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【本】学校に行かない僕の学校

学校に行かない僕の学校(尾崎英子, ポプラ社, 2024)を読みました。

学校に馴染めず、フリースクールに通っている中学生の薫を主人公にした小説で、同じ中学生の仲間との生活や会話で物語が進んでいきます。

作者は「いもいも」の主催する「森の教室」を取材して本書を著したということで、フリースクールで過ごす子どもたちの息遣いや葛藤が伝わるような描写が続きます。

物語に登場する中学生たちはそれぞれに複雑な課題を抱えながら前に進んでいきます。

本書は小説の形をとっていますが現実の中学生たちもそれぞれに色合いの異なる人生を歩んでいるのだと改めて意識させられました。

こども図書館に並べられていて目に留まったので借りたのですが、それほどまでに「不登校」が社会課題と認知されているのか、はたまた当事者が増えているとみなされているのか。

そんな背景に想いを馳せ、また世の中の変化を感じます。

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