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カメラを選ぶか?レンズを選ぶか?

過去私のメインカメラはトヨビュー24G改とハッセルブラッドやペンタックス76などの中判がメインの時代が長くありました。35mmカメラがメインであった時期はありませんが、一通りのレンズを備えてはいました。カメラの選択肢は現代ほど多くなく、自分の撮影スタイルにマッチする、トータルでの組み合わせの善し悪しで選択していたように思います。
デジタルの時代になって、様々なスペックの競争からか、レンズはさておきカメラに対する注目度が最大になった時代が到来します。デジタル一眼は300万画素にはじまり、6000万画素を越える今日です。

コロナの襲来と時を同じくして、スペック競争に一定の落ち着きが見られ、画素数競争、連写競争、AF競争も一部のハイエンド以外では落ち着いた印象です。2400万画素付近が最も多く、連写もメカシャッターで5〜10コマ、顔認証とトラッキングの可能なAF、必要スペックの基準が出来上がってきた様子です。デジタル以前、ミノルタがAF一眼レフを発売した直前の印象に似ていると感じています。

レンズの進化に驚愕

カメラボディーの現行機種数の減少とスペックの安定と入れ替わるように、レンズの進化には目を見張るものがあります。
標準ズームでポピュラーな24-105mmF4.0というスペックは多くのメーカーに存在し、実際にCanonでは新旧4世代にわたり進化してきました。価格はほぼ変わらず性能は徐々にアップしています。
また、SIGMAのように他社の手がけないであろう、大口径広角レンズをシリーズ化し、魚眼レンズまで驚愕の性能で発売するなど、目を見張る驚きと賞賛にあふれています。
カメラはお気に入りのメーカーを決めて、与えられた選択肢でレンズをチョイスしていた時代から、「このレンズが使いたいから、このボディーを選ぶ」という考え方にシフトしつつあるようです。

自分でレンズを評価する必要性

前出のSIGMA大口径高性能レンズが全てのユーザーに恩恵をもたらすかといえば否です。では自分はどの程度の画像品質で満足出来るのか、何を満足の理由においているのか、案外曖昧なユーザーが多くないでしょうか。まずは手持ちのレンズの性能をチェックし、自身の感覚と客観的評価をマッチさせてみてはどうでしょう。
高性能だとネット紹介されているから、誰かがつぶやいていたからではなく、自身の手で目でチェックする有効性を感じます。

チャートを使ったレンズ評価の方法を紹介

次回から筆者が長らくたずさわり、編集者でありカメラマンである齋藤千歳氏と作り上げてきた、KindleBookのレンズデータベースシリーズで採用しているオリジナルチャートを使った、基本的な評価方法を次回以降紹介してゆきます 


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