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カゲロウの空

カゲロウには口がない。
幼虫時代には口があってアブラムシやらなにやら食べてるらしい。
成虫になるとき、口を捨て消化器官も捨てて食べることを放棄する。成虫になれば数時間の命なので、眠ることも放棄したことになる。
生きるため育つために食べていた幼子から、生き続けるための機能のほとんどを削ぎおとして大人へと変化するとき、カゲロウは何を思うんだろう。

知ってるのかな、空へはばたき運命の相手を得る代わりに、いのちの終わりがすぐそこにやってくること。


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