ライカ0型と新潟旅行
梅雨入り直前に越後湯沢に行ってきた。湯沢高原スキー場のゴンドラから三国山脈方面を眺めて撮影した一枚。眼下には湯沢の町並みが広がる。ライカ0型復刻版付属のLeitz Anastigmatは画面中央にフレアを生じる癖があり、特にこの写真のように晴れた日の遠景では強いフレアを生じやすい。この写真では中央部のフレアがやや強いものの、このレンズにしては軽く済んだ。
タニウツギが見頃を迎えていた。淡い桃色の花と冴えるような黄緑の葉が美しい。ライカ0型復刻版に固定してあるLeitz Anastigmatは葉の緑を鮮やかに映し出す。
越後湯沢駅から北越急行ほくほく線で直江津へ向かった。写真はくびき駅付近で撮影した一枚。だだっ広い田園地帯を電車は気持ちよく走っていく。
直江津駅に到着した。かつて特急はくたか等の優等列車を日に幾本も迎えたであろう長大ホームだが、今や隅っこでワンマン列車が時々出入りするくらいである。
直江津駅は日本海にほど近い。徒歩で15分程歩けば海に出られる。町は閑散としており、歩いているのは僕だけだった。
砂浜にはハマヒルガオが生えていた。砂浜は凸凹しており目測に不安があったが、幸いピントは合っていたようだ。復刻版ライカ0型だけでなく、往年のライカI型など距離計無しのカメラを使う人は、こういう近距離撮影の為に目測の技を身に付けておく必要がある。
直江津港近くの船見公園には、小川未明の代表作「赤い蝋燭と人魚」にちなんだ人魚像がある。1枚目は中央部にややフレアが生じた。一方で2枚目は空を大きく取り入れたので強烈なフレアを覚悟していたが、意外とフレアは生じなかった。
コレクションとしてライカ0型をお持ちの方もいらっしゃるかと思う。眺めて楽しむのも良いが、このようにちゃんと撮影できるので、時にはその描写を楽しんでみてはいかがだろうか。
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