風が吹いたら桶屋が儲かっては困るのだ
あんまり話したくない話しではあるけども。
私の所属している会社は、「基板を作る機械」を造る会社の仕事を請け負っている。(うちの会社が「基板を作る機械」を造っているのてはない)
「基板を作る機械」を作る会社は日本でたくさんはないので、かなり限定されてしまうのだが。
基板ってね。パソコン、スマホ、ゲーム機、テレビや録画機等、今では洗濯機や冷蔵庫の中に入っているやつ、平たく言うと。
電子部品がたくさんくっついた板なのね。
そいつが、スマホとかを制御してるの。
ますます分からんか。。。笑
大昔。
COCOM(ココム)というのがあって、東西冷戦時に輸出の制限がありまして。戦争に役にたってしまいそうなものを輸出制限していたんです。
ゲーム機の輸出でさえ制限されていた。ミサイル撃ち込むのに使えるからって。
若い人からすると、はぁ?だろうけど、考えてみて。アポロで月に行った時のコンピューターなんて、いまのスマホをより性能劣るんだぜ?
ゲーム機の基板で、ミサイルをロックオンするなんて簡単なのよ。
まあ、そんな時代のあと。
2000年をすぎてから、その「基板を作る機械」がめちゃくちゃ売れた時期があったんです。
ちょうどアフガニスタン紛争や、イラク戦争の始めの頃。
最初は何に使われるか分からなかった。アメリカに直接輸出しているわけではないから。
それがだんだん「どうらやミサイルや照準機に搭載されているらしい」というウワサが。
本当のところはわからないけれど。
いま、また。
アメリカがイランと戦争おこしそうな勢い。
そんなことで、再び「基板を作る機械」が儲かっては困る。
「基板を作る機械」は、平和に役にたって欲しい。
大事なひとと連絡をとるためのスマホとか、
オリンピックを観るためのテレビの中とか、ね。
風が吹いたら桶屋儲かるのでは困るのだ。