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ミャンマー旅行記(2019年9月)⑥

イスラム教徒

ミャンマーといえば、ロヒンギャ難民問題があるように、この優しく穏やかな国民がイスラム教徒には非常に厳しいのには驚きました。
インレー湖でお世話になった親切なタクシードライバーは多民族の話から急に「イスラム教徒は好きじゃない。彼らが越してきた地区にいた仏教徒は出て行くよ。臭いが違うし、鳥を締めたりする時も叫び声をあげさせてうるさいんだよ。仏様への捧げ物という考えがないからね。」などとこぼし始めました。
ヤンゴンの印刷屋のおじいさんは「日本人?日本は自由で良いところだね。ミャンマーの学生も大勢奨学金をもらって留学しているよ。」と上手な英語で話しかけてきて、イスラム教徒として生きる困難さを切々と訴えてきました。学校でも仕事でも平等に扱われず、軍事政権から民主政権に代わっても上辺ばかりで何も変わらない、と。知的なおじいさんでしたが、若い頃は30年以上大型船の通信士として世界中を巡っていたそうです。その頃の写真も見せてもらいました。
全体として、癒される事がほとんどの旅でしたが、仏教徒対イスラム教徒の対立の根深さを垣間見た事と、最終日にヤンゴンで初めてぼったくられたのが(気が緩んで自業自得)残念でした。

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