アートプロジェクトをつくる人に触れて

 アートとは、狭義の芸術的行為でない。なにかを表現することと、それに対する周囲の行動、目線、景色までもがアートに包摂されることもある。アートは本人が表現したいものを表現したときに、周りに影響を与える。よい影響、社会課題に対する処方箋となりうる。アートプロジェクトは、処方箋としてアートを使うという、手段と目的が逆転した形態とも言える。
 そこに評価がつきまわる。社会課題を解決するような行動しかしてはいけないのか?社会課題にアプローチしない公共空間のイベントはやるべきでないのか?そんなことはない、何の役に立たなくとも、やる権利はある。
 あるべきテーマ、みたいなところから課題を考えると、ズレたりする。目の前の人を幸せにする発想からのみ、意味をなすプロジェクトは生まれうる。
 そして、そんなアートプロジェクトに関わるチームをつくるとは。人事評価基準をどこまで細かく書きフィードバックできるか?自分の言いたいこととあなたに言うべきことを分けられるか?外部のパートナーに、いかに事業の価値があり面白く、私たちのためになるかを説明できるか(与えあえるか)。

 アートプロジェクトのマネジメントは、自分がやる地を行くイベントマネジメントとそないに変わらんような気がする。そして、組織に入る・つくるという解像度の高い話と、フリーランスからサバイブした経験がこう繋がるのか、という事例がスッと入ってきた。ここに自分のキャリアパスの転回点が置かれるかもしれない。

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