マガジンのカバー画像

ボクがHAMTライブラリで書いている記事一覧

49
HAMTライブラリで書いている記事一覧です。有料(月額1,000円)なので購読している方のみ見ることができます。 ■書いているコンテンツ ⚪︎フィジカルアセスメント ⚪︎運動療法 ⚪︎…
運営しているクリエイター

#鍼灸学生

フレイルの概念って1つじゃない。在宅鍼灸師にとって必要な評価とは。

こんにちは。てっちゃんです。 ”フレイル予防シリーズ”第2回となる今回は『フレイルの概念』について解説していきたいと思います。 第1回『フレイルの全体像』の記事はこちら👇 フレイルの概念と聞くと、ほとんどの方がイメージするものとして『要介護状態の一歩手前』を想起されるのではないでしょうか。 しかし実際は、フレイルに統一した概念がある訳ではなく、複数の概念が存在しています。 これを機会にフレイルの概念についても学びを深めていきましょう。 また、9/6に購読者限定無料フ

フレイルの全体像を掴もう。未病との違いと診断基準を考える。

こんにちは。てっちゃんです。 今回からは高齢者医療に携わる鍼灸師として、フレイルについて解説していきたいと思います。 なぜ今フレイルなのか? 在宅医療に携わっている方であれば既にご承知の方も多いと思います。ただ、正確に答えられるかと聞かれると理解が曖昧な方も多いのではないでしょうか。 早速ですが質問です。以下の5つの質問に回答できる方はこの記事を読む必要はありませんので、概要は十分理解しているレベルだと思います。 上記の質問にサクッと回答できなかった方は、これを機会に

患者にとって”真に必要なこと”。3つのステップで見つけ出そう。

こんにちは。てっちゃんこと白石です。 問診シリーズもあっという間に4回目となりました。 これまでに、ステップ1-3では、「入室してからご挨拶し、症状の全体像を掴む」という段階まで解説してきましたが、今回はいよいよステップ4! ここからは各論に入っていくので、「いわゆる問診っぽい話」をしていきたいと思います。 「じゃあ今までの話は問診じゃなかったのかよ」 という皆さんの心の声がここまで届いてきそうですが、むしろ前回までの記事の方が”問診の本質”を突くような話でもあります。

問診のカギは”声かけと沈黙”。思ったよりも会話を引き出せないあなたへ。

こんにちは。てっちゃんこと白石です。 問診シリーズもあっという間に3回目となりました。 前回のステップ1-2では、「入室してからご挨拶するところまで」という問診の前段階について解説してきましたが、今回はいよいよステップ3! ステップ3”抽象”のフェーズとは、上記の説明にも記載しているように、 「問診を通してお困りの症状の全体像を掴む」 ということを目的としています。 要するに、”問診の総論”みたいなもんです。 「そんなの当たり前やん」と言ってしまえばたしかにそれまで

鍼灸臨床現場で活かせる”足と歩きの診かた"〜足の硬さを考えてみよう〜

こんにちは。てっちゃんこと白石です。 ”足と歩きの診かた”シリーズですが、過去2回では主に臨床で足部を評価する上で欠かせない基礎知識を中心にお話してきました。 今回からはより臨床の現場をイメージしやすくするために実際に起きやすい困りごとを中心に考えてみたいと思います。 1.在宅鍼灸師にとって足は軽視しやすい!?高齢者の身体的特徴として、足において柔軟性や筋力、感覚の低下が起きてきます。これらの機能低下はバランス能力の低下にも影響し、結果的に転倒のリスクも高まってしまいま

在宅鍼灸師が押さえておきたい!糖尿病マネジメント

ども、運動療法&フィジカルアセスメント担当のてっちゃんです。 今回は生活習慣病でもある"糖尿病のマネジメント"について解説していきたいと思います。 在宅現場では糖尿病を主病名で訪問することはありませんが、合併しているケースも多いので注意点や評価ポイントはしっかり押さえておきましょう! 1.高齢者の糖尿病の特徴糖尿病とは、インスリンの不足による高血糖を主とした代謝異常であり、様々な合併症を引き起こす疾患です。 中でも2型糖尿病は約1000万人以上いると言われる生活習慣病で

麻痺はこうやって評価しよう〜片麻痺に対するフィジカルアセスメント〜

ども、てっちゃんです! 今月も臨時で月2回の投稿をすることになったので、フィジカルアセスメントについて解説していきたいと思います! いきなりですが、職場の上司からこんなことを言われたらどうですか? 在宅現場で働く鍼灸師だと、こういったことは誰しもが経験したことがあるのではないでしょうか。 ひとくくりに「片麻痺」と言ってしまいがちですが、実際は症状も患者それぞれ異なるので、治療方法も変わってきます。 今回はタイトルにもある通り、「片麻痺」についてのフィジカルアセスメント

鍼灸師が訪問現場で知っておきたい”熱中症対策”〜基本編〜

こんにちは。てっちゃんこと白石哲也です。 ここ最近では、ジメジメした天気が続いており、体調を崩している患者さんも増えてきているのではないでしょうか。 梅雨が明ければ本格的な猛暑へと突入するので熱中症患者さんが急激に増える時期となります。 在宅医療に関わる鍼灸師としては、熱中症から患者さんを守る対策は極めて重要な役割の一つでもあります。 そこで今回は熱中症に関する理解を深めてもらい、適切な対処ができるようになってもらえたら嬉しいです! 熱中症に対する実践編はこちらもご