NITE検証試験中間報告について

NITEから消毒剤試験の中間報告が出ました。
https://nite.go.jp/data/000108456.pdf
コロナではなくインフルエンザウイルスを用いた試験ですが、次亜塩素酸と界面活性剤は有効。予想通り、スルホン酸塩の効果が高く、ベタイン系は弱い。

カチオン性界面活性剤の塩化ベンザルコニウムはもともとグラム陰性菌には強い作用があるもののウイルスには効果がそれほど強くないとされており、これも予想通り。ただし2桁減少は抗菌抗ウイルス製品ならば効果ありとされる基準。どのくらいの減少率を持って効果があると最終報告するのかも興味が。

ただしこの試験結果はin vitroなので、皮膚や物品の上における完璧な再現性を求めるのは難しいと思う。
当該化学品類の効果を最大に発揮させるには、(おそらく省庁が正式に案内すると思いますが)使い方をきちんと守るのが必須。間違った濃度や散布方法(よくみかける)だと急激に効果が落ちるかと。

で、このあとの展開ですが、下記の計画によると、新型コロナウイルスそのものを使った試験も実施する予定とのとこと。これは初めて知りました。ウイルスの構造的にほぼ同じような効果が得られそうな気がしますが、結果を待ちたいと思います。
https://nite.go.jp/data/000108455.pdf

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