【番外編】10文字ホラー①

『54字の物語』の考案者、氏田雄介先生が火付け役となった超短編文芸ブーム。
 掌編にも満たないような文字数で織りなす、超短編文芸は、俳句や短歌ほど格調高くもなく、形式美を追求することもありません。単なるネタ帳のようでもあり、一発ギャグに似ているものもあれば、コピーに近い言葉遊びとも言えるでしょう。

 なので、「文芸」や「小説」と名乗ることにご批判もあるかもしれませんが、発想勝負と文章の簡略化、語彙選択のセンスなど、小説に負けず劣らずのテクニックも必要な世界なのです。

 この『超短編文芸』と呼ばれているものには、私が取り組んでいる『54字の物語』の他に、『あたりまえポエム』と『10文字ホラー』というのがあります。
 いずれも、一時期はTwitterを中心に一大ブームを巻き起こし、書籍化もされ、大ヒットしました。
 やや今更感が拭えないのは否めませんが、【54字の物語集】の番外編として、『54字の物語』の更新はしばらくお休みさせていただき、『10文字ホラー』をお届けしようと思います。

 ご興味ございます方は、是非お付き合いいただけますと嬉しいです。





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