このノートを公開した理由
このノートは、「ChatGPTに複数の役割を順番に演じさせて難しいタスクを処理させる方法」のサンプルをお見せすることを目的としています。その具体例として、ChatGPTと対話しながら粗筋や設定を作らせて行き、それらに沿った短編小説を最後に生成させています。
ChatGPTの利用ノウハウとしては、まだまだ生煮えの状態ではありますが、昨今の状況を鑑みまして、そういった情報の公開にも価値があるかもしれないと考えております。何かのご参考になれば幸いです。
背景・動機
TRPG(テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム)の文化には、そのプレイ記録を小説にするリプレイという文化があるそうです。
先日ChatGPTがTRPGのGM(ゲーム・マスター)を演じられるということを知りましたので、TRPGのプレイから小説を作るまでの一連の作業をChatGPTにやらせてみようと思い立ちました。
今回の小説生成で用いた手順
GM(ゲーム・マスター)
まずChatGPTにGMを演じてもらいました。GMを演じさせるための文章(プロンプト)の中には、世界観や登場人物、物語のスタートとゴールなどに関する記述が含まれています。つまり、小説の大枠はこのプロンプトで指定できます。
今回の試みでChatGPTにGMを演じてもらうために、深津貴之 (fladdict)さんが制作したAIゲーム 「ときめき・オブ・ザ・デッド 〜 恋のアポカリプス(体験版)」 for GPT4を改変して利用しました。
このプロンプトをChatGPTに入力するとゲームが開始しますので、クリアするまでプレイしました。
(なおこの改変は、当時ChatGPTにアスキーアートを出力させる実験として行っていたものですので、小説生成とは関係していません。)
編集者
次にChatGPTに「あなたは優秀な編集者です」と伝えて、編集者を演じてもらいました。名称に関する混乱を整理し、物語の設定を少し深めてもらいました。
小説家
最後にChatGPTに「あなたは超一流の小説家です」と伝えて、小説化を演じてもらいました。短編小説の本文を生成させ、タイトルも付けてもらいました。そして、それらを英語でも出力してもらいました。
出来上がったChatGPT (GPT-4) による小説
このような手順で出来上がった短編小説がこちらになります。ChatGPTにいきなり「小説を作って下さい」と指示した場合に比べ、設定や話の流れ、セリフの一部などをコントロールすることが出来ました。
ChatGPTと対話して生成してもらった日本語小説「猫と終末のチュール」|PICO LAB|note
ChatGPTと対話して生成してもらった英語小説 “The Cat and the Apocalypse Churu”|PICO LAB|note
(参考)ChatGPT (GPT-4) との全対話記録
GMを演じさせ、ゲームをプレイする
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編集者を演じさせる
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小説家を演じさせる
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