「まだ馬自身が何のために走っているのかが分かっていない感じ」ってなんだろう #ディスペランツァ
※写真や情報はターファイトクラブさんの許諾を得て掲載しています
※トップの写真は京都2歳Sのパドックの田嶋助手とペラさん。後から見るとペラさんの差しの入った尾とロン毛さんがきれい。
L.モリス騎手のコメントが好きだ。
このテイスト。
わかるだろうか。
1988年生まれの35歳。
競馬一家に生まれた英国のトップジョッキー。
https://jra.jp/datafile/seiseki/wasj/pdf/2023profile_04.pdf
今回、抽選対象なので出走確定は来週になるのだけど
ペラさんがホープフルSに出るとなれば
L.モリス騎手が騎乗する予定。
ターファイトのクラブ報によると、
12/20には、坂路でモリス騎手が跨って追切を騎乗。
「51.1-36.8-23.9-12.4を一杯に追われて計時」している。
で、騎乗したモリス騎手のコメントがなるほどと思った。
「まだ馬自身が、なぜ今走っているのか、何のために走っているのかが分かっていない感じですね。
まだ幼い印象を持ちました。
ただ、その状態でも、仕掛けると即座に反応して良いスピードで走ります。頭の良い仔だと思います。
まだまだ伸びしろがかなりある今の状態でこれだけ動けるのですから、凄く良い馬だと思います」
一般的な問いとして、
「競走馬はレースだとわかって走っているのか?」
という問いかけがあって、
ざっとした考え方として
「走るのは、恐怖から逃げるため」
「捕食者から逃げるのに先頭に立つという考えはあるのでは」
「レース終了時に騎手のアクションなど苦しみから”解放”されることで、全力疾走する意味を学習する」
というニュアンスだと私は理解してる。
(私自身は素人なので詳しい方にぜひ教えていただきたいですが)
このあたりを前提に考えたときに、
モリス騎手がおっしゃってる
「まだ馬自身が何のために走っているのかが分かっていない感じ」
というのは、
馬自身がどういう状態になっていると
「何のために走っているかわかっている」
ということになるのか、とても関心がある。
そういえば、
11月報で吉岡調教師が
「…レースで乗り難いとかはありませんが、まだ全体的に幼くて自ら進んでポジションを取りに行けるような感じではありません。
ですので、どんどんレースに使っていって競馬を覚えさせようと思います。」
といったコメントがあった。
この「幼さ」「自ら進んでポジションを取りに行く」「競馬を覚えさせる」
といったキーワードと、
「何のために走っているかわかっている」
といったあたりは競馬に関わる方々の間で関連してそう。
これは一般的な馬乗りさんは「正解」をもっていることなのかなあ。
というわけで、頭の良いペラさんは
栗東・坂路で51.1秒の好時計。
抽選を突破しますように。
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