第一章: VaporWaveからFutureFunkへの遷移Vaporwaveは2010年代初頭に登場し、消費社会、特に80年代と90年代の商業主義とメディアの過剰を音楽とビジュアルアートを通じて批判的に映し出しました。このジャンルは、過去の広告、企業のロゴ、ポップカルチャーのフラグメントを利用し、それらを遅くし、歪め、環境音楽的な質感に変容させることで、資本主義の空虚さと無機質な繰り返しを露呈しました。Vaporwaveは、文化的な消費とメディアの再生産が生み出す異質感を
近代的主体を前提とするならば、それは常に外部性への眼差しによる主体化であり、責任主体の問題でもある。松代への退却をしなかった日本は、外側=欧米への侵攻=革命を中断し、その責任主体の追及も極東裁判と食糧メーデーの鎮静化により有耶無耶にされ、永遠に未完の近代としての“戦後”となった。
