお聞かせ下さい。ビルド作成のアドバイスもあればぜひ。
いやー、嬉しいかどうかで言われると間違いなくうれしいです。ある意味では、『優勝』といってもいい結果ではあります、少なくとも弱いビルドではないと数字が証明しているので。
とはいえこれに慢心せず、あとこれに驕らずあんま偉そうなことは言わないように、つつましくぽれんを遊ぶことにします。
つよつよビルドを構築するヒント…に関しては、『情報収集をする』というのが一番大きい点になると思います。
正直、ポレンに関して何も知らない状態で強いビルドを組むことは不可能です。そういう点では、『基本的な技の挙動の情報』と過去の強いビルドが『どうして強いのか』という点をしっかり確認することが重要だと思います。
そういった情報をしっかりとインストールしておくことで、『知らないビルドや技が来たときに多様な挙動を引き出せる』ことがあります。『ビルドの強いところが分かる。』というのは、自分がビルドを取りまわすうえでも誰かのビルドに対策をするという上でも必ず役に立つはずです。
というわけでどんどん過去のポレン動画を見ましょう、レッツ視聴。
いろいろな判断材料を集めて、自分がやりたいビルドが何に強くて何に弱いのか。どういう仮想敵を想定するか、そしてその上でどう対策を打つか。 というのが重要だと思っています。
■今年注目しているリージョンやジョブ、技、キャラクターなどがあればお教え下さい。
すでに全員が確定しており、何らかの意図で決定されているという点で特定のジョブや技に関して注目していることはなかったりします。
そこに~~だけ注目ということはあまりありません。しいて言うならランダム性のある技がどれくらい動くかは気には掛けている程度です。
今後の事を含めて言うと、テレパスというジョブに関してはかなり注目しております。これに関しては現時点で共有技がヴァハとでこぴんになっており、攻撃の選択肢がヴァハに寄っている環境で相対的に強くなったジョブという点でデータ的な興味が強いです。(※筆者注 テレパスは魔法攻撃回避20%がJOB特性としてあるため、魔法が命中しづらい)
リージョンに関しては、ギミックをしっかり完成させてきた【よきもふもふ】さんでしょうか。あそこのギミックは安定しており、爆発力もあるので素直に感銘を受けました。
あとは【おれんじ寓話】さんですね。
>タロット
ムービーとキャラのいろいろが完成度が高い、普段から定期ネタでおもしろ動画作ってる人はすごいな~~~~~。
キャラクター個人になると、天知宿命の体術家さんとかになりますかね。カラアゲチャクラマジックフォーメーションほーんと好き。
あとは魔法少女名乗ってる人は応援したいですね、チームやリージョンが違っていても魔法少女というのは仲間だよ、多分。
■最後に、「ポレン10」のご感想、意気込みをお教え下さい。
意気込みという点に関しては、僕自身ができることにおいて最大の要素であるビルドという部分はすでにどう転んでも手が付けられない領域にあるのでこうだ!と大声で言うことはできませんが…ここから先は観戦や紙切れや冒険を精いっぱい楽しみたいと思っております。
現時点での感想としましては、今年は去年に比べると大きな調整が入り、新しいビルドを見る機会が増え変化を感じる回でした。
こういう変化から起きる流れこそがある種の混沌だと思っており、そういうものが、ポレンらしさであり、このゲームの面白い部分の一部分だと思っております。これからもその部分も他の部分も楽しめるようにやっていきたいですね。
で、10が終わるころには感想は『楽しかった、11があればまた参加します!』になっているものと思われます。(ただ、ジスカルドさんは体に気を付けてください。 無理なさらずよろしくおねがいします。)
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次回の予定はまだ未定、とのことですが次回があればまた参戦したいとお応えくださったありさわさん!ビルドのご相談もお声がけすれば引き受けていただけることもあるので、つよつよビルドにしてみたい~という方はご相談するのもありかもしれません。
過去のポレンで活躍した多種多様なビルド、それが改良された新たなビルドが今年も多く見受けられました。温故知新とはよく言いますが、暇つぶしがてら、勉強がてら過去の動画も是非見てみてね。
それでは今日はこの辺で。
次回もまたみてポレン!
■ご協力一覧
ありさわさん
ありさわのポレン10参加キャラクター
・シールドハート
・現実化のありさわ
■SpecialThanks
アンディー・メンテ(ジスカルド氏)
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