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写真撮影で水平垂直を出す時に基準に使ってはいけないもの10選

結局水平垂直ってどうやって出せばいいの?
これに対するアンサーを今回の記事では永遠に水平垂直を出し続けている建築フォトグラファーである私が逆説的に解説したいと思います。

初めましての方はじめまして!
いつも読んでくださってる方はこんにちは!こんばんは!
どうも、建築フォトグラファーの藤川です。
Xでは建築写真キャット🐈というアカウントで活動しています。
建築写真撮影を生業としており、普段は住宅や店舗の竣工写真や不動産物件写真など関東を中心に建築を撮って生きております。



さて、前回は写真撮影において「水平垂直を出す」ことの重要性について解説しました。

たしかに写真撮影の際に水平垂直を正確に出すことは非常に重要です。しかし、何を基準にするかによってその正確さが大きく変わってきます。今回は、水平垂直を出す際に基準として使ってはいけないものを10選ご紹介します。これを知っておくことで、より正確な写真を撮影する助けになるでしょう。

1. 地面

地面は一見水平に見えますが、実際には傾斜していることが多く、特に自然の中では信頼できる基準にはなりません。道路や歩道も同様で、微妙な傾きがあるため基準には不向きです。

2. 電柱・街灯

電柱や街灯は地面に対して垂直に立っているように見えますが、実際には多少の傾きがあることが少なくありません。また、場所によっては意図的に傾いて設置されていることもあります。

3. 標識

標識も垂直に見えますが、設置場所や取り付け方によっては傾いていることがあります。風や衝撃で動くこともあるため、正確な基準にはなりません。

4. 信号機

信号機も同様に、一見垂直に見えても、設置角度や柱の状態によっては微妙に傾いていることが多いです。また、視点によって見え方が異なるため注意が必要です。

5. 建物ではない構造物(バス停の屋根等)

バス停の屋根や小さな構造物は、設置時の誤差や経年劣化によって傾いていることがあります。これらも信頼できる基準にはなりません。

6. ブロック塀

ブロック塀は、特に古いものや手作りのものでは、設置時に水平垂直が保たれていないことが多いです。また、地震などの影響で傾くこともあります。

7. フェンス

フェンスも設置時の誤差や経年変化で傾いていることがよくあります。特に木製のフェンスは、湿気や乾燥によって変形しやすいです。

8. ガードレール

ガードレールも一見真っ直ぐに見えますが、道路の曲線や設置時の誤差で微妙に傾いていることがあります。特に長い距離に渡るガードレールは、正確な基準にはなりません。

9. 家具家電

室内の家具や家電は、設置場所の床の水平に依存しているため、正確な水平垂直を保っているとは限りません。特にカーペットの上などでは、微妙に傾いていることがあります。

10. 猫

猫は動物ですので、もちろん動き回りますし、その姿勢も一定ではありません。しかし、時には彼らのしなやかな姿勢が意外と参考になることもあるかもしれませんね。


水平垂直を正確に出すためには、信頼できる基準を選ぶことが重要です。主に建築物の柱部分は比較的信頼しやすいです。
三脚の水準器やカメラ内蔵の電子水準器を利用することで、正確な水平垂直を保つことができます。カメラ内水準器が当てにならないなんてコアすぎる話もあるのですがこれはまたいつかの機会に。

基準に使ってはいけないものを避けることで、よりプロフェッショナルな写真撮影が可能になります。


もっと気になるよ!と言う方はこちらの動画をご覧ください。


では、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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それではまた次回の記事でお会いしましょう!!


meet tree cafe NAKATSUGAWA  設計:成瀬・猪熊設計事務所

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