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おたよりコーナー #18で読まれました

おたよりバックアップがない!どうも、神山です。

一回空きまして、1月末のおたよりコーナーで読まれました。12/31に投函したおたよりだったので、丸一カ月前の文章ですね。では、2021年の話をしましょう!ということですが、おたよりバックアップを取り忘れていたので、おたよりコーナーから文字起こしをするという謎労力をかけました。そういうこともある、取り返しのつかないインターネットもある。
ヘッダーは4プラ閉店セール広告(むしろおたよりコーナー#16に貼るべきだったか?)、ありがとう4プラ。合掌🙏


こんばんは、神山です。ベストハンドレッドのアーカイブ、先程アフターまで視聴完了しました、14時間、長かったですね。今日、2021年12月31日はなんとか呪術廻戦の映画を見に行き、そこはかとないシンジくんを感じながら、リカちゃんと乙骨のやりとりとか、夏油と五条のやりとりとか、原作の高専2年組の今を知った上で見る過去のつらさもあり、普通に泣いてしまいました。あと、ミゲルがめちゃくちゃ強いということも分かり、そりゃあ山寺宏一は一筋縄ではいかないなと思いました。

ということで、ベスト100は難しくともベスト5くらいはできるかなと思い、2021年に触れたコンテンツの自分なりのランキングを発表します。さすがにシンエヴァは圧倒的パワー過ぎたので、殿堂入りにしました。

5位:「クイズ思考の解体/伊沢拓司」

QuizKnock代表こと東大王こと伊沢拓司がクイズとは何か、クイズ思考とは何かを2年半の歳月をかけて書いた本、体感的に半分以上はクイズ文の文法構造解説であり、正直読んでいる間は大変というか、頑張りましたね。という感じでした。伊沢が本書で掲げていうモットーは「マジックからロジックへ」クイズは答えがあっていればよいが、たとえば本格ミステリは答えだけではなく理由の提示が必要。前者はロジックが欠けていても正解となってしまうことから、マジック的な演出と相性がよく、クイズ王や天才といった想像上の存在を作りやすい。伊沢の試みはクイズの答えに至るロジックに着目させることであり、QuizKnockでの活動や東大王の方向性は、単純なマジックを解体し、ロジックを見せても尚エンターテインメントとなりえることを証明しつつある。勿論、高校生クイズの決勝などでスーパープレイを楽しむとき、あるいは天才的な探偵もののサスペンスフルな解決シーンを楽しむとき、時にロジックが表面的には不在でもいいかもしれない。しかし、ロジックに裏打ちされていることを知っている方が、マジシャンとしてクイズプレイヤーを認識するよりも、クイズを楽しむことができるのではないだろうか、という一冊でした。

4位:「映画 都会のトム&ソーヤ」

原作ははやみねかおるによる小説「都会のトム&ソーヤ」(略称、マチトム)原作から少し違う設定ではあるものの、リアル脱出ゲーム制作でおなじみのSCRAPが作中ゲームデザインに携わった、リアル中学生キャストによる友情物語。はやみねかおる作品についてはいずれおたよりでお送りしますが、小中学生がメインターゲットのはずが倫理観のブレーキが壊れた大人が怪人として登場したり、すべての作品がひとつの世界観で展開されているなど、いわゆるオタクが好きな設定をドンドコ注いでいく、ある意味で清涼院流水的な作家です。基本的に子供たちが様々な事件や人物とかかわるなかで、どのように成長していくかということを書いており、そこにはこういった子供が理想であるという価値観の押し付けでなく、様々な子供がいていいというメッセージを20年以上書いている。
マチトムのざっくりとしたストーリーとしては、御曹司でありゲームクリエイターを目指す秀才・竜王創也と、山でのサバイバル経験をもつ自称普通・内藤内人のふたりが出会い、栗井栄太という伝説のゲームクリエイターが用意したR・RPG(リアル・ロールプレイングゲーム)と呼ばれるゲームをクリアするというもの、なんだかんだ小説では10年以上一緒である中学生のキャラクターにはあまり中学生感を感じませんが、リアル中学生キャストが演じることで一気にキャラクターがもっていた中学生っぽさを思い出させてくれました。原作が始まった2003年は前述のSCRAPによるリアル脱出ゲームも始まっておらず、R・RPGという(放送の回線の関係で暗転タイム)

3位:「僕が答える君の謎解き2 その肩を抱く覚悟/紙城境介」

(引き続き暗転タイム)星海社から出ている作品の2作目、最初から犯人だけがわかってしまいロジックを構築することができないヒロインと、推定無罪をモットーとしてロジック構築を担当する主人公のペアが活躍するミステリー。本作では一クラス全員が何かしらウソをついている状況の中、犯人を言い当ててしまうヒロインとそれをかばいながら真相を突き止める主人公という構図となっています。名探偵の役回りを二人に分割することでその役同士の関係性が生まれるとこもいいなと思いました。ヒロインが二人ほど登場しますが、それぞれちゃんとあざとく、ラノベっぽいエッチさで懐かしくなりました。しかも、どうしても解決しなければならないという殺人事件などではなく、林間学校で男女不純異性交遊をしたのは誰だったのかという日常の謎チックなフーダニットをガチガチのロジックとキャラ小説の軽さとを両立させていて凄いなと思いました。

2位:「劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト」

 ベストハンドレッドでもランクインしていたことでおなじみの劇場版アニメ、先日松下さんのチャンネルでも特集が組まれておりましたので、そちらの本編やレビューなどを・・・。というわけにもいきませんが、おたよりでも一度、「とりあえず今は感動しとけ」みたいな感想を送っておりましたので、あまり多く語ることはない・・・はず。
 映画というよりはコンテンツ全体を通しての直観ですが、監督やプロジェクトの手によって血みどろの戦闘手段が選ばれている一方で、物語内部で展開される論理は観客が存在するからこそ可能なバトルシーンが発生してしまうというものである。そのプロジェクトの論理に乗るのであれば、痛々しい表現の対象として九九組が舞台少女に選ばれたことの一端には観客の責任があるともいえる。作中ではキリンやトマトが舞台少女の原動力=燃料として描かれており、ファンもまたそれらのように語られている。一報コンテンツ外部では、少女たち俳優育成科A組と同じ学校の舞台創造科B組とファンを呼称していることから、もしかすると、キリンやトマトと違う形のファンとしての在り方がありえるのかもしれないなどと思っています。
そんなことより、音楽と映像が激しくて気持ちよく、無機物がめちゃくちゃ面白く描かれるので見てくれ、清水の舞台からデコトラをくらえ!!!

1位:「さやわか × 武富健治 × 春木晶子 北海道を衝け─番外地はいつミルクランドになったのか」

今はもうアーカイブでは見られず、再放送フェアからも落ちてしまったゲンロンカフェイベント、めちゃくちゃ熱かったです。日常でも北海道にいた一年でしたので、この期間のものの見方に影響を与えたイベントでした。何よりも、この放送をうけたあとに道内各地へ旅行していかに北海道の各施設やイベントがイメージ戦略を主体としているのか感じることができました。春木さんがシラスを始めたり、こないだのベストハンドレッド延長戦でちろっと北海道の話があったりしたので、今後の北海道回2を誕生を祈りつつ、こちらを一位とします。ありがとうございました。

以上、神山が独断と偏見で選ぶ、2021年コンテンツランキングでした。個人的には和田アキ子×フレデリックのYonaYonaDanceや、映画ヒロアカ、千歳水族館謎解きもめちゃくちゃよかったのですが、泣く泣くランキング外となっております。

お読みいただきありがとうございました、良いお年を。…今年もよろしくお願いします、かも。

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