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『春に』

谷川俊太郎さんの『春に』という詩が私は大好きだ。

詩もいいけれど、合唱曲もまた素晴らしい。私にとっては合唱祭の定番曲だったのだが、若い世代にも同世代の友人にも知っている人がほとんどいなくて意外に思う。


春に

ざっくり言うと思春期の気持ち、葛藤をうたっている。

喜び・悲しみ、いらだち・やすらぎ、憧れ・いかり

反対同士みたいな気持ちが一緒になって胸の中にあって、自分の中で起こっていることなのに、自分の中で起こっているからこそ、こわいような。。

でもこわいだけじゃない気がする。

このなんとも言えないかんじこそが『春に』なのだ。

本人は取り扱いに困ってしまうけど、本人以外の視点からは希望が内包されているのが透けて見えるような不思議で美しいとき。


みんなの『春に』

この『春に』を地でいくのが思春期の人たちだろう。

でも相反する気持ちのあいだで動けなくなってしまうときって、大人にもあるはず。少なくとも私にはある。

そんな瞬間を“春にのとき”と私は呼びたい。

本人にとっては苦しいだけかもしれないけれど、必ず希望が含まれている。

そんな“春にのとき”に私のポートレイトを使ってもらえたらすごくうれしい。

“春にのとき”を誰かと過ごすとか、葛藤から何かが生まれる前こそ味わえる想いを残しておくのって悪くないと思う。

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