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コード進行と共通音

コード理論がよく分からない件

最初に学校以外で手にした楽器がギターなので、コードはそれなりに知っているつもりですが、いわゆるコード理論はあまり知りません。和声学も習っていないし、現状としては音楽理論の勉強は避けるようにしています。常識を知らない方が面白い曲が出来そうだし、ルールに縛られるのは音楽としてどうなの、という考え方です。

とはいっても、学校の音楽で習うような和音の進行は流石に知っています。例えばⅠ→Ⅳ→Ⅴ7→Ⅰのような進行です。

和音を並べる時は共通音に注目

Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ7→Ⅰの和音の進行はなぜ心地よいのか、小学生に分かるように説明してほしい、のような質問が某所で最近投稿されました。この質問は、回答する前に締め切られてしまったので何も書けませんでした。

うろ覚えですが、学校では次のようなことを習ったと思います。

まず3人の生徒に、笛などを使って、ドミソの和音(Ⅰ)を演奏させます。Aさんがド、Bさんがミ、Cさんがソを演奏します。

次に、3人の生徒に、ドファラの和音(Ⅳ)を演奏させます。Aさんがド、Bさんがファ、Cさんがラです。

そして、3人に、ドミソとドファラを続けて演奏させます。うまく繋がっているのは、Aさんがドをずっと吹いているからだよね、という説明になります。これがⅠからⅣへの和音進行が心地よい理由です。

同じように、3人に、シレソ(Ⅴ)とドミソ(Ⅰ)を続けて演奏させます。これもソという共通音があるからうまくつながるよね、という話になります。

さて、次にドファラとシレソを続けて演奏させます。この2つの和音に共通音はありません。唐突な、急に変わったような感じがするでしょう。しないかもしれませんが、するのだと洗脳しましょう(笑)。

Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰだと、Ⅳ→Ⅴのところでびっくりする、これを何とかしましょう。そこでⅤ7です。もう一人呼んできて、シレファソ(Ⅴ7)を演奏させます。ドファラとシレファソはファという共通音で繋がりました。一件落着です。小学生なら「なにが」と思う隙は与えないで済みそうです。

Michibata の最初のコード進行

先日公開した Michibata というオリジナル曲は、最初に次のようなコード進行が現れます。これは最後も出てきます。

(fig.1) Michibata の最初のコード

この最初の4小節の構成音に対して Studio One が表示したコードを紹介すると、次のようになっています。

C#2 F2 G#2 C (D♭maj7)
E2 G2 B2 (Em)
C#2 D2 F#2 A#2 (D+maj7)
C2 F2 G2 (Csus4)

続く4小節はこの繰り返しです。8小節目は 7/8 拍子になっていますが。このコード進行の特徴は、隣り合うコードに共通音がないことです。共通音を持たせないようにして、あえて段差を演出したのです。

余談

この曲は、最初のコードをまず打ち込みました。私の曲はメロディ先行が多いので、かなり珍しいと思います。

最初の和音は適当に3つ音を並べただけで、その時点でキーとかコードを理解していませんし、今もしていません。ちなみに、コード名は今 Studio One で調べて書きましたが、作曲中はコードを強く意識している部分と、全く考えていない部分が混ざっています。考えていない所は、今聞いても何かよく分からないです。コード進行が異常だと、聞いてもよく分からないのでしょう。

コードの聞き取りは得意という人なら、ノーヒントでこの箇所を聴いてコードを正解できるのでしょうか。

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