対位法
先に宣言しておきますが、私は対位法というものを「対位法って何?」というレベルで全く知りません。先程 Wikipedia で確認したら
と書いてありました。ふーん。というレベルです。
勉強したことがない
対位法はクラシックの技法で、音楽学校に行けばガチで勉強するらしいのですが、対位法も和声学も勉強したことがありません。独学ですら勉強していません。
楽譜は先日公開した「お祭りの日」の 0:43~あたりの一部です。Kontakt 7 というのは strings 音源、E.Piano はシンセピアノの音源のメロディに対応しています。
ということで、対位法も和声学も知らない状態で、これをどうやって作ったかという話をしたいわけです。
複数の楽器の楽譜を一度に表示する
複数トラックの楽譜を楽譜にしていますが、これは Studio One Professional で作成した楽譜の画像です。
以前、ピアノロールで複数のトラックを同時に表示する方法を紹介しましたが、楽譜を表示するモードにしておいて、同じように複数トラックを選択すると、複数トラックが1つの楽譜画面にトラック毎に表示されます。流石に楽譜の中に混ぜたりはしないようになっています。
コピーしてずらす
実は簡単な話で、上から1番目と2番目、3番目と4番目を見れば分かりやすいと思います。基本的に、これはフレーズをコピってズラす、という技を使っただけです。
3番目と4番目の前半に至っては、ズラしてさえいません。コピっただけです。これは音源が違う stnings の同じ音を重ねて、深みを出そうとしています。それが最初の目的ですが、なぜか途中から勝手なメロディを付け足してしまう癖があります。
ということで、手を加えてしまうので、よく見ると細かいところがいろいろ違う音になっています。
これは 2:19~の mellotron flute が入って来るところですが、まず fig.2 のように mellotron が入った後、すぐに fig.3 のように少し高い音を重ねていきます。
最初のメロディが Cで、3度上を重ねるのなら E になりそうなものですが、Fになっているのはピアノに合わせると E だとおかしな感じになるからだと思います。音の高さは実際に音にしてみて決めています。この曲は左右のピアノが全体を支えているので、それを邪魔しないような音を選ぼうとしているわけです。
全体でコードを作る
対位法や和声学を学んでいる人だと、多分そこの所を理屈で決めることができて、音を出してみておかしかったらズラしていい音を探す、のようなことをしなくてもいいのではないかと想像します。
つまり、全くノーアイデアで音を出してみて決めているのか、というとそうでもないです。基本になるのはコードです。複数の楽器で1つのコードになるように音を選ぶわけです。
Bパートは?
1:16 からの雰囲気が変わった後はかなり作り方が違っています。このパートは、1:31~ と 2:03~ に出てくる3回の繰り返しの所で全楽器を合わせる、それを際立たせるために、その前のところは合わせなくていいし、むしろズラして作る、ということを意識しています。
バラバラで歩いていた人達がだんだん近づいてきて、最後はピタッと足並みが揃う、という感じにしたいのです。揃っていない所から揃った状態になった時の方が、最初から揃っているよりもインパクトがある、というのは心理学の応用です。
ピアノロールをよく見ると、strings だけ 1/16 フライングしています(ハイライトになっている部分)。しかも、3回のうち初回は strings がピアノ(青色)より早めに音を止めていて、2回目はピアノがすぐに音を止めています。ピアノは stnigs に主役を譲ろうとしています。
余談
ハイレゾで聴いている
この曲は 32bit float、192kHz で mixdown したデータをスマホに転送して、ハイレゾで聴いています。何となくハイレゾ感があるような気がしますが、本当かといわれたら自信がありません。
YouTube に出しているのは 16bit 44.1kHz です。ハイレゾ版も公開した方がいいのかもしれませんが、どうすればいいか謎です。そもそも再生数2桁の状態なので、考える時間が無駄なような気もします。
今回のタイトル画像は?
曲とは何の関係もありません。碓氷第五隧道のトンネルの中のレンガを撮影したものだと思います。
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