承認

講師にできること

『嫌われる勇気』という心理学の本を進めるYouTube動画を見て,新しい考え方に触れることができたので,それを元に講師にできることを考えてみたいと思います。

課題の分離

例えば「いい大学に入ってみんなからすごい人と思われたい」と考えている人がします。これは自分が本当にやりたいことと言うより,他人に認められたいという「承認欲求の奴隷」となってしまっている状態です。この状態をいいと思うか悪いと思うかは自由ですが,人の評価を気にしすぎて自分の意思を持てていないこの状態を僕は悪い状態だと考えています。

この状態を抜け出す手段として課題の分離と言う考え方があるといいます。要は,自分にできることとできないことを区別して,できないことは考えないで行こう!と言うことです。

先ほどの例えで言うと,「いい大学に入る→自分にできること」「すごいと思われる→他人がすること」となります。つまり,「すごいと思われるかどうかは人が勝手に考えることだからどうしようもないけど,自分がいいと思う大学にいくために一生懸命努力することは自分でできることだよね!だからそこだけ頑張ろう」と言うことです。

勉強について考える

多くの講師の方の目標は「授業にでて勉強してくれた生徒を第一志望に合格させる」だと思います。

まずここで”分離”を行うと以下のようになります。

・講師ができること→授業を行う

・学生ができること→勉強して合格する

「勉強」と言う行動が様々な行動を含むので因数分解してみます。「定義(単語)を覚える,公式(文法)を理解する・覚える,公式の使い方を覚える,問題を解く(知識の応用の仕方を理解する),解答を訂正し知識を磨く」などになるかと思います。これを分離すると

・講師にできること→定義・公式・使い方を理解できるようにする,知識の応用の仕方を理解できるようにする

・学生ができること→定義・公式・使い方を理解し覚える,問題を解く,解答を訂正し知識を磨く

これを見ると,講師は情報の提供,学生はそれらの運用が役割のように思えます。

集団授業の場合,得られる情報は教室内の全員が同じにも関わらず,クラス内で学力の伸びに大きく差が出るのは,学生自身が自分の役割を理解し,そこに一生懸命になれているかが原因だと思います。

勉強は1人で完結できるものだと思います。それを補うツールとして授業を利用したり参考書を利用したりするんです。自分が勉強する上でこれらのツールを「選択し利用している」と言う能動的な感覚が大切だと思います。

前田祐樹

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