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IMPACT XT に reverb を
リバーブをかけない方がいいとか言っておいてアレですが、Studio One 付属インストゥルメントの IMPACT XT を使って特定のドラムに reverb を設定する方法を紹介します。
YouTube に解説用のテスト曲を用意しました。前半は drums だけで、後半は同じ drums に他の楽器を重ねています。
Open AIR
今回は Studio One Professional の音源とエフェクトだけを使います。リバーブに使ったのは Open AIR ですが、Room Reverb でもやり方は変わらないと思います。
トラックにエフェクトを指定するには、まず追加したいトラックを選択した状態にして、F4で Inspector を表示します。この状態で、Inserts の所に追加したいエフェクトをドラックしてドロップします。
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その結果、fig.1 のように Inserts のところにエフェクトが追加されます。なお、エフェクトの追加は他にも方法があります。
今回使ったプリセットは、Plates/Large Plate/A Grt Plate です。かなり深い残響音が加わります。
テスト用に作成した音源では、前半は drums のパートだけ演奏しています。シンバルに比べて、Kick や Snare の残響が際立っているのが分かると思います。
IMPACT には複数のドラム音源が入っていますが、特定のドラムだけリバーブをかけたくなる場合があります。ドラムロールにリバーブがかかるとかなりグッタリした感じになっていまいちです。キックやスネアの迫力を出したい時は少しリバーブをかける、というのがコツという話を見たような気がします。
指定したドラムだけリバーブをかけたい
IMPACT には複数のドラム音源が入っています。全部ではなく、特定のドラムだけリバーブをかけたくなる場合があります。キックやスネアの迫力を出したい時は少しリバーブをかける、というのがコツという話を見たような気がします。一般的に連打にリバーブをかかるとかなりモッサリした感じになっていまいちのようです。
テスト音源では、18小節から入ってくる Hi Hats Closed は、キレのいい感じを出したいのでリバーブをかけていません。
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画像では暗くてちょっと見にくいかもしれませんが、IMPACT の画面の各プリセット音源のところの右下に、この音源がどこに割り当てられているかが表示されています。
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G#1 が Hi Hats Closed で、設定は Stereo 2 になっていますが、C1 の Kick は Stereo 1 になっています。
この割り当てを変更するには、赤丸で囲んだ表示の上をクリックすれば、fig. 4のようにメニューが出てきます。ここから選択します。
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F3を押して Console を表示すると、Impact St.1 と Impact St.2 が別々のフェーダーになっています。
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トラック一覧では1行で表示されていますが、このようにフェーダーは別々になっているため、個々の設定を変えることができます。今回、St.1 には Open AIR が指定されていますが、St.2 には指定されていません。
Inspector の内容は、Channel で指定されたものが表示されます。
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fill in は?
今回のドラムパートは全部打ち込みです。ちょっとサボったところもありますが、4小節ごとのブロックになっていて、最後の小節に fill in を入れています。ここで区切りになるよ、という合図です。
ドラムは叩けないので、全て脳内イメージで作っています。聴いたことのあるパターンを真似しているのだと思いますが、既に何万曲も聴いているのでどこに出てきたパターンとか分かりません。共通したパターンを自然に脳が学習しているようです。
今回作った fill in は、自分ではかなりダサダサで聴いてられいなレベルなのですが、テストデータなので気にしません。
ディレイの説明は次回
今回のテスト音源は、後半に楽器を重ねて、派手な Delay をかけています。これに関しては次回に説明します。
余談
最初はドラムだけの演奏がなかった
テスト音源は、最初、後半の楽器を重ねたパートしかなかったのですが、聴いてみたらあまりにも分かりにくいのでドラムだけコピーして前半はそれだけ演奏するようにしました。
これどうしよう
テストに作っただけなのですが、楽器が入ったパートの前半、エレピの部分をイントロにして、エレキが入ってからはもう少し展開して歌を付けたら何か出来そうな感じではあります。
今のところ他が忙しくて手を入れている暇がないので、無限保留になる感じですが。歌メロもノープランです。