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YouTubeでクラシック以外の曲を半年間弾いてみて思うこと

今年の6月に始めた、クラシック以外の曲を毎週1曲ずつ弾くというYouTubeも、早いもので半年が経ちました。今までアップした曲は全部で28曲。小さい頃から歌謡曲好きだったものの、クラシック以外の曲を弾いたらクラシックに悪影響が出るのでは?と、今まで手を出さなかったのですが、実際やってみて思ったのは、クラシックに役立ちそうなことが沢山あって、逆にいい影響がありそう、ということです。

考えてみれば、演歌歌手がちょっとポップスを歌ったからと言って、演歌が歌えなくなるわけはないですよね。何を今まで恐れていたのかしら・・・(笑)。

ポップスを弾いてみて、鍛えられたと思うのは、まずリズム感です。リズムは、クラシックより難しい!と感じることが多々あります。小さい頃、この曲弾きたい!と流行りの曲の楽譜を見ても、意外に弾けないことが多かったのを思い出しました。リズムはかなり複雑に出来ていますね。プリプリの「ダイアモンド」なんて、左手難しかったな~。音大でも、ソルフェージュの課題にいいのでは?楽しめるし!なんて思いますが、怒られるかしら(笑)。


そして、ビート感(拍感)。ポップスには大抵ドラムスが入って、コンスタントにビートが刻まれているのですね。これが、左手で均等に刻んでいるつもりでも、乱れたり前のめりになったりして、音楽が安定しない・・。自分の癖みたいなものにも気付きました。これは、今後クラシックを弾く上で役立ちそうです。

あと、演奏動画の収録は修正がきかないので、全部一発撮りなのですが、これは結構過酷で、集中力が鍛えられます。これまで、最後の方に間違えて(大体アレンジは最後が難しくなっています)、何度悔しい思いをしたことか・・!今までクラシックを弾いていた時は、あまりミスに拘らずに練習してきたのですが、今回悔しい思いを沢山して、ミスしないためには・・と効率的な弾き方を考えて奏法を工夫するようになったのは、良かったのかも知れません。

それから、今までアップした曲はどれもヒット作ばかりですが、中身をよく見ると、なぜヒットしたのかが分かる気がします。歌手の方々の歌をじっくり聴くのも勉強になりますね。ただ何となく聴くのと、演奏に生かそうとするのでは、聴き方も変わります。声や歌い方のニュアンスを真似るのも、音色や表現の探究に繋がるかも・・・♪

他にもいろいろありますが、急に思いついて始めたYouTubeサブチャンネルには、このように思いがけない収穫がありました。同業のある方は、親切心から、自分のアレンジでなく楽譜を見て弾くのは・・・とか、ポップスとクラシックは弾き方が違うし・・・などとご助言くださいますが、私は、アレンジ(編曲)のプロの方が試行錯誤して残されたものを、大切に弾く意味はあるのでは?と思ったりしています。また、確かにポップスの方々はカッコよく弾かれますが、クラシックならではの良さ(たとえば音色を美しく、メロディをなめらかに歌う、とか・・・)もあって、今後はポップスの弾き方も学びつつ、クラシックの良さも融合させたような新しい表現が出来れば・・と模索してみたいと思っています。

と、何だか真面目な方向に話がいってしまいましたが(笑)、でもとにかく、好きな曲を思いつくままに楽しんで弾いて、それを楽しく聴いてくださる方がいらっしゃったとしたら、それで満足です♪

とりあえず1年間継続が目標、と始めたチャンネルですが、その目標達成まであと半分。来年はゲストの方をお呼びして、面白い企画もしてみたいと思っています。これからもお付き合いを、よろしくお願いいたします!!

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