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HAMT〜訪問鍼灸向け教育コンテンツ〜

200以上あるコンテンツが購読すればなんと全て読み放題!購読者限定の無料オンラインセミナーもあります。毎月数本の記事追加されます!各分野のプロフェッショナルな在宅鍼灸師が執筆担当… もっと読む
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HAMT〜訪問鍼灸師のための教育コンテンツ〜についてのご案内

1.HAMTライブラリとは 各分野のプロフェッショナルな在宅鍼灸師10名が中心となって執筆。 このライブラリを購読すると、在宅鍼灸の専門領域(フィジカルアセスメント・リスク管理・経絡・中医学・泌尿器・プライマリケア・養生・運動療法・緩和ケアetc)に関する記事を読むことができます。  在宅鍼灸師必見の内容となっております。また、これから在宅分野に進んでみたい方にもオススメです。 内容のボリュームに驚くことと思います。 今後もHAMTライブラリを通して、在宅現場における鍼灸

なぜ、頭の胆経はジグザグなのか?②

こんにちは、hanaこと玻名城です。 今回は胆経の頭部の流注がなぜ複雑であるのかを考えていきたいと思います。 胆経の流注の詳細はゆーのすけさんの過去の記事でご確認ください。 記事の中にありますが、頭部の流注が複雑化していった歴史があるそうです。現在、教科書で学ぶ胆経の頭部の流注は「後ろに前に後ろに」とジグザグに流れています。 複雑にした意味があるのかもしれないし、無いのかもしれません。 その辺りを解剖学で確認できる部分から考えていきたいと思います。 1.3つの頭部の

なぜ、中脘穴から始まるのか。

こんにちは、hanaこと玻名城です。 今回はこれまで私が書いた記事を少し振り返っていきたいと思います。 以前、経穴の順番や肺経の流注について考察してみた記事を振り返ります。 過去の私の書いた記事では「中府穴」「雲門穴」から経穴、肺経が始まり、その理由について解剖学的に考察してみました。 ただ、HAMTの過去の記事で経穴の始まりは「中府穴」「雲門穴」では無いとあり、矛盾してはいけないので、一緒に再考していけたらと思います。 肺経の流注は中脘から HAMTの過去の記事で

奇経八脈の帯脈をキーワードに東洋医学を西洋医学的に考える

こんにちは、hanaこと玻名城です。 今回は東洋医学における奇経八脈の帯脈をキーワードに東洋医学を西洋医学的な視点から考えていけたら良いと思います。 キーワードとして掲げた「奇経八脈の帯脈」は過去の記事で触れている「腹圧」に西洋医学的に考えるヒントが隠れています。 帯脈の流注、関係する経穴、八脈交会穴等を腹圧や体幹、下肢の末梢神経等、解剖学的に考えることで「帯脈」について理解を深めるきっかけになるだけでなく、東洋医学の捉え方につながると思います。 それでは考えていきま

「経穴の効能」を「西洋医学的な視点」から考える

こんにちは、hanaこと玻名城です。 今回は、東洋医学における経穴(ツボ)の効能を西洋医学的な視点から考えていけたら良いと思います。 私が西洋医学的な視点から経穴を考えたきっかけですが、血海の「海」は血が大量に集まる場所と説明され、それに疑問を持ったことに始まります。 太谿(KI3)と後脛骨動脈 太衝(LR3)と足背動脈 のように実際に動脈が走行している経穴なら疑問を持つことはなかったでしょう。 委中(BL40)の方が膝窩動脈を取穴部位にするので「血」との関わりが良さ

「腹圧」という身体機能から東洋医学を複合的に考える

こんにちは、hanaこと玻名城です。 今回は「腹圧」という身体機能から東洋医学を様々な視点で考えていけたらと思います。 1.腹圧を振り返る 改めてになりますが、腹圧は「腹腔内圧」のことを指します。 腹腔は主に ・上を「横隔膜」 ・下を「骨盤底筋群」 ・前面を「腹横筋」「内腹斜筋」 ・後面を「腰椎」 で構成されています。 腹腔を構成する筋の機能は ・筋の緊張を維持することで腹部内臓に圧を加える(腹圧負荷) ・脊椎の安定化と脊椎の負担軽減 ・体幹および骨盤の運動

泌尿器系と生殖器系の歴史から東洋医学の「腎」について考える

こんにちは、hanaこと玻名城です。 今回も「東洋医学の捉え方」として表題について考えていきます。 「臓器の歴史(発生学)」から東洋医学の「腎」について迫っていけたらと思います。 1.腎臓の歴史 毎回になりますが、臓器の歴史を振り返るには、「発生学」と「比較解剖学」です。 生物はアメーバのような単細胞生物から始まり、大海原で魚類に進化し、両生類で上陸へと近づき、上陸後に爬虫類、鳥類、哺乳類へと進化したといわれています。 そして胎児は、母体の中でこの生物の個体発生の過

在宅鍼灸師の為のキャリアデザイン~在宅鍼灸マッサージを統括する仕事とは

この記事はHAMTに登録すると、今回の記事はもちろん、過去の記事まですべて読むことができます。 みなさんこんにちは! キャリアデザイン担当山ちゃんこと山田剛寛です! このメルマガは主に鍼灸学生さんや社会人1~3年目の鍼灸マッサージ師さんを対象にしています。 私は現在、鍼灸整骨院・訪問鍼灸マッサージ事業を運営する法人の 在宅事業部統括兼取締役に従事しています。 現在の職場は2017年2月に入社して、現場の臨床業務を行いながら2021年4月に在宅事業部統括を前任者から引継ぎ、

6/14(水)在宅臨床に活かす!問診力の磨き方

HAMTライブラリ購読者無料セミナー! 6/14(水)在宅臨床に活かす!問診力の磨き方 1.セミナー内容HAMTライブラリ購読者に向けに、在宅鍼灸あマ指師によるオンラインセミナー『在宅臨床に活かす!問診力の磨き方』を開催します。 問診を体系的に学ぶ機会はあまり多くなく、現場に出て悩んでいる人も多いのではないでしょうか。 今回は実際に現場で使えるテクニックを中心に解説していきます。 ぜひ在宅医療分野に従事している鍼灸師の方はご参加ください。 また、有料にはなってしまいま

肝臓の歴史から東洋医学の「肝」について考える

こんにちは、hanaこと玻名城です。 今回も「東洋医学の捉え方」として表題について考えていきます。 「臓器の歴史(発生学)」から東洋医学の「肝」について迫っていけたらと思います。 1.肝臓の歴史 東洋医学の「五臓六腑」は、各々に解剖学の臓器の文字が使用されていますが、解剖学のそれと作用に違いを感じることが少なくありません。 「肝」もそういわれることが少なくない印象ですが、一部合致する面もあるので、肝臓の歴史を振り返っていきます。 臓器の歴史を振り返るには、「発生学」

冬から春のあいだの養生

こんにちは。 養生担当“ のぶ ”こと千葉宣貴です。 当月も宜しくお願い申し上げます。 ↓ 購読はこちらから ↓ 前回まで冬の養生(潤い)についてしつこくお伝えしてきました。 そこで今回は冬から春のあいだの養生をご紹介いたします。 ⇩下記の記事も要チェック⇩ 季節の変わり目季節の変わり目はだれでも体調不良になりやすいですよね。 施術しているとより実感します。 季節の変わり目は気の変わり目。 呼吸の変化を起因としてさまざまな不調があらわれます。 とくに変化するのは「

循環器の歴史から東洋医学の「心」について考える

こんにちは、hanaこと玻名城です。 今回も「東洋医学の捉え方」として表題について考えていきます。 「臓器の歴史(発生学)」から東洋医学の「心」について迫っていけたらと思います。 1.循環器の歴史 東洋医学の「心」を考えるには「循環器の歴史」が重要となります。そして、臓器の歴史を振り返るには、「発生学」と「比較解剖学」です。 生物はアメーバのような単細胞生物から始まり、大海原で魚類に進化し、両生類で上陸へと近づき、上陸後に爬虫類、鳥類、哺乳類へと進化したといわれていま

潤いを充実させるメリット

こんにちは。 養生担当 “ のぶ ” こと千葉宣貴です。 当月も宜しくお願い申し上げます。 ↓ 購読はこちらから ↓ 前回まで3記事にわたり「潤いにこだわろう」ということをお伝えしてきました。 潤いをつくったり・届ける「方法」を知ってもそれが何に有用なのか、どんな結果に着地するのかをぬけていてはもったいないですよね。 そこで今回は潤いを充実させるメリットをご紹介いたします。 前回までの記事もあわせてご覧になるとより「潤い」の理解が深まります。 潤いとは潤いは気血津液の

「筋膜のつながり」から「足の経絡」について考える

こんにちは、hanaこと玻名城です。 今回も「東洋医学の捉え方」として表題について考えていきます。 前回の記事で「筋膜のつながり」から「手の経絡」について考えてみました。 前回の記事でもお伝えしましたが、東洋医学における経絡の流注は、「筋膜のつながり」と重なる部分が多くあります。 この重なる部分をみることで、気血の流れで終わらずに経絡や東洋医学を深く考えていくことにつながると思います。 1.筋膜のつながり(アナトミートレイン) 解剖学の本における筋膜の説明は、上記の