20240330-19:37-

心がキュッとなった。

その時わたしは、透明人間だった。
まるで存在がそこにないかのようだった。

「亀なわたしはダメ」
「なにもないわたしはダメ」

ナイナイ、ナニモナイ。


あの時わたしは、透明人間になろうとしてた。

なろうとしてたけど、なれてはいなかった。

だって、
戸をくぐったときにこっちを向いてくれたから。
声をかけてくれたから。
バイバイと手を振ってくれたから。

あの時、確かにわたしはそこに"在った"んだ。

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