子どもについて

考えるようになったきっかけ


私は約2年前に結婚して今は専業主婦をしている。
結婚をしたということは世間一般的に次のライフステージは妊娠・出産であろう。ということで、友人には必ずといっていいほど聞かれる。「子ども作らないの?」と。
私も、できることなら大好きな人との間に子どもを作って一緒に育てたい、一緒に成長を見守りたいなんて思わないことはない。だが正直に言って相当悩んでる。理由は、「自分が発達障害であり、さらにまともな人生を送ってこなかったから」だ。

生い立ちと、そのような思考になった過程


お恥ずかしながら、私は中学時代ネトゲ依存症で不登校だった。学校も、就職も、仕事も人間関係もうまくいかず苦しんだ。正社員でまともに働いてないと社会で後ろ指さされる世の中でまともに働けない自分が心底情けなくて周りに対して劣等感しか感じなかった。専業主婦をやっているが、今の時代は共働きが当たり前で周りは当たり前に働いてるのに自分は働けなくて負い目を感じた。死にたくても死ねないからずっと人生をいやいややらされてた自覚がある。生まれてきたくなかった。毎日死のうと思ってた。(もちろん、人生嫌なことが大半だったけど嬉しいことも楽しいこともあったし、周りにも恵まれてたほうだと思う。でもそれで全部チャラになるわけじゃないし、いまだに生まれてきてよかったとは思えない。地獄の小休止みたいな感覚。)

しかも、その問題を乗り越えて今があるわけでもなく、楽な方へ逃げ続けてきたのだ。これは甘えでしかないし完全に自己責任だが解決する方法が分からず、ずっと嫌なことから目を背けて逃げてきた。(そもそも、簡単に解決できる問題だったらこんなことではとっくに悩んでないだろう。むしろ私はどうするべきだったか、どうするのが正しかったのか教えてほしいくらいだ。)

余計なこと色々書いて長くなっちゃったけどそんな辛い思いを自分の子にはさせたくない。これに尽きる。私が、理解があって寛容なパートナーと結婚できたのはただの幸運であって、自分の子どもに幸福で真っ当な人生を歩ませてあげられる自信がない。

きっと何の問題もなく普通の人生を歩んできた人たちには、自分から生まれてくる子が可哀想なんて考えてる人がいるなんてこと、想像の余地もないのだろう。

私も普通の人に生まれて、普通の人生が送りたかった。結婚したらなんの迷いもなく子どもを持てる人生が良かった。

葛藤


で、今の心情としては調子がいいときは「あー子どもほしいなー」って思ってて生理前で鬱のときは気分次第で反出生主義になってます。(一番子供持っちゃいけない人間だろこれ。)実際子ども持ちたい気持ちと持ちたくない気持ち半々くらいですごく葛藤してる。どちらか一方に心が決めきれてれば悩まないと思うんだけど、自分みたいな悩みを持った人、いるのかな…?

子供が欲しい理由



ただ、子供を持たない理由は作ろうと思えばいくらでも作れるが、子供を持たないという選択をして、自分勝手だとは重々承知だがこの虚無な人生をあと60年近く続けるのはそれはそれで厳しい。(それに子どもいらないって思ってたけど途中から欲しくなって30~40代で不妊治療とかしてる人見るとかなり地獄っぽい。タイムリミットは着々と近づいてる…)
今の生活としては、旦那には良くしてもらってるしこれはこれで幸せだと思ってるけど、自分は今何も頑張れてないし、もっと自分の能力を生かした職業に就いて結果を出して周りに認められたかったというような願望がずっとある。その願望は叶わないと思うけど、子育てしたら自分が何者かになったと感じる人もいるみたいだし、そこに期待してる部分もある。正直、人生賭けて成し遂げたいことでもない限り凡人は子ども生んだほうが幸せになれると思う。

自分の人生はまあこんなもんかって相場が決まっていて今後それが覆ることはほぼないと思うし、子供を生むのは親のエゴで加害だとはわかってても、子どもはこの先生きる希望でも可能性でもあるからなかなか諦めきれない。子どもからしたらかなり身勝手だと思う理由だが、むしろ、今の人生に生きる理由が見いだせないからこそ生きる理由がほしい。子どもは十分に自分が生きる理由にたり得ると思う。

ちなみに、旦那に子ども欲しいかどうか聞いたら「にこがほしいと思うんなら」と言っていた。

まだどっちにも踏ん切りついてないけど、どっちに転んだとしても不安だなあ、、、どちらの選択肢を選んだとしても、もしあのときもう一つの選択肢を選んでいたら…というふうな後悔を抱えながらもそういう感情に対して折り合いをつけて前に進んでいくしかないのだと思う。


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