Tokyo 7th シスターズ "MELODY IN THE POCKET" ピアノアレンジ

Tokyo 7th シスターズから、777☆シスターズ "MELODY IN THE POCKET"をピアノアレンジしました。

楽譜はこちらになります↓

ここからは今回のアレンジについて解説です。読みたい人は読んでみてください。


自分はピアノが用いられたアップテンポな曲が大好物なので、この曲を初めて聴いた瞬間から「あっ好き...(尊死)」となっていました。そして"ピアノアレンジをしたい"という思いと、その際には"原曲のリズム感とピアノサウンドをなるべく再現したい"という思いを抱いていました。

この曲のリズム感を語る上で重要になるのが、随所にあるフィルを中心とした16ビートのドラムです。アレンジでもそれぞれの箇所に16分音符を配置しました。ただし場所によって色々と弾き方は違います。

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イントロでは左手と右手を組み合わせて、ドラムの「ドンドコ(?)」のリズムを再現しています。リズムが崩れやすく、弾いていて苦手な場所でした。

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48小節、サビの「今も届くように歌うよ」の後です。

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64〜67小節、サビ後半「君と焦がれた 何もない青空に」の場所です。それぞれの箇所で弾き方も異なっているので、練習される場合はしっかりと粒が揃うよう意識されると良いかと思います。

リズムという話で言えば、イントロ・Cメロ・アウトロにはナナシスで(そして他の曲でも)頻出の「3+3+3+3+2+2」のリズムがあります。

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72小節目 Cメロ「あの場所に立つ」からですが、はじめだけ線をつけてみました。このように八分音符でいう「3+3+3+3+2+2」個に分けてリズムを取るのは他にも
・「僕らは青空になる」Cメロ 「ひとりぼっち僕らの みんなの物語」から
・「STAY GOLD」ラスサビ前「"ねぇ奇跡"みたいな僕らは」
などがパッと浮かびます。こういうところでサイリウムをこのリズムで振れると、「このオタク楽曲派だな?」と一目置かれるかもしれません。
演奏する時にも意識してみてください。


またこのアレンジに限らずですが、自分はいつも原曲のピアノ伴奏をはじめ、個々の楽器のメロディをアレンジになるべく採用するようにしています。

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Aメロ前半の左手ですが、親指では「ミラシラ」の音を続けています。これは原曲で右耳側から鳴っているギターから採用した音ですね。

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一方でAメロ後半の左手も右側ギターから音を取っていますが、16ビートのカッティングが随所に入っているので、そのリズムは右手で取ることにしました。

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39小節目 Bメロ終わり「いつも胸にある」の箇所ですが、ギターで「レドラレドラ...」という音があるので、右手親指と左手親指で弾いています。

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55小節目 サビ「羽ばたいてなお」のところは、原曲のピアノが青ラインのように弾いているので、一時的に歌のメロディと高低が入れ替わっています。

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間奏部分はもはや何を言うまでも無く、原曲のピアノに出来る限り寄せました。
アニソンの間奏で多いパターンとして「前半ピアノメイン→後半ギターメイン(あるいはその逆)」があります。ナナシスでいえば
・スタートライン(ギター→ピアノ)
・STAY☆GOLD(ギター→ピアノ)
が分かりやすいですね。こういう場合はギターの部分をいかにピアノで再現するかが鍵となってきますが、今回メロポケに関して言うと全てピアノメインなので、弾いていて大変気持ちよかったです。

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そして106小節目 落ちサビ(歌+静かな伴奏になるところ)です。ここは歌+ピアノという最高に美味しい構成なので、両方をなるべく残すことにしました。右手と左手をうまく使いながらメロディを弾いています。アレンジしていて難しいですが楽しいところでもあります。
「僕らは青空になる」でも使われていた手法ですね。こうして見てみると、この二つの曲は意図的にリンクしていたところがあるのかもしれません。


以上、今回のピアノアレンジの解説・裏話でした。
もし演奏される方がいらっしゃれば勿論嬉しいですし、お聞きになる際もぜひ原曲の音たちと聞き比べてみてください。

これからもナナシスという作品が更に盛り上がっていくことを期待し、そして応援しています。


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