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サムコ、化合物半導体製造装置が好調

サムコ<6387>は
化合物半導体などの製造装置を製造しています

化合物半導体とは
シリコン半導体のような
1つの元素を材料にした半導体ではなく
窒化ガリウム、ガリウムヒ素や炭化シリコンをベースとして
複数の元素を組み合わせて作る半導体です
耐熱性、低消費電力などの優れた特性があり
発光する化合物半導体もあります


サムコの主力製品は
化合物半導体の製造に使用される
ドライエッチング装置
CVD装置
ドライ洗浄装置です

エッチング装置は
半導体の表面に微細な溝を彫る装置です
薬液に浸して加工するウェットエッチングに対し
サムコは
ガスを化学反応させ加工するドライエッチング装置を製造しています

CVD装置は
半導体の表面にガスを原料として薄膜を堆積する装置です
サムコのCVD装置は
プラズマでガスに化学反応を起こさせることにより
半導体や電子材料の微細な溝に防水・絶縁のための薄膜を堆積させています

サムコの
ドライ洗浄装置は
薬液ではなく
紫外線やオゾンのほか
プラズマにより化学反応を起こしたガスで
半導体の表面を洗浄します


【8~10月の受注は31%増】
2023年7月期
第1四半期(22年8~10月)業績は
売上高:前年比32%増の14億3千万円
経常利益:同4.3倍の3億円
となりました


売上を用途別でみると
様々な材料の表面処理用が
前年比14倍(1億2千万円)
と大きく伸びています

その他も
同5.7倍(2億9千万円)
と拡大しています
様々な分野の研究開発や医療・バイオテクノロジー向けが
寄与しました


装置別では
洗浄装置が
半導体レーザー、表面処理向けを中心に
前年比3.1倍(2億1千万円)
と大きく伸びました

CVD装置が
半導体レーザー、通信用半導体向けに
同79%増(1億2千万円)
と大きく伸びています

エッチング装置も
前年比17%増(7億5千万円)
と順調です
通信用半導体、電気制御用半導体、シリコンの欠陥解析向けに
伸長しました

第1四半期における受注高は
前年比31%増の24億2千万円
となりました


22年7月期の年間受注高:84億円と比較すると
8~10月の受注は好調であったといえます
エッチング装置が
同38%増の13億6千万円
とけん引しています

第1四半期末の受注残高は
前年比59%増の60億2千万円
と大きく積み上がっています


【1月上期は48%増益予想】
会社側は
上期(22年8月~23年1月)業績予想について
売上高:前年比32%増の38億4千万円
経常利益:同48%増の8億1千万円
を予想していますが

第2四半期(22年11月~23年1月)が
売上高:前年比32%増の24億1千万円
経常利益:同6%増の5億1千万円
となれば、会社予想を達成できます

第1四半期末の受注残高が高水準で
下期も受注好調の継続を期待できることから
上期業績は会社予想を上回る可能性がある
と判断しています


(注)これは情報の提供のみを目的としており
特定の銘柄を推奨するものではありません
銘柄の選択などの投資にかかる最終決定は
御客様御自身の判断にて御願い致します

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