動きのためにはウエイトトレーニング

ウエイトトレーニングを筋肉をつけるもの、身体を大きくするものと思っている人は多いです。

その様な考え方の場合、階級制のスポーツの場合や持久系競技の場合、体重が増えてしまうからやらなくていいという考えに至ってしまう人もいます。

わからないでもないです。

他には、無差別でやる競技、サッカー、ラグビーなど、どうせ相手の方が大きいなら大きさで勝負しても勝てないから最初からウエイトトレーニングはやらずに動きでなんとかしようとする考えです。

わかったらんでもないけどおかしな考え方です。

なぜなら動きでなんとかしようとするならそもそも速く強く動けないといけないからです。
当たれとはいってないです。
もちろん速くて強いは当たっても強いです。

動きでなんとかしたいと考える人達は、自分は強くはないけど速くは動けてると思っているフシがあります。 
あるいは速いとも強いとも思ってないかもしれないけど、速く動いていれば速くなれると思っていることが多いです。
もっとすごいのは速くなくても柳の様にヒラヒラすればOKと思っちゃってるとか。


実際の競技の場面では相手も動いているし自分も動いています。
それを減速して、方向を変えて、加速させてとなると、どー頑張って屁理屈をこねても力が必要なのです。

いくらウエイトトレーニングをしようが大きな相手と同じ体重にはならないことがほとんどです。
「ならば体格で勝負しても勝ち目はない、動きに磨きをかけよう」
となっちゃってると思うのですが、そもそも相手の動きが悪いって誰が言った?なんです。
速くて強くて重たくて勢いもつけれらてという相手がいた場合、ヒラヒラかわすのなら自分が速く強く動く必要があるし、当たるにしてもいいポジションで当たりたいです。

当たらずに済むなら当たらずに済ませばいいです。
当たっちゃうならいいポジションで当たりたいです。
そのためには自分が速く強く動く必要があるのです。

強靭というのはしなやかで強いもの、
強くてしなやかなもの、です。
しなやかになりたいのはわかったから強くもなりゃぁと思うのです。
なによりも素早くかわすのは筋の仕事です。

抜重なんてのもありますが、その後に身体を動かすには力がいります。

当たらない競技でも同じです。
大きな力を短い時間で出す能力のことを
RFD(Rate of Force Development)
といいます。

100m走の人は地面に足が着いてる時間が約0.1秒といわれています。
短い時間で大きな力を立ち上げることのできる人が遠くへ身体を運べます。
力が出るのに時間がかかっていては同じ歩幅でもタイムは遅くなるし、
0.1秒で離地しても力が弱ければ歩幅は狭いからタイムは遅いです。

その時に出ている筋力は最大筋力よりも下です。
じゃあウエイトトレーニングしなくていいんじゃ?ではないです。
RFDを向上させるためには筋力が高い方がいいです。
最大筋力を高めつつ、オリンピックリフティング等でパワー、RFDを高めるのです。
これをやらずしてどーやって速く身体を進めるの?という話なんです。

動きを追い求め系の人達は身体を進めるには力がいるという考えが抜けてることが多いです。

というか、そもそもその場でヒラヒラするにも筋の能力は必須です。

動きは求めればいいです。
それはずっとついてまわります。

動きのためには筋の能力が必要です。
これもずっとついてまわります。

両方しましょう。

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