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斐川放水路|島根県出雲市(撮影:2018年)

(マニアまたはご専門の方向け)

島根県東部を流れる一級河川「斐伊川」の流量制御のために造成された人口放水路です。

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最大流量2,000m3/secの大規模人工水路で、斐伊川が増水すると、西方4.1kmにある神戸川に向かって分流が行われ、日本海に水を逃がします。
400m3/secを超えると自然に分流し、500を超えて2,000未満まではゲートを制御して適宜流量を制御する仕組みです。(今回上流のゲートまでは見ず)鳥が遊んでいる写真を見るとその大きさがよく分かります。

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江戸時代以降、水路輸送や斐川平野開発などのため様々な治水事業が行われてきましたが、宍道湖に向かわせる東進工事と洪水対策の両立はこの地域の悲願でした。(近代では昭和47年に洪水災害あり。宍道湖が増水して松江市街まで水没)
平成も終わりになって、その完成形が実現しました。松江藩の殿様が見たら喜ぶことでしょう。

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そんな松江藩7代目藩主、松平不昧公は大名茶人としても知られ、その独特の審美眼によって選ばれた茶道具は「不昧好み」として現在でも高い評価を得ています。おととし2018年が没後200年記念で、あちこちで企画展を行っていました。企画展がなくとも、松江ではゆかりの和菓子などをいつでも楽しめますので、島根に旅行される方はぜひ。


完全に話題が逸れましたね。分流だけに。

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