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私が考える『良い写真』とは

この記事を読もうとして下さっている皆様、初めまして。趣味で福島の風景や家族を撮影しているphoto_booooyと申します。

簡単なプロフィール


今回が初めての記事となりますがお付き合い頂けましたら幸いです。宜しくお願い致します!

[目次]

①はじめに

②この記事を書こうと思ったきっかけ

③私にとっての『良い写真』の判断基準

④私にとって『良い写真』とはどんな写真か

⑤まとめ

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①はじめに

今の時代、SNSの普及により誰しもが素敵な写真を手軽に見る事が出来るようになりました。

そんな中、私には常日頃から考えていた事がありました。

それが今回タイトルにもなっている『良い写真とは』という所です。

良い写真??明確に基準がある訳でもないしざっくりしているし…結局は個人の感性や好みによって大きく変わってくる所じゃない??

はい!私もそう思います🤣👍‼️笑

なので、今回はあくまでも『私にとって』という所になりますので、申し訳ありませんが特に興味が湧いてこない場合はここで引き返して頂ければと思います🙇‍♂️💦

ただ、もしも『この先も読んでみようかな?』と思って下さった方は、その辺りをご了承の上で以下をお読み頂ければと思います。

②この記事を書こうと思ったきっかけ

2020年に東京カメラ部10選に選出して頂いてから、アマチュアカメラマンとして活動の幅が広がった私ですが、有り難い事に下の写真にあるフォトコンテストの審査員をさせて頂く機会がありました。

先日開催されたフォトコンテスト

お話を頂いた時、『私に務まるのだろうか?』という気持ちも正直ありましたが…せっかく頂いたお話ですし、なによりチャレンジしたい気持ちもあったためお受けしました。

その際、審査するに当たって再度向き合う事になったのが『良い写真ってどんな写真だろう?』という所でした。

そんな経緯もありこの記事を書くに至りました。

③私にとっての『良い写真』の判断基準

写真を見る時に、私自身はどういった所をポイントとして見ているのか…まずはレーダーチャートを作成してみましたのでご覧下さい。

数ある中で私が重要視している6項目を挙げてみた図

細かい所で言えばまだまだ沢山のポイントがありますし、もちろんこれだけで表せない所もありますが、概ね頭の中でこのような形のチャートを思い浮かべながら、目の前の一枚はどんな所が秀でている写真なのかを見たりしています。

と言っても、もしかしたら各項目についてあまりピンとこないという方もいるかもしれないので、大まかにですが下に書いていこうと思います。

1.構図

写真を撮る上でまず大切なのがこの『構図』だと思います。写真を見ている側の視点に立つと、構図が整っているお写真からは心地よさや安心感を感じる事も多いはずです。

また反対に、それらの構図を敢えて崩す事で『不安定さ』『落ち着きのなさ』などを表現して、見る側の印象を変える事も出来たりします。

その写真をどう見せたいのか?どう表現したいのか?

その辺りで構図の組み方がそれぞれ変わってくると思います。

よく見かけるのがこちらの三分割構図。
縦横三分割になるように引いた線に沿って配置し
なおかつその交点に見せたいポイントを置く事で
安定した一枚になる。

例に挙げた三分割構図以外にも様々な種類の構図がありますが、これについては語ると止まらなくなりそうなので興味がある方は調べてみて下さい笑

また、構図の中には『視線誘導』というテクニックが含まれますが、それも説明すると長くなりそうなので割愛させて頂きます🙇‍♂️(構図や視線誘導に関しては今後もし機会があったら別で書いてみたいと思います)

とにかく!

私個人としては構図の組み方や視線誘導がお上手なお写真に特に心惹かれる傾向があります。

2.色味

『色が濃くて鮮やかな写真が好き』
『色味が落ち着いていてクールな写真が好き』

そんな風に色味は特に好みが分かれる所だと思います。

色鮮やかな菜の花と青空の写真
色味の落ち着いた水没林の写真

ちなみに私はどちらかと言うと鮮やかな写真の方が好きです✨

ただ、全部が全部そうなのかと聞かれると決してそうではなく、その写真が持つ雰囲気や撮影者の表現したいものの意図によっては、クールな写真に心奪われる事も少なくはありません。

3.綺麗さ

こちらはいわゆる『ノイズの少なさ』や先述した『色味のバランス』など、一言に綺麗さと言っても様々な考え方があります。

今回ここではノイズに関して書きますが、撮影時の設定を追い込む事でなるべくノイズが少ない写真を撮るなど、細やかな配慮が必要になります(特に夜景や星空撮影などでは暗い時間帯の撮影であるため、私自身もなるべく綺麗に撮れるように考えて撮影しています)

可能な限りノイズを抑え出来るだけ綺麗な一枚にするために
星空70枚・地上20枚ほどそれぞれ別設定で撮影してスタックし
それらを合わせて完成した一枚。

ただし、かえってノイズがある事で味が出る写真もあったりしますし、必ずしも『ノイズがある=悪い写真』ではないと個人的に思っています。

この辺りもそれぞれが求める表現・空気感・見せ方などによって変わってくる項目だと思いますので、そこも含めて拝見して『綺麗』かどうかを判断しています。

4.レタッチ(表現)

今やカメラをやっている人は、撮影した写真をレタッチする人の方が多いのではないでしょうか⁉︎

もちろん、撮って出しでの美しさを追求されている方もいますしそれも素晴らしいと思いますが、レタッチをする事でその写真の表現の幅が広がる事も多いはずです。

例えば…写真全体の質感やコントラスト、明暗やカラーバランスなどを調整する事で、その写真が元々持つ魅力を更に引き出す事が出来るものだと、私個人としては考えています。

撮って出しのRAWデータ
レタッチ後の写真

上の写真を例にすると、撮って出しの方が好きという方ももちろんいらっしゃるかも知れせんが、レタッチ後は天の川がより強調され、色のバランスや岩場の明暗など細かい所の微調整が行われた事で、作品としての質が向上しているように感じます。

私はレタッチという作業自体が好きなので、自身の写真の質を上げるために楽しみながら取り組んでいます。

5.レアリティー

文字通り『レアリティー=めったになく貴重なもの』です。

例えば、撮り慣れた風景や定番になっている風景があったとします。

そこで滅多に出会えない強烈な朝焼けや夕焼け、または星空撮影において大火球が写り込むなど、レア度の高い景色が撮れたとします(まだ誰も撮った事のないロケーションの写真などもレアですが今回は割愛)。

するとどうでしょうか?


他の同じ場所の写真と比べると一気にその写真の魅力がUPすると思います(もちろん定番構図のお写真も素敵なのですが、より素敵な写真になる)

福島県の波立海岸から撮影した弁天島鳥居と日の出の写真。
鳥居と太陽を合わせた、いわば定番構図の一枚。
同じく波立海岸で撮影した弁天島鳥居と日の出の写真。
日の出の瞬間に偶然太陽に雲がかかり
まるで三日月のような形の日の出を捉える事が出来た一枚。
なかなか奇跡的なタイミングで撮れた

しかし、これらはほとんど狙いようがなく確実性もないため、運の要素も大きく私の場合はたまたま偶然撮れた…なんて事が多いです。

ただ、もしもその確率をあげるのであれば、同じ場所に足繁く通ったり火球であれば流星群期間の条件の良い日時に適切な撮影地を転々としながら追い続けるなど、並々ならぬ努力が必要だと思います。

そのレアリティーの高い一枚を収める事が出来た時には間違いなくそれは代表作になる事でしょう。

そんな写真は、私の中では非常にポイントの高い写真になります。

6.撮影背景

こちらを項目に入れる事はもしかしたら賛否両論あると思います。なぜなら、決して表には出てこない部分だからです。

写真を見るにあたってはあくまでも見るのは目の前にある写真のみで、その背景にある撮影時の苦労や工夫したポイントなどは、詳しい解説やSNSでのキャプションなどを読まなければ分からない所だからです。

ではなぜ私はこれを基準項目に入れるのか?

それはですね…

それぞれの写真には、きっとそこに込められた『想い』があって、それを知る事で初めて気付くその写真の魅力があったりするからです!

(※あくまでも個人的見解です)

撮影者がどんな気持ちで、何を大切にして、どう考えながら撮影したか…個人的にはそんな過程も魅力を感じるポイントだったりします。

④私にとって『良い写真』とはどんな写真か


では本題です。

ここまで色々と書かせて頂きましたが、私はそれだけで『良い写真』を判断しているのか?という所ですが…

そう、答えは『No』です‼︎笑

それはなぜか?それは

『写真には文章や理屈では語れない、見た瞬間に直感的に飛び込んでくる感動や訴えかけてくる何かがある』からです!!

散々上で書いたにも関わらず申し訳ありません🤣🙏もちろん、分析する上では『③の1〜6』で書いたような事も大事だとは思うのですが💦

でも、皆さんもそう言った経験ありませんか⁉︎

『構図がどうとか、ノイズがどうとか、バランスがどうとか…そんな事今は関係ない!これは素晴らしい写真だ‼︎

そう思った事が✨

では、その写真からどうして感動や魅力が伝わってくるのでしょうか?

それはやはり『③の6.撮影背景』の最後の辺りでもチラッと書きましたが、〈撮影者の『想い』が写真に込められていて、それが写真にも現れているから〉ではないかと私は思います。

その写真を見たとある人にとっては、一見普通で変わり映えのない、なんの変哲もない写真かもしれません。

でも、もしかしたら撮影者にとっては、〈とても苦労して撮影した一枚だったり、非常に思い入れのある一枚だったり、大切なかけがえのない一枚だったりする〉かもしれません。

そんな一枚には必ず撮影者がその写真に込めた『想い』が含まれています。

ノイズが乗っていようが、構図がそこまで上手くなかろうが、撮影者が一生懸命想いを込めて撮った写真には愛があります。それは誰がなんと言おうと自分の中では絶対的に良い写真です。なので自信を持って下さい!

また、『写真には人柄が現れる』という事を聞いた事があります。

その所以は、『そこにある風景を大切に想う気持ち』『被写体になってくれた家族やモデルをしてくれた方への感謝の想い』などが写真には現れるからではないかと個人的には思っています。

ここで書かせて頂いた事の多くは目には見えなくて不確かなものかもしれません。単なる私の妄想かもしれません。

それでも、そういう事を含めて誰かの心を動かしたり感動や興奮を与えたりする一枚が、私は『良い写真』だと思うのです。

⑤まとめ


書いている途中で色々書き過ぎて落とし所を見失ってしまったためうまくまとめられませんが笑、この記事で言いたい事をまとめると…

・写真を撮る上で基本的な知識や技術はもちろん大切

・でもそれだけでは語れない魅力が写真にはある

・写真には撮影者の『想い』や『人柄』が現れる

・私にとっての良い写真とは『心を動かされるような写真』である

という事になります。

かなり長くなってしまいましたが、ここまで読んで下さった皆様、本当にありがとうございました。

また時間が取れたら色々と書いてみたいとは思っていますので、もし良ければいいねやフォローをお願い致します✨

それではまた!!

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