地上の番人<秋篇>
空は、
どこからはみ出ているの?
答えはわからない。
私の生活は、ミニマルを極めている
それだけわかる。
赤黄色の並木道を、
一本一本、眺めながら進み、
叶わない、応答を願う。
君は、世界に、八つ当たりをしたくならないの?
答えは、叶わない。
必ず、あの夕焼けと同じになれると、もし望んでいるのならば、
夢が叶っていることは、周りの目にしか映ってなくて、
私たち人もおんなじで、
自分が何色になれるか、今、何色になっているかは
わからない。
だから、いつだって変わらないものがあります。
それは、 きっと私はこう思いたいってこと。
今、あなたはどう思いますか。
私は、きっとこう思いたい。
空は大事なことを思い出している
そう思いたい。
もう少し、と胸を痛めて待っていても、
どうせ全ては死んでしまうから、
そして最期に私の番がきて、
笑っていれば、いいのかもしれない。
死んでしまうのか、そう思っているのかもしれない。
空は、今、そこで、涙を流しなさい。
雨を大地に降らせなさい。
休む暇などないかもしれない。
私たちは私たちを許すことしかできません。
たとえ空を責めても、許されるしかないものです。
そして、私は、苦しまない方法はないと知っています。
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あなたが、私から、はみ出ていても、
咎めることはできません。
悲しむこともできません。
re:95日目