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マニアックかつ重要!DeFiで気をつけるべき指標。

※この記事は「さいとう×仮想通貨ニュース」の台本です。本編が気になる方は、下記ラジオをご視聴くださいませ。
>>10分で聞き流し

■テーマ

DeFi運用するとき気をつけるべき「APR」と「APY」の違いについて解説します!

■背景

・DeFiやってるけど
 利回り通りのリターンがない!
・APRとAPYの違いは?

ここは過去にぼくも悩んだ部分だったので、同じ部分で悩む方向けに共有していきます。

■聞くメリット

・APRとAPYの違いがわかる
・見誤ると出てしまう損失について
・オススメの計算ツール

■APRとAPY

この2つの違いは、単利か複利か?の違いです。つまり、増えた分を再投資するか否かです。

✔︎APR=単利
・年換算利回

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※PancakeSwapのFarm

✔︎APY=複利
・年間利回り

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※PancakeSwapのStake

■隠された「罠」

ここまで聞いた方は、

・なるほど、そこが違うのか。
・でも、そこが違うからなんなの?

実はここの数字に隠された「罠」があります。

ここの数字にだまされて、安易に入金してしまうのは、場合によっては損することもあるので、注意したいところ。

そこを深掘りしていきます。

■APY=見せかけ

「APY=見せかけの数字」と思っておきましょう。

APYは、1年間複利運用した場合に得られるリターンなので、預けて最初のうちはその利回りよりも小さいからです。

***

証拠として、計算ツールを使ってAPRとAPYを導いてみます。

▼オススメの計算ツール


✔︎APY(複利)が、30%の場合。

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・APR(単利)=26%
→最初のうちは、30%未満で運用される

100万円入れたら、日800円(年30万円)よりも小さい金額しか入ってこないということに。

✔︎APY(複利)が、100%の場合。

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・APR(単利)=70%
→30%ほどマイナスに


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※APRとAPYのイメージ図

***

APRは一定ですが、APYは元本がどんどん増えるたび雪だるま式に利回りが良くなって行きます。

なので、APYはあくまで「長期的な」運用をした場合に得られる利回りと考えるといいでしょう。

■損失になることも?

またこのAPY(複利)には、複利運用する際の「ガス代」が含まれていません。

複利するたびにガス代がかかってくると、期待値より低い金額しか入って来ません。

なので、短期的に預ける場合は増えた分がガス代に変わっている可能性もあるので、気を付けておくべき。

■「APY - 数%」で考える

APYはあくまで「長期的な」運用をした場合の期待値として捉えることをオススメします。

もし短期的に、異常な利回り目的でリターンを得る場合は、「APY -数%」を考えましょう。

またAPY自体も、通貨によっては流動性の高い低いなどで、変動します。

なるべく需要が高い通貨を使って預けていき、利回りの変動が少ないものを選んで、収益を安定させましょう。

■まとめ

・APR=単利、APY=複利
・最初のうちAPYは、見せかけと考えておく
→ガス代なども考慮
・あくまで短期でなく、長期で。
・流動性がある程度一定の通貨を選ぶ

では。


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