見出し画像

卵ビショップ、夢をありがとう

こんにちは。千葉GPお疲れ様でした。ということで今回は千葉GPに持ち込んだ卵ビショップについての考察のまとめでもしようと思います。今期はもう大型大会は無いので賞味期限切れですが、まだCS出るよ~って人の参考になれば。

まずはデッキ変遷

発売前に考えていた鬼のマーウィン卵。一瞬で引退
エボルヴフェストリオ
東京エボル部フェストリオ
Trailトリオ
千葉GP

エボルヴフェスの頃は僧侶なし、エンスナ1で今見るとお~wって感じのレシピでひっくり返ってます。僧侶が入っていないと後手が捲れない対面が多かったり、エボルヴフェスで結果を残したリーシェナにタキオンが入っていて、タキオンに面がぐちゃぐちゃにされるのでこいつは必要でした。エンスナも同様で、卵はアリスをできるだけ綺麗に着地させたいデッキなのでそのフォローや後攻の受けとして強力なエンスナは必要な札です。正直、卵は殆どが固定枠でレシピの大きな変更はないと思っていたんですが、実は大爆発がキーパーツだったということでこのゲーム難しいな~という感想です。


ということで、ここからは卵を選択するに至った経緯になります。

新弾当初、世論は卵ビショ、簒奪ロイ、侮蔑ドラゴンが目立って話題だったかと思います。自分もまずは侮蔑ドラゴンから触ってみたのですが、発売初日にやってみた感想が「このデッキ、弱くね…?」でした。それもそのはずで、侮蔑パーツはどいつもこいつもセットで本領を発揮するカードばかりであり、そいつらのトップに居るガルミーユは2枚要求どころか最低6PPを要求してくるので環境の速度感にあってなさすぎるなと感じて発売初日に引退しました。

で、そこからは卵ロイの二択かな~って感じで、今弾まで卵を真面目に握ったことがなかったので卵の練習を開始。そんな感じで3日ほど卵を練習してエボルヴフェスに参加し、個人6-3で終了。そこでの感想が「ロイヤル、卵に勝たなくね…?」でした。卵のドブンムーブであるエピタフを絡めた序盤の展開、ハンプティメダのどちらにもハメられすぎて、ロイヤル側はサーチを絡めないフロ使徒使徒くらいの意気込みを見せないとまあ勝たなそうという感想で、自分がロイヤル握ってGP当日「相手のハンプティメダだけで負けたわ」って言ってる姿を想像すると嫌すぎてロイヤルは早々に引退しました。GPまで時間もなかったので、ロイヤルと卵を同時進行で研究していくのは無理だなと思ってたのもあります。

以上を踏まえてGPは卵を選択して幕張メッセへ。結果は初日6-2でday1抜け、day2は初戦負けからの2-2でオポが終わってたのでドロップ。2回目のGP参加でしたが、前回の横浜GPもday1抜けからのday2が2-2でドロップした記憶があるので成長してません。ちなみに今回のday2は頭がバグってエグいプレミして負けました。下手くそは負けて然るべきなので死ぬほど反省してます。まだ強くなれる。


ということで、次に今回のGPの明暗を分けたであろう卵の大爆発についてです。ここからが本編。

上のデッキレシピの遷移を見ても分かりますが、自分は卵の大爆発を入れて大会に出たことがありません。その理由として、一般的に卵のフルムーブと言われている4アリス、5お茶会の流れは翼の王子やブリキ捲れのパターンを除き相手の縦面の処理ができません。つまり、ここの2ターンは基本的にテンポを犠牲にしつつこちらのリソース、童話カウンターを稼ぐターンとなります。ということは、この4、5ターン目のフルムーブに向けてボードの貯金を貯めておく必要があり、序盤でボードに貯金を作る→中盤でボードの貯金をできるだけ使い借金を減らす→後半借金で首が回らなくなったらハンプティ進化ですべての借金を返済するの流れを辿るのが一番わかりやすい勝ちルートだと思います。このルート上に大爆発が絡むのは後半のフェイズであり、序盤の貯金が少なかった場合後半のフェイズが訪れない可能性があるため重要度が序盤>後半となり、自分は大爆発を入れていませんでした。

実際この理論は正しいと思っていて、ゴブリンが抜けたリストは序盤の貯金が作りにくく、ハンドの冒険やオデットが一生カードとならない展開にされがちであり、GP持ち込みが一番多いと思っていたミラー、ロイとの序盤の攻防のために序盤札を厚く取っていました。で、そのためにも僧侶やエンスナも必要で、全ては中盤の打点を溜め込むための布石です。

ただし、蓋をあけると上位にはマーウィンイージスビショップがはびこっていました。もちろんミラーも大量に発生していたのですが、マーウィン相手には縦マーウィンを取ったり、イージス陽光で蓋されたあとにも打点が通る大爆発が必要だったため、大爆発入りが優勝したのではないかと予測しています。自分はマーウィンをGPで1回しか踏まなかったので本当に想像の域ですが、ミラーを見るのであればゴブリン、マーウィンを見るのであれば大爆発が必要な環境であったと思っています。

まあつまり何が言いたいかというと、ゴブリンなんかなくても2エピタフが莫大な貯金を作ってくれるので2エピタフしか勝たんということです。2エピタフできるとハンドに来たアリスもお茶会も全部気持ちよく投げられるようになりますし、なんなら序盤に冒険を置かせてくれたりします。卵の強みはこのエピタフが絡んだ序盤の面展開でボードの強度を保ちながら徐々に打点のゲームにシフトしていける点で、生半可なデッキはこの途中から変わっていくプランに対応しきれませんし、そもそもどのタイミングでボードのゲームから打点のゲームにシフトするかは卵側が主導権を握っているのでその時点で対応側はきついんですよね。しかもその中にハンプティメダの大どんでん返しが挟まってくるから手におえません。


次に、卵ビショの良くない点について。卵ビショップってアリス、お茶会を出したあとにどれくらいのバランスでボードの強度と打点のバランスを取るかっていうのが難しくて分岐が出るんですが、アリスとお茶会を置くまでのルートが完全な1本道なんでまじで初手の運です。その分マリガンはシビアにする必要はあるんですが、序盤に激強ボードができたときは後半の択が無限になりますし、後手2で冒険なんて置かされた日には「捲れ!!!!」って言いながらアリスとお茶会を投げることになります。特にミラーが顕著でエピタフありとエピタフなしがかち合うと毎ターン「なんとかなれーーーーーッ」って言い続けます。なんやこのゲーム。

ただし、お互いが同じレベルの引きをしているとオデットが試合に絡むようになり、打点ゲームにシフト仕掛けていた状況が一気にボードゲームに引き戻され、急にどっちが有利なのかが複雑になる神ゲーになります。ここだけやりたい。

巷ではメダを規制するべきとの声もありますが、まあ規制してもらって一向に構いませんという感じです。GP中、ロイ対面先行で初手がエピエピハンプティメダの試合が発生し、上から引いたカードを2枚捨ててエピ進化縦エピ進化縦ハンプティメダだけでゲームが終わりました。先4のドローがアリスで1秒だけ考えましたが1秒しか考えなかったです。これが天和か。


ここからは余談で、GPで起こったおもしろエピソードです。

対面エルフで先行。初手が冒険ブリキとゴミ2枚で1パスから冒険で涙のアリスサーチ。通れ!!!!と言いながら投げたブリキをリリィで山下に返され、このゲームブリキ2枚を引かないと行けないのか…と死を覚悟していました。その後早々にティア展開に巻き込まれ一瞬でハンプティの進化を2枚消費させらますが、こちらも山上が強くてアリス進化2回、翼からお茶会を釣ってお茶会を4回投げるロングゲームになりました。ついに虎の子のハンプティ進化3枚目を切らされたあとに再度ティア展開。自分に残ったのはEXにあるアリスのみで、このアリス進化でブリキが捲れなきゃ負けか…となっていましたがふと山を数えると、そこにはあの日山下に返されたブリキがいることに気が付きました。シュタインズゲート並みの伏線回収で勝利した感動の回です。


以上、絶傑環境のGPまでの振り返りと卵ビショップについてでした。今環境は目まぐるしく分布が変わり、あれよあれよと言う間に新弾までもう1月も無いです。ちょろちょろと新弾のカードが発表されてますが、例のごとくプロキシを印刷するのがダルいので発売まではまったり絶傑環境を楽しむことになりそうです。今のところ使いたいカードはララミア。かわいいので。Twitterもやっていますのでよろしくお願いします。では。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?