~夢を載せて東京発23時~



#創作大賞2024

グランドドリーム15号、利用するこの長距離夜行バスに高速バスタ
ーミナルではどのような光景があるのかを解説してゆこう。
 ここでの乗車・下車の主舞台は東京副都心バスタ新宿である。まず
はバスタ新宿にて見受けられる様子から。
*:撮影カラーリングは西日本JRバス及び京王高速バス各社の
車体。

かつてと異なる程にバスタ新宿利用者の国際色が豊富になった、
米国グレイハウンド(長距離バス)のディーポ(バスターミナル
の事)連想させるかのような多言語・他民族が夜行バスの出発時に
多く見られる。
バスタ新宿にて海外映画やドラマのような出会いや別れの光景も
見受けられどちらかと申せば国内居住している外国人の方々へ多い
様子に感じられる。事実、彼ら・彼女達は乗客としてのマナーはき
ちんとしておりモラル・ハザード問題視される一部のクレーム酷い
日本人乗客が見習うべきな程に静かな乗車をされ加えて最低限の、
日本語会話をしている。海外で異国語を語れず狼狽える日本人を
多く見てきたが現在の高速バスを日本で活用している在日外国人の
方々を見習うべき所もあろうかと思う瞬間である。

 22:00時発以後は長距離夜行バスが急増するバスタ新宿は大半
以上の便が東京駅始発であるが、紹介する京王高速バスのような
新宿発中央道経由等も健在だ。車両は日野セレガというベストセラー
採用し京王高速バスでは標準装備よりグレード高い座席採用の4列
座席。同社の36仕様(または34仕様)が夜行便で横三列の独立
座席モデル(仙台方面等へ就航中)も保有する。バスタ新宿発の
中央道経由名古屋行き夜行便では比較的、小牧空港(県営名古屋
空港)界隈経由するのでその方面利用者へは便利だし、同じ東京
でも都下な府中市(京王・府中駅)多摩市(京王・聖蹟桜が丘駅)
の京王バスターミナルで乗車・下車出来る利点あるのでタイトな
時間やこの界隈から通い利用する方には優位である。
中央道を知り尽くす京王バスは高速道運行となると夜間はトラック
街道とも呼ばれる中央高速道の左車線運行はPAやSA休憩時以外
に皆無へ近い運行に入る。交代乗務員も仮眠を車内で行い二名対応
であるので新宿から出発すると「車内はほぼ暗く、他の乗客は快眠
状態」。眠りを覚まさないように途中乗車時に気を配りシート着席、
0時過ぎると車内照明消えて夜行運転となるので翌朝まで(AM5:
50分)快眠時間帯。

 休憩は原則20分間の休憩行う、(往路・復路共に同じ休憩時間を
各2回の合計40分・片道)イレギュラーで片道3回休憩もあるが
稀有なケースで休憩時のPAやSAは東名・新東名・名阪道と異なり
24時間営業しておらず下車して「がっかり」の乗客も多い。トイレ
休憩に一服に自動販売機での買い物しか出来ない点はわきまえて利用
が正解。

 通称HD=ハイデッカー車両モデルに該当の車両は舗装メンテナン
ス前の高速道路であれ「普通の高速道路では気持ち良い」。しかし
最新型構造・路面の新東名等では仇になる、足回り(サスペンション
系統)が追いつかずHDモデルのJRバスで名古屋行きを新東名乗車
時のバンプ(跳ねる状態)は驚いた。遅い時間帯の出発でゆっくり
したいならこの京王便か?JR便の従来東名道利用便(二階建てバス
で運行)がお勧め。
けれども”夜行”なのに眠りもせず、スマホ&TVゲームで夢中になっ
て車内アナウンス事前の注意あるにも関わらず他乗客の睡眠妨害する
者は後を絶たない、時として夜行での使用禁止も切望したいものであ
るけど酷い強者は禁止されている「飲酒」していた事(缶酎ハイの開
栓音・臭いですぐ判明した)こうした輩は乗車前より飲酒しているの
で乗務員には予防の術がなく関東エリアでは徹底しているが西日本
ではまだ甘い、バスターミナル内での飲酒禁止看板増やすのが先決
に感じる。

 ビジネス層や帰省客中心の中央道経由と比較すると、同じバスタ
新宿発(東京駅始発)は様相が異なる。プレジャー利用者がまず多
いのと新幹線最終へ間に合わない利用者が乗客中心となる、確かに
ホテル兼用で夜行バス採用なら実質0泊で東京ディスニーや大阪の
USJへ行けて帰宅可能日程となる。だからと言え実際にあったが
多忙で神経を使う乗務員に休憩削るような「Uターンの便がどれが
良くで空席が取れそうなのか?」という質問攻めするナンセンス
行動はすべきではない。
 バスタ新宿を遅く出る便ほど、乗客層は夜行ほど良くなるし車内
も静かになる。鮎沢PA(神奈川県)で休憩20分をした後は一路、
新東名を乗りグランドリーム号、ドリーム・ルリエ号等は士山PA
での明朝休憩を挟んで大阪高速BTへ到着するし、遅く出発の便は
上記した二度の休憩ある東名道利用の名古屋駅行き(新東名利用の
名古屋行きは休憩一度)。
 疲れて眠る方も入れば眠れない方もいる、空腹へ耐えられず持ち
込んだスナック菓子を食べる方もいると色々。夜行なのにコーヒー
飲む日頃生活リズムは崩さずに新東名の道路継ぎ目音にエンジン音が
上昇して安定すると初めて眠るようにしている。

 ドリーム・ルリエ号(プレジャス・クラス)での眠るタイミングは
図りやすい、ギアの入る音が良く聴こえるからそこが合図。グランドリーム15号なら「クラッチの音」。逆に二階建てのバスは恐ろしく
ブレーキ良く効く(ここは日本車メーカーは勝てない)ので夜にそう
なると困るのと、後輪は横から見ると二列に見えても実はシングル・
デフ+補助輪で最後尾のタイヤはダブルになっていない1本だけな為
に構造上、ギア音が日野セレガ採用の ドリーム・ルリエ号よりギア
の入る音は聞き取りにくい構造。(いすゞ社製のグランドリーム号
とも比較でも聞き取りにくいのは二階建て車両構造影響)。

 

その分、タイヤが高速道路のサーフェース(路面)に喰いついて
良く鳴る心地よいサウンドは二階建てバスは気持ちよく子守歌代用
でこれも無いと安心出来ない。そうこうしているうちに朝を迎えて
二度目の休憩地点、その後に目的地へ到着となる。名古屋迄はおよそ
片道320Km、大阪高速BT迄は新東名・名阪高速経由で約500Km
である、これを楽しむかどうかは乗客が目的を何へ持ち、どう車両と
会話する旅であるか?というテーマを持てば楽しくなる。

 旅が終えると次回のテーマがすぐに出来てその計画・スケジュー
ル練りだす、そこが醍醐味であるパソコン等がない時代に地図と
飛行機の時刻表に赤鉛筆、大学ノートのセットで世界中をバック
パッカー旅行した経験と同じものを応用しているだけで国際線の
飛行機から最も難解で楽しい国内高速バスにシフトして実施して
いるだけのこと。

 ”次回も挑戦”これを心の合言葉にして。