[読書(妄想)日記]鯨オーケストラ
鯨オーケストラ
著:吉田 篤弘
以前こちらのnoteにも投稿したが、金沢旅行をした際に訪れた石川県立図書館。蔵書数もその展示(という表現でいいのかしら)も素晴らしくうきうきしながら館内を歩いていた際にその装丁が気に入って手に取った一冊。
鯨とオーケストラってまるで繋がらない単語が並んでいるのが面白い。
こんな一文から物語は始まる。
こんなん、もう光の跡じゃん?
点と点を勝手につなげて線にしてごめんなさいだけど、金沢の地でこれを見て何も感じないわけにはいかない。
そして少しだけのつもりでぱらぱらページをめくってみたら主人公は音楽家でラジオのDJもやる声優の男性。
私知ってます!
そういう人現実にもいます!!
勝手に親近感と、その人に導かれてきた金沢でその人とよく似た境遇の主人公が出てくる本に出合った奇跡にこれまた勝手に運命を感じて読み始めた。
全体に流れる空気感がとても心地よい。
作中水や川に関する描写が何度も出てきて、”流れる”ってのがキーワードなのかなと思いながら読んだ。
上手く言語化出来ないけどずっと何かが流れている感じ。
例えるならBGMみたいなことかな、もちろん音は聞こえないし文字で書かれている訳でも無いけど。
またファンタジーと現実との境目があえてなのか曖昧なのもとても好みだった。
私の悪い癖で素敵な作品に出会うとついつい映像化された際のキャスティング予想大会を勝手に開催してしまうのだけど、この主人公のソガさんは源さん以外いないでしょ。
うーーーーん、もう源さんでソガさんを動かしてしまう。
そして源さんのお芝居でこのちょっとだけ切ない、少し不思議な物語を見てみたい。
どこかの映画会社か映像制作会社の偉い方がもしこのnoteをご覧になられていたらぜひ星野源さんをキャスティングして実写化してください。
これ読書感想というよりもただの妄想日記になってしまったのでハッシュタグはつけません(笑)
最後に県立図書館に併設されている素敵なカフェで食べたのはもちろんハンバーガー。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?