モンスターストライクにおける課題

日本を代表するソーシャルネットワークゲームであるモンスターストライク。
リリースがされてから早いもので6年の歳月が経過した。
固定のユーザーは確保されているものの、新規顧客をいかに楽しんでもらって、定着をしてもらうかが、今後の課題といえそうである。

新規顧客のために、キャラクターを作りやすくするサービス(モンストデイ)が発表された。確かに初心者が感じるハードルとして、最初から何度も同じステージを回る必要があるストレスは緩和されたが、ベテランと初心者が等しくゲームをしようと思うと、もういくつか乗り越えるべき事がある。いくつかの事例をもとに課題を見てみたいと思う。

課題その①(新規参入、初心者側)

ベテランが初心者を手伝う時は、ごく限られた状況(モンスト女子※ほんとはネカマ)のみとなっており、特に高難易度においては、初心者が相応の時間を使ってクエスト前に準備をする必要があるが、それが何なのかを正しく調べられなかったり、ベテランから説明しても理解がされない。また、事前の下調べと準備をしていないプレイヤーは、プレイに関しても難しいケースが少なくない。

課題その②(お手伝い、ベテラン側)

仮に準備が整っている初心者がいたとしても、安定してクリアをさせ続けようと思うと、かなりの労力(正しくは労働)が発生する。クエストにおいてのコミュニケーションでは、一方的にこちらから助言をし続ける事となり、「ありがとうございます」ではなく、無視や「あ、はい」だけであると、ベテラン側のスマートフォンさんが壁ドンの危機を迎えるだけではなく、アルバイト代としても請求したくなる状況となり、「あれ?これ休日も仕事してる…」という展開になることも少なくない。

課題その③(継続性)

仮に奇跡のマッチングによって、数回クエストを攻略したとしても、人に頼ることを前提に遊んでいるプレイヤーは、テイクをしてもらうことはあっても、決してギブをすることはない。

ひたすらに掲示板や生放送に参加しては、都合が悪くなるとドロンする、いわばヤリモクといった状況で遊び続ける。相手にコミュニケーションとして、交渉をしたり、お礼を伝える事が出来れば、一気に面白くなるゲームであるがゆえに。

最終地点としては、appストアのレビューに「ガチャ全然でねーんだよ!◯◯ゲーがぁ!!」と書きこんでアンインストールされTHE ENDを迎えるのである。

モンストデイや貸しモンなど、かなり初心者に向けた施作を実行されてはいるが、ゲーム自体が成熟を迎えてコンテンツが豊富になり、攻略や攻略サイトをみても、複雑であり結局何から手をつけて良いか、誰にどうやって手伝って貰えばよいのかが分からない、といった課題はひとつあるのではなかろうか。

また、現実的に手伝う側としては、社会人や主婦層であることが多く、彼らは慈悲の心により、キッズ達から罵られても笑顔を絶やさない、神族に分類される方々であって、一般庶民には手が届かない存在である。次回は初心者層が現実的に取れるアクションプランと、つおくなるためにどうすれば良いのかを書いていきたい。




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