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街の選曲家

選曲家というものがあるみたいだ。例えばスネークマンショー、ピテカントロプスの桑原茂一さん。パイレートラジオを聞いていても凄いなと思う。そこでふと考えてみる。いや思い出してみる。昔のカセットテープやMDの編集。あったね。という感じ。好きな曲をテープに編集して聞きまくる。友達に渡し曲を紹介したりしあったり。少し前でも友達が、あのテープ営業車にあるよ、とか言ってくれたりもする。彼女に大切な気持ちを編集したりしてね。分かってもらえるかは分からないしそれは自己満足。でもそこには無限の広がりがあった。自分の中の無限の世界。広がり。インナーワールド。そっか、オレも誰かも街の選曲家だった。その広がりがまた違う広がりを呼んだりして限りのない世界はシナプスがつながるように成長してゆく。そんな感じもする。テープもMDもない現在でも似たようなことはしてるんだけど、ケータイにも入って場所は取らないしジャケットも作らなければいけないけどそれもまた楽しい。でもモノとしての満足感は少し薄いかな、そんなことを思う。


Do the Pithecan/Happy Age - MELON

これを書いてて思い出したから聞きたくなったり。MELONというとピテカントロプスや桑原茂一さん。そりゃ書いてたら聞きたくなる。MELONの事は以前書いたけどこの曲はファンクな感じが大好き。トシさんのボーカルは相変わらず、いつでも、いつの時代も、これからもカッコいい。そういえば以前から街の選曲家として選曲しているけどこのレコードはどこにやったのだろうか。それにレコード時代は編集が大変だったな、とか思い出してしまう。いや、今もレコードというかビニール盤も買うけど、当時の針を落とすとか気を使ったし曲の切り方とかね。テープもまた。この曲によってそんなことを思い出したり。


凍りの梨 - モダンチョキチョキズ

最高のバンド大好きな曲。なぜもういないのか分からない。絶妙な世界、音、人々。この曲だけじゃない、もっともっと聞いていたい。でもこの曲は個人的に何故かとても心を揺さぶられる。歌詞も何かはわからないのに芯にズシンときて響きまくってふわっとする。また聞きたいな、CDでもなんでも会いたいな、心に何かなくしたものを沁みるように感じる時がある。フィリップ君のネタも聞きたいな。


HELL'S BLAST - METAL SAFARI

自分の中でやっぱり好き嫌いは大きい。街の選曲家として基本的にクラシックから昭和歌謡まで何でも選ぶけどメタルとレゲエは選ばない。単なる好みだけど例外は大いにある。METAL SAFARIは聞いた瞬間ボーカルの圧倒的なパフォーマンスにやられた。脳がとろけるように圧倒された。曲も好きだ。ジャンルの事とか詳しくないしあまり知らないのだけど、単なるメタルという感じではなくハードコアロックにInamotoさんのボーカルという感じ。バンド全てが迫ってくるような感じがいい。今はもう解散しているみたいだけど、こういうのが聞けるのもいい。


歩きラブ - パール兄弟

ずっと前からサエキけんぞうさんのことを自分で勝手にサエキ師匠と呼んでいる。少年ホームランズの頃からと言いたいけど少なくともハルメンズの頃だね。詩が好きなんだ。世界が好きなんだ。歌も。そして窪田晴男さんとの奇跡のバンド、パール兄弟。この曲はデュオっぽいというかサエキ師匠のボーカルに窪田晴男さん?のコーラスが絡み素敵だ。窪田さんの声も好きなんだ。ラップもあるしバカボン鈴木さんのベースも渋くて響くから。ずっと続くようで嬉しいし、これから先もずっと、ねえ。


薔薇とノンフィクション - PSY・S

PSY・Sの薔薇とノンフィクション。サエキ師匠つながりで好きになったバンドだけどデビュー二枚目とその次の12インチシングルを買って驚いた。曲の感じももちろんだけど、チャカさんの圧倒的な声量、安定している歌で大好きになった。そしていつしかやってきた曲がこの曲。歌詞も曲もすべてにおいて自分にハマって耳から入った曲が自分と一緒にしずくになって落ちるような。そんな感じの好きな曲。それは歌詞もあるんだけど、それはこの曲だけじゃなく、やっぱり全部含めて一体になってのもの。
とても蛇足だけどこのビデオ映像の気持ちは分かるんだけど、こういう映像の編集はあまり好きじゃないかも。そんなことを書く必要はないのかな。見る人によっては辛い場合もあるかもって思ってしまう。

自分としてはまだまだ足りないんだけど、よければ聞いてほしいなと思う曲が多いです。また、もっともっとあるのは誰でも同じだろうなとも思ってる。人の書いたものに感じることもあって。それで、そいういうのっていいな。

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