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『惚れる力』を読んで

ピアニカたろうです。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

年末年始休暇を利用して、2022年をどう過ごすか、仕事のことや日々の生活について考えておりました。

考えた結果、

今年は、とにかく気分よく過ごそう。


と決めました😄

気分よく過ごすために、どうすればいいか。

自分の基準を持ち、周囲に流されない。

好きな人や好きなものを大切にする。

好きなことを続ける。

やるべきことはしっかりやる。

嫌なこと、嫌いな人、嫌いな場所はできる限り関わらない、避ける。

この5つが普通にできたら、かなり気分よく過ごすことができるのではないか。

よし、やってみよう。

そんな2022年のスタートに、改めて読み直した本のことを書きました。

よかったらおつきあいください。

『惚れる力 カープ一筋50年。苑田スカウトの仕事術』 坂上俊次 著

この本は、中国放送のアナウンサーで月刊誌『広島アスリートマガジン』にて『赤ヘル注目の男たち』を連載する著者が、広島カープスカウト統括部長苑田聡彦さんの仕事ぶりを掘り下げた本です。

最初にこの本を読んだのは、いまから5年ほど前、広島カープが連覇を達成した頃。

ぼくは、当時担当していた仕事の「面白い部分」と「うんざりする部分」を存分に味わっていました。

『惚れる力』というタイトルと『プロ野球のスカウトの仕事』という内容に興味を持ち購入。

『プロ野球スカウトの仕事』とは、

プロ野球界の裏方にして、将来のプロ野球界を背負う人材(人財)を発掘する重要な仕事、

野球界全般における人脈、目利き、交渉力、それと寄り添い力が必要な仕事、

世間一般の仕事とは異なるものだと思っていました。

読んでみると、必ずしもそうではないことに気づきました。

この本には、スカウトだけに限らずどんな仕事においても参考になる考え方や言葉がたくさんありました。

少し紹介します。

選手に惚れる。やれることはやる。その上で、縁起も担ぐ。その向こうには、笑顔の瞬間が待っている。

いつの時代も、情報を運ぶのは人である。だから苑田は、どこまでも人を大切にする。

「人に尋ねることさえできれば、どこでもいけます。分からなかったら聞けばいい。九州弁でも、人に尋ねることは平気になりました。ひとりでも、やれることはあります」(苑田スカウトの言葉)

信じる力=信じてもらう力。

人間関係は礼儀を尽くして。広く、浅く。

努力で手にした基本は決して裏切らない。

先を読む力を大事にせよ。

明確なモノサシがあるからこそ一目惚れができる。

「仕事は好きじゃないとできませんよ。スカウトなら野球が好きじゃないと」(苑田スカウトの言葉)

「メモを書く時、選手や試合のことを思い出します。それが考えて整理するきっかけになります。この考える時間が大事だと思います」(苑田スカウトの言葉)

「仕事に惚れろ。野球に惚れろ。相手に惚れろ」(苑田スカウトの言葉)

苑田さんがスカウトした選手とのエピソードも書かれています。

白武佳久さん(日体大→広島→ロッテ→広島)もそのひとり。

苑田さんは、白武さんの投手としての能力だけでなく、
「大学内でアルバイトをしながら野球に取り組むなど、親に迷惑をかけないようにと考える人間性」も見抜いた上で指名。

1996年に白武さんがユニホームを脱いだ後、苑田さんは白武さんを迷わず広島のスカウトに推し、白武スカウトが誕生。

「人に丁寧に接する。知ったような態度はとらない。これは、人間性だと思います。ウチには、それができないスカウトはいらないし、いないと思います。やはり人間性が大事ですね」

これは、ぼくが感銘を受けた白武スカウト部長の言葉です。

スカウトする相手の人間性を見抜くためには、スカウト自身の人間性こそがいちばん大切なんですね。

そのイズムをしっかり受け継がれている組織は強いし、素晴らしい仕事ができると思います。

そういえば、ぼくが以前関わった仕事で、広島カープ二軍の選手に接する機会がありました。

まだ若手だったぼくに対しても、丁寧な挨拶と受け答えをして、最後まで礼儀正しかった背番号50番の選手に深く感心した記憶があります。

その選手は、若き日の栗原健太選手でした。

この本を読んで、栗原選手も苑田さんがスカウトした選手だと知りました。

2022年の始まりに『惚れる力』を読みながら、「職場環境はどうあれ、自分はいまの自分の仕事に惚れているか?」と自問していました。

答えは『はい』と『いいえ』の真ん中でした。

少しでも『はい』に近づけるための工夫という意味でも、

2022年をとにかく気分よく過ごそう!

まずは、そこから始めよう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

たろう


















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