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三拍子色々

一口に三拍子と言っても

三拍子の曲にはいろいろなタイプがあります。
これはどの拍子でも同じだ、と言われそうですが、三拍子はそのタイプに注意して演奏することが特に大切になります。
ワルツとメヌエットを同じには弾けません。マズルカとなったらさらに違います。それぞれに特徴的なリズムがあり、そのリズムを知ることで「それらしく」弾けるようになります。

親しみやすいのはワルツ

ワルツのステップは、拍を感じる、それっぽく踊るだけでしたら比較的簡単にできます。これをやってみることで三拍子を三拍子らしく感じられるようになります。日本人は三拍子が苦手と言いますが、フランスの子供でも難しいことが多いです。やはり3という数字は割り切れないので感じ取るのはなかなか大変。三拍目の後に空白ができてしまう子供は決して珍しくありません。
弦楽器初心者にとっては三拍子の曲は別の意味でもハードルが高くなります。なぜなら上げ弓と下げ弓の往復で楽器を弾いているため、3という割り切れない数は、単純な往復では済まなくなるからです。
うちの長男が左手を怪我して弦が押されられなくなった頃、先生の判断で「弓の練習」のみしました。その時に「ワルツの弓運び」というのを習い「なるほど」と思った次第です。

メヌエットは初級でも出てくる

次に多くの学習者が触れる三拍子の曲といえば、メヌエットが挙げられるでしょう。伝バッハ(実際はペッツオルト)のト長調のメヌエットは有名ですし、その他にもメヌエットを弾くチャンスは、学習が進むにつれて数多くあるはず。
では、このメヌエットをワルツのリズムで弾いたらどうなるでしょうか? メヌエットとは思えないような音楽になりますよね。メヌエットの音楽でワルツは踊れませんし、ワルツの音楽でメヌエットを踊ることもできません。同じ三拍子でも拍感やリズムは違ったものになります。
大雑把にいうと、ワルツよりメヌエットの方が遅いことが多いです。ただしスローワルツというものもあるので、遅いからメヌエットと判断するのは間違っていますし、ワルツ、メヌエット以外にも三拍子の舞曲はあり、一聴しただけで断定はできませんが、メヌエットは概ね遅めのものが多いです。
それよりも言えることはワルツの一拍目は相当に重いということかな。

マズルカはワルツとは違う

ショパンの作品数としてはワルツの倍以上はあるマズルカですが、ワルツよりも短い曲が多く、ショパンの導入に使われることも多いかと思います。このリズムがまた特徴的。二拍目、あるいは三拍目が重いのです。
マズルカのリズムはポーランド語のリズムなので、ポーランド語を全く知らない私にはなかなか難しいものがあるのですが、少なくともワルツのように感じない、そして弾かないというのは最低限守りたいことです。
そしてマズルカは地域によって違い、その種類は100種類にも及ぶとか! 土着の民謡ですよね!


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