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戦士達の冒険と記録 Vol.11 しし座流星雨(ねこれー)

「ポーンさんがやった果てのヘレン」(以下ぽれん)には「試合で勝利する」以外の指標が幾つかある。

例えば「生立ち芸を反映させてもらう」だったり「特殊演出をもらう」だったり。はては先日インタビューしたCOLORSのように「ファンアートをもらう」ことだったり。その指標は参加したプレイヤーにより様々である。

プレイヤーもそうだが、観客側もまた様々な指標をもっている。試合の勝敗だけではない視点から、キャラクターやリージョンを評価し、それを称える動きがぽれんの中には確かにある。

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今回はそのビルドの構成が「あまりにも美しい」と話題になったリージョン「しし座流星雨」よりねこれーさんにお話をお伺いしたい。

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画像提供:ねこれーさん
ビルドだけではなく、ロゴも美しい。

■自己紹介をお願いします。

ねこれーと申します。
魔星会ではrei0033という名前でやっております。ポレンは5からの参加です。普段は絵を描くひとをやってます。

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引用:魔星会ぽれん5 より
当時のねこれーさんの参加キャラクターの一人。「しょうがないにゃあ」さん。生姜が切れているようで、ガッカリしている姿が可愛い。

■「しし座流星雨」のビルドコンセプトを教えて下さい。また「しし座流星群」ではなく「流星雨」なのはなぜでしょうか。

「しし座流星雨」自体のコンセプトが、
そもそもPhase1でのSTリージョン、「流星旅団」のリバイバル版なんですよね。なので基本的にはWナイト構築のリベンジリージョンということになります。

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画像提供:ねこれーさん
「流星旅団」のロゴ。流れるような曲線にキラリと光る星がとても芸術的。

大まかに説明すると、まず精神振りのWナイトによる相互かばう。
これにより「全てのダメージに対して、回復によって耐性を持つ」、という思想と、魔法剣によって「サポーター含めた全員がアタッカーになれる」というふたつのコンセプトで成り立っています。

リージョン名を「流星雨」にしたのは理由が2個ありまして、ひとつは、流星群よりも更に、空を埋め尽くすほどの「大出現」になって欲しいという願いです。
この辺はよければしし座流星群や流星雨について調べてみていただければと。もうひとつは……当リージョンメンバーの「フェアウェルの化ケ物」の生い立ちを見ていただきたい。

ちなみに、発起人は僕ではなく、やりたいと言ってくださった方に僕が乗っかったみたいな形でした。
丁度、このゲームで何がしたいのか分からなくなってた頃だったので……。

引用:天文学時点より
上記記事の中で「流星群」と「流星雨」の違いについて触れられている。知見が広まるのでぜひ見て欲しい。

■「まるで芸術品」と称されたしし座流星雨のビルドですが、拘った点や苦労した点など、裏話があればお教え下さい。

とにかく前提条件が「ナイト2人、星士1人」だったので、
残り2人の枠で各種対策と攻撃役を完成させるのがしんどかったです。

早い段階で、サポーターをアタッカーに転向させる思想はあったんですが、どう考えても火力不足になるのが目に見えていたので、途中もらったアイデアを活かして、「4ターン目の分身魔法剣」の案に最終的に落ち着きました。
ポレン7で【ダビデ】というリージョンがあったんですけど、それのポレン9版みたいな感じですね。

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引用:ぽれん7 第26試合より
ねこれーさんが参考にされた「ダビデ」。インビジをかけられた忍者が分身を15体まで増やし、ジライヤで火力と命中を確保した後、ヴァハを分身15体分(45範囲)ぶっ放すという構成。

最初はテレパスの枠にスネイカー入れる案だったんですが、最終的に「これいらなくね?」みたいになって。代わりにテレパスを入れて環境対応した感じになりました。

ステータスの数値調整はかなり時間をかけました。
スネイク・牙剣の狙撃対策、1T目の星士落ちケア用MP調整、仮想敵への速度調整・チェンジング受け……等々。
ほぼほぼ対応出来てたはずなんですが、後からみれば、チェンジングがインビジ判定の影響を受ける部分を把握できてなかったり、魔法剣×5への対策が出来たはずなのにやれてなかったりなど、まだまだな部分もあります。
本当にナイトはHP5/防御5/精神22にしておけばよかった……結構ここは後悔ポイントです。

■ぽれん8の「あかいやね」ビルドの監修もされているとお伺いしました。ビルド作成時に心がけていることがあればお教え下さい。

組む構築によって見るところは常々変わるんですが、ひとつ自分の中で指標があって、「なんかイマイチだな」を無くすという所ですね。
非常に感覚的な話で申し訳ないんですが……。
ただ、ストンと納得いかないということは、どこか抜けが有るという、そういう経験的な感覚はいつも頼りにしてます(もちろん力不足で及ばずな事もあるんですが……)

あとは……できるだけ一人で組まないこと、ですかね。
とにかく、一人では限界があります。アイデアでも調整でも。コレに関しては心がけていても叶わないこともあるので、出来ればという感じですけどね。

■今まで見たなかで興味を持ったり、感銘を受けたチームやビルド、もしくはキャラクターなどはありますか。

僕は5人構築っていうよりは、キャラクター単位で好きになることが多いですね。
今回はそのなかでも、自分の中で特に大きな存在の方を三名紹介させて頂きたく。

まずこれは随所で言ってるんですけど、ポレン7参加者の「量子うお空間」さんですね。
構築や論理的にどうという話では無いんですが、なんとなく「最初に見ていたポレン」を忘れさせないでいてくれる、そんな存在です。Love…。

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引用:魔星会ぽれん7 より
こちらがねこれーさん一押しの「量子うお空間」さん。ビルドは防御精神振りドロイド、というガッチガチの盾役。

あとはポレン7で「司馬ヒトミ」をやる切っ掛けになった「スペルブック」さん。
ひと目見て、「ああ、こうやればいいんだ」と分かる、そんな大きな指標だと思ってます。
付け加えるならば、環境がいかに変わっても、形を崩さないところにも美しさを感じています。

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引用:ぽれん 第9試合より
スペルブックさんは実は初代ぽれんから参加しているキャラクター。一貫して魔法使いというジョブで戦う。

そしてポレン7で相対して敗戦し、ポレン8で最遅ユグドラ構成をやる切っ掛けになった「漂白された天使ユカちゃん」さん。
使い古された戦術が、新しい戦術に越えられる……それを自分の中で意識付けられた切っ掛けでもあります。
いまでもリスペクトしています。あちらにとっては、もしかしたら呪いになってしまってるかもしれませんが……。

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引用:魔星会ぽれん7 より
baitoさんのキャラクター「漂白された天使ユカちゃん」さん。
AM側であることを生かした最遅ユグドラシルは、当時アグロ環境(※速攻で相手を倒すこと)下にあって苦戦した多くのキャラクターに活躍の機会を与えた。

このお三方が自分の中で今でも大きなウェイトを占めています。
気づけばポレン7ばっかりなのは、やっぱりそこがターニングポイントだったからですかね。

■次回開催があれば参加される予定ですか? やってみたいビルドや使ってみたい技はありますでしょうか。

まあ、そこは時が来てみなければわからないことなので、ひとまず未定ということで。
ただ、「参加者がより長くイベントに参加していられる仕組み」のお手伝いはするとおもいます。
まだ構想段階なので、出せる詳細はないのが申し訳ないですが……。

構築はもう割り切ったリージョンがやりたいですね。スナショ5人がやりたいです。
「しし座」のようなチームは、成り立たせる為に必要な調整が多すぎて……
もし組みたいと言われたらお手伝いはする所存です。自分ではやらないかも。

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引用:ぽれん9 第132試合より
挑発をしている体術家をすり抜けて当たるスナイパーショットの画像。
今後増えることが予想される挑発、かばうなどの対策としてすり抜けができるスナイパーショット、スネイクなどに注目があつまっている。

■最後に、「ぽれん9」に参加したご感想をお教え下さい。

正直、今年は「迷い」の年でした。
楽しむ以上に、悩みや不安も多く……
何のためにこのゲーム、もといイベントに参加してるのか……とか。
ただ、それでも知れて良かったことや、今まで分かってなかったことで、理解できて良かったことも多く、総合的にみれば、得るものの多かった年なのかなと思います。
次があるなら、活かせていけたらなあと思ってます。

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引用:魔星会ぽれん9 より
ねこれーさんの参加キャラクター「司馬ヒトミ」。生立ち:「それでも、あなたの為なら戦えるわ。」 そう思える人との出会いや交流もまた、ぽれんに参加する事で得られるものなのかもしれない。

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基本的にはゲームマスターが質疑を受け付けないことから、ゲーム内で実際に使ってみないと仕様がわからない。という異色のゲームぽれん。
そんな中でビルドを構築するのは本当に大変な挑戦であると、と筆者は思います。

だからこそ、ねこれーさんが作られた「美しいビルドの形」はきっと来年以降も語り継がれるものの一つになるでしょう。
少なくとも、筆者の中には永遠に輝く星の一つとして刻まれました。
それでは今日はこの辺で。
次回もまたみてぽれん!


■ご協力一覧
ねこれーさん
ねこれーさんのぽれん9参加キャラクター
・星詠少女
・司馬ヒトミ

■SpecialThanks
アンディー・メンテ(ジスカルド氏)

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