英国NHSの復活の巻


英日欧企業マッチングのさきです。
今日は英国民なら皆が誇っている
NHS (英国の国民健康サービス)に起こった
コロナ + ブレグジット の影響です。


EU全体における新コロナウィルスの
ワクチン接種の展開に関しては、

スピード感のなさと、対応の不手際が、
かなり批判されています。同時に、
EU諸国民への感染状況もかなり
悪化しています。

アストラゼネカのワクチンの、
有効性に仏国とドイツがケチをつけ、
接種を止めていたりしたこともあり、

ワクチンの接種の進みぐわいは、
かなり遅い。本当に遅い…

UKでは、反対に、ワクチン命!
とばかり、国を挙げての大戦線が、
繰り広げられています。

ちなみに仏国で、少なくとも
1回目のワクチン接種を受けた
人数は、約3百万人なのに、

お隣の大英帝国さまは、2千万人を
超えていて、フランスの
60倍以上の人がすでに1回は、

予防注射の接種を受けています。
すごーい!!!
と思っていたら、英国首相の

ボリス・ジョンソンが、
今年、EUで行われる予定の
サッカーの2021年のUEFA欧州選手権を

“COVID19感染に関して、
‘より安心安全な’わが英国で
この夏行っては?”と

提案し、さらには、
“2030年のサッカーワールド
カップもわが英国で!”

とワールドカップ
開催地としても、
名乗りを上げました。

すごい、NHS様の迅速な予防接種
によって感染率をグングン下げている
英国は、ブレグジットで、脱出した

EU諸国へそして世界へも向けて、
EU離脱後の英国の素晴らしい発展を
誇示しています。


NHSとは、
世界で一番最初(1948年)にできた、
無料の全国民への健康保険システムで、

英国人の誰もが誇っているものの
ひとつです。 しかし、、、、

70年代のサッチャー政権
の過度な資本主義方策によって
その資金を吸い取られ、

導入される資金不足が、そのパフォーマンスの
悪さの原因であると、近年は
その悪評しか聞かれませんでした。

しかし、しかし、皮肉なことに、
このCOVID19とブレグジットという
2つの要因が、英国の保守党党首たちへ

この医療機関へ、資金投資する動機を
与えてしまったのではないでしょうか。
(少なくとも ボリス・ジョンへは…)

私は20年以上 欧州に居ますが、
ここへきて初めて英国の
国民保険サービス、NHSが、

資金投入さえされれば、すごーい
力を発揮できる、実力のある機関
だということが、よく理解できました。

こちら欧州と比べると雲泥の差の、
ワクチン接種の迅速さは、
うらやまし限りです。


まったくこの新型コロナは、
思いがけないことをどんどん
引き起こしてくれていて、

どこもかしこも、“ニューノーマルな状態”
が、引き続き 進展していくように
思えます…


ひょっとして、これから英国が
医療システムの行き届いた国
として、

世界に名をはせる日が来るのかも、
しれない…と思ったら、なんだか、
面白くなってきましたよ…

とにかく、何が起きるのか、
誰にも予想がつかないのだから、

変化する事象と上手く向き合い、
前向きな結果が得られるよう、
がんばりましょう!

今日はここまで。
パリ在住 英欧日ビジネスマッチングの
さきちゃんが語る 

英国欧州のよもやまばなし 英国NHS復活 の巻 
でした。

ではまたあしたね
A demain ! See you tomorrow !


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