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ごくごく個人的なはなしをします。

おこもりで自由時間が増えたので、止まっていた南米旅行記のつづきを書こうと思ったのですが、

読んでくれる知人や、これまでの舞台活動を応援してくださっていた方からすると、
いやまずこのコロナ禍にお前今世界のどこにいんねん!と気になって南米のはなしが入ってこないかもしれないといけないな(?)という自意識が制御できず、このような機会をつくらせていただきました。

相変わらず生き急いで濃厚な日々なので、こんな人もいるんだなぁ、くらいに読み捨てていただければ幸いです。。

帰国直後〜スーツ販売員時代

以前noteにもしたためた通りですが、昨年2019年12月1日、だからちょうど約5ヶ月前くらいですね、に日本に帰国しまして、
そのままずっと今も日本に、東京にいます。

三重にお伊勢参りにいったり、福岡は博多でラーメン旅をしたり、12月はひととおり国内旅行を満喫しつつ(今考えれば幸せなことでしたね…)、

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役者をやっていた時からずっとお世話になっていた販売の職場(都内のスーツ屋さん)がずっと籍を残して待っていてくださっていたおかげですぐにまた働くこともできました。

スーツ屋さんはスタッフのみなさん本当に全員優しくて良い方で、私は自分でいうのも何ですがスーツの販売が本当に上手で(笑。演劇やってたおかげですね。)服を綺麗に畳んでディスプレイするのとかも好きだったし、カナダから帰国したら1日1組くらいは日本語が話せない外国人客も来てくれるようになっていたので、英語を活かして接客して、外国人の方々からも上司たちからもすごく感謝してもらえたし、とにかく凄くすごく居心地が良い環境でした。

カナダでの講師の言葉、英語受付へ

そこで、ここにいたら駄目だ!!

と思うのが、私なんですよね。。
停滞を恐れてしまう、というか、

カナダでESLビジネスコースを受講していたときに担当の講師に言われた

「君たちのようにここのコースに入れるレベルまで一生懸命英語を勉強してきて、英語でビジネスについて学ぶ優秀な生徒が、また自分の国に戻って、英語を習得する前と同じ仕事に戻っていくことほど悲しいことはない。」

という言葉も、このままじゃだめだ!と私を奮起させてくれました。
(日本の早稲田大学で教えてたこともあるこのカナディアンの先生は、生徒の気持ちの上げ方が上手だった。。)

フリーで翻訳の仕事も少しはもらえるようになってきていたので、無名の新人なりに「早いよ!安いよ!」とアピールして続ける選択肢もありましたが、これまで通り世界中のクライアントから仕事を受注しつづけて、時差関係なく時間に追われ、また昼夜逆転し心身ともに疲弊する生活には戻りたくありませんでした。

でも当時、また春〜夏あたりからは海外で暮らし始めたかったので、残された時間は数ヶ月。日本で就職してバリバリ働く訳にもいかない、でもお金はいる、、沢山いる、、

「英語 仕事 短期」で検索して、
最初に見つけたのは展示会の受付の仕事でした。

英語対応ができるひとは時給が高かったのですぐに登録して、
検索をかけた2日後には働き始めていました。

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(新生活が始まったと感じた夜明け。)

英文事務OLへスピード就業

でも英語対応が必要な展示会の仕事が東京で毎日あるわけではなく、いつ声がかかるかもわからない。仕事の内容もそこで働く人たちのことも凄く好きでしたが、週2しか仕事がない週があって、速攻ふたたびGoogle、

「英語 仕事 短期 フルタイム 週5」
で検索、派遣会社に登録するというシステムを知り、一気に5社くらいかな、に登録し、1件目に職場見学にいったオフィスで英語面接も受け、そのままそのオフィスで働かせていただけることになりました。

それが1月初旬のこと。帰国してからここまで約1ヶ月。
相変わらず生き急いでますね。笑

そして私、実はずっと密かに憧れてたんです、OL。笑
まだ演劇に目覚める以前の子どものときは「ココリコミラクルタイプ」とか観て、私も大人になったらこうやってトイレで合コンの作戦会議とかするのかな、とかワクワクしたり。笑

採用してくださったオフィスは、めっちゃ綺麗×最新で社員の半分以上が英語ネイティヴの外国人の環境で、すごく理想通り、、

完全未経験な上にPC操作もろくに知らない私が大丈夫かなと不安もありましたが、とにかく周りの先輩方がめちゃくちゃ良い人たちで(日本人も外国人も!)いつも助けていただいてばかりです。

職場は銀座なので、運動のために帰りは東京駅までビル街をのんびり歩いてみたり。子どもの頃大好きだった八重洲ブックセンターで本を買って銀色の袋を下げて歩いて、ああ、私ついに大人になれたー!となぞの幸福感に包まれたものです。

お金のために、英語力維持のためにと始めた仕事でしたが、すごく楽しくて、毎日が新しい学びと発見で、こんな風に人生転がることもあるんだなぁと思いました。
めんどくさいことも、疲れることも想像以上、だけどそれも含めて楽しい。土日が来ることの嬉しさを知ったり。人ってある程度の負荷がかかっているほうが、小さな幸せに気づけるんでしょうね。

2020の海外渡航計画と現状

1月のYMSビザ(イギリスのビザ)抽選は再再々落選してしまったので、じゃあ春からチリに行きたい!と思っていました。

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チリについては思いが溢れすぎて南米旅行記できちんと書きたいのですが、事情があってチリは諦めなくてはなりませんでした。
少しだけ触れると、私が行ったときもチリの一部の地区では市民vs警察(政府)との衝突で、デモ・暴動や、警察の暴走、市民への殺傷はあったのですが、それが拡大して益々警察が市民を殺し、女性を強姦している、来ない方がいい、と親友から連絡が入ったのでした。

でもいつかあの美しいチリにまた行きたい、温かく迎えてくれた南米の人たちともっと触れ合いたいという気持ちから、じゃあヨーロッパのスペインでスペイン語を勉強しておこうと思って、色々調べたりスペイン語教室に通いだしたころ、

この、新型コロナの騒ぎが始まりました。

私は在宅勤務となり、
世界の状況はみなさんご存知の通り。
もちろん私はスペイン渡航は中止、年内海外に出るのは難しいだろうな、と思っています。

もし今後感染が収束したとしても、差別が怖いです。

2年前のヨーロッパでさえ、このThe東洋人顔により少なからず理由のない差別を味わったのに、家族や友人を新型コロナで亡くした人の中には私の顔を見て、お前みたいなアジア人がのこのことコロナ菌を持って来たせいで、、と恨みをぶつけてくる人が全くいないとは私は思えません。

幸い、私の周りで現時点感染者はいないし
(といっても結構前から在宅勤務なので本当に家族以外との接触がないのですが)、症状もなにもなく、元気におこもりしています。

世界中の友人たちの様子

イタリア、スペイン、イギリス等のヨーロッパや北南米の友人たちも元気そう。ただ、留学先で出会った友人には医師も少なくなく、遠い国から防護服を着て力強くサムアップ写真を送ってくれるたびに、ただ無事を願うことしかできない自分に無力さを感じたりします。

1月、イギリスのYMSビザにまたも落選したときはイギリス人の友人も一緒に悲しんでくれたけど、この状況になって「今年イギリスに来なくて本当に良かったね。PicoはLuckyだよ。ロンドンは毎日600人以上が亡くなっていて地獄のようだよ、、(*当時、友人曰く)」と言っていました。
世界一好きな街が。本当に悲しいです。

そんな中、そのロンドンで2年半前に出会って共にイングランドを旅した親友のうちのひとりが、自国のアフリカ、マリで感染したとの連絡が入りました。
すぐ連絡をとると、今はハーブで落ち着いているがとても苦しい、ピコは十分気をつけてね、と返事をくれました。
第一印象は最悪だった、でもそこからとびきり仲良くなれた、忘れられない大好きな友達です。どうか早く良くなりますように。。

と、私の近況といえばこんなもんです。

もともと数ヶ月だけの契約だった今の職場は、私が渡航を先延ばしにしたこともありどんどん契約期間を延長してくれているので新しい仕事を探す心配はとりあえず無さそうだし、もしそれが終わっても派遣会社がしっかりサポートしてくれるそうなので、本当に、ありがたい限りです。

そして会社に勤務時間を管理されている在宅勤務って快適。。やっぱり仕事よりも朝夕の満員電車で疲れていたんだなと実感しました。

友人曰くトロントではいの一番にスーパー以外のお店は閉まったそうなので、あのままレストランで働いていたら確実に失業してた。

お世話になったスーツ屋さんも、展示場に派遣してくれていたイベント会社さんも共に臨時休業が決まり、すごく胸が痛む。でも決断があと一足遅ければ私もどうなっていたかわからない。

一刻も早く、全てが元に戻りますように。

演劇と私、の前に

舞台から離れるときに、これまで応援してくださった方々や、散々支えてくださってきてくれた周りのかたに向けて、これからも舞台を続けるのか、それとも辞めるのか、きちんと伝えられなかったなぁ、ということはずっと自分のなかで残っていたので、自分がすっきりするためと、私なりの誠意と感謝の気持ちとして、本当に今更ですが、ここで今思っていることを書かせていただきます。

誰が私のこと気にしてくれてるんだろう、、いたとしても1人とか2人(両親を含む)かもしれないし、わざわざ書く必要ないのでは、とここまで長引かせてしまいました。自意識こじらせてる。。

でも、最近よく思うんですが

私、初めてマルタに留学する前に、世界中に沢山の友達が欲しい!
友達何人できるかな♩って思ってたなあ、と。

でも最後に残ったものというか今の私にとって大切なことって、どの国に何人の知り合いができた、という人数ではなく、誰かと素敵な時間を共有して、わかり合おうと努力して、絆を育めた経験、でした。
それはたった1人でもいい。当たり前なんですけど。

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ということを思ったときに、
気にすべきは、私の役者活動に何人が興味あるか、ではないなぁと。

これまでのあんなに最高な瞬間を共有してくださった人が、もし一人でも読んでくださるなら、それは意味があることだなあと

今さら気づけたので、本当に今さら書かせていただきます。

そしてようやくここからが、演劇と私

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(撮影 村田まゆさん)

結論からいうと、しばらくお芝居をすることはないのだろうな、と思います。
今でも大好きだし、自分がやってきたものはそれしかない、んですけど。

児童劇団、舞台芸術学院、文学座研究所の研修科で長年に渡り(の中でも特に舞芸で)わりとスパルタで
「演劇人とは、表現者とは、プロになるとは、、」
の美学のようなものをたっぷり刷り込んでいただいた、ことが私のベースにはいつもあって、

生半可ではできない、やってはいけないと思う。

これからは趣味で続けます!と言えたらどれだけ良いだろうと思うんですけど、私は不器用なので、全力でやらないとだめなんです。

こんなに長い独り言をここまで読んでくださってる心優しいあなたにはご説明するまでもありませんが、一応の補足。他の仕事と掛け持ちしている人は全力じゃない、とかそいう話では全くないです。

中居くんが事務所を退所する記者会見で、SMAP再結成の可能性を
「1パーセントから99パーセントの間」
と表現しているのを聞いて、
わかりみしかない!!!と震えました。(SMAPと私のスケールの違いは一旦忘れましょう。)

もし、まだ演者としての私のことを覚えていてくれて、お声を掛けてくれる人がいたら、そんなん宝物やん…です。めちゃくちゃ嬉しいです。

それに、これまでお世話になった方、特にいまは演劇から姿を消してしまったけれど時々他愛もない連絡をくれるあの人なんかが、また何かやるなんて言ったら何があっても一緒にやりたい。

未来に、0はない。100もない。

だからガチガチに決めて固めずに、
Let's see what's going on...とワクワクしていようと思います。

先述の長年の刷り込みには、
表現者はアスリート以上に怠けることは許されない、怠けたら取り戻すのが大変、
というのもがっつり含まれているので、またやるぞって言った時、取り戻すのはめちゃくちゃ大変ですね。。

でもそれも覚悟して、ということになるので、もしその時がきたときは、どのような形であれ気にしていただければとても嬉しいです。
I would appreciate itです。(ちょいちょい英語挟むの何なん)

何かを失うことは、なにかを得ること。
得たいなら、断ち切らないといけない。

これまでと違う、新しい方向を向きながらも、舞台を、演劇をスパッと断ち切らない私は、何かを逃してしまうのかもしれない。
マイクを舞台上に置いて去る格好良さも潔さも無い。
けど、私は全然、それでいいです。
これまでもこの先も、私にとって最高の人生です。

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でもこれはこれで一つの節目としまして、これまでお世話になった方、見守ってくださった方、に改めて感謝と愛を伝えたいです。

みんなみんな本当に本当にありがとうございました!
そして、またお会いできますよう。どうかご自愛の上お過ごしください。

特にヒヨコの神様の公演時にお世話になった方への恩は忘れてはいけないとずっと思っています。どんな形になるかわかりませんが、いつか返したい。
だから、絶対に、元気でいてください。皆々様。

いったん、 〜今後の展望

私が書きたいなぁと思っていたことは書けました!わー長い!as always!

もしここまで読んでくださった方がいれば、飴ちゃんをあげたい。(申告制。)本当にありがとうございます!

書く書く詐欺が眼に余ることで有名な私のnoteですが、
今書きたいと思っているのは、

・最高!南米旅行記
コロンビアで腹痛地獄変、
ブラジルで知らない人の結婚式に参列した編、
チリが最高すぎるのでぜひ知って欲しい編、
アルゼンチンでタンゴナイト編、
帰りのNY空港で泣きながら全力疾走編 ※変更の可能性あり

・これまでのヨーロッパ旅行記
マルタ絶景集
ギリシャで世界一の夕日をみたあと野良犬に囲まれたはなし
きっしーさんありがとう特大号ボローニャ、フィレンツェ、ベネチア
ローマの休日ロケ地巡り
レンタカーでイングランド半周してみた
ロンドンから日帰りで行けるオスス名所

・人生のバイブルAvenueQのためだけに深夜バスでNYに行ってみた

・便利!バイトをしながら活動する俳優、バンドマン、アーティスト、職業を一言で言える英単語1語!

・イギリス人ライターの友人が書いた記事を練習で和訳したものをアップ

とかですかね。(全部は夢物語)

本当に誰か、愛のある締め切りをください。。ナマケモノと人間の中間の生き物なので、本当に永遠に先延ばしにしてしまう。
先にこれから読みたい!とかもあれば、何らかの手段でそっと教えてください。喜びます。(速やかに反映されるかは謎)

旅行どころか、家の外にも出ずにこの時を耐えている人が沢山いらっしゃると思うので、旅行記は写真満載で、一緒に旅してる気分になってもらえるように書きたいと思います。

どうかどうか、元気でまたお会いしましょう!
Please stay healthy and safe during these times.
Always wish you all the best. Xx




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