「ボーカロイドと私 」の、その後の話をしよう

hiyori様主催の「ボーカロイドと私」という随筆アンソロジーに参加させて頂きました。3000字程度の随筆を寄稿しています。

結構ドラマチックな出来事も過去に色々あったと思うのですが、今回は中でも最新の出来事である「自称世界初KAITOのVTuber・KAITO[serial code:kaketo]企画の立ち上げ」に焦点を当てて語った文章です。

あれ始めた時、かなり「お前急にどうしたんだよ」「とうとう血迷ったか」ぐらいに思った人も多かったとは思うのですが、あの時こんな事考えてましたっていうのを割と闇深い所も交えながら語った文章になります。

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VTuber・KAITO[serial code:kaketo]のデビュー日は2020年7月1日でした。

散々提出前の進捗とかもガンガンTwitterで喋っていたので言っても別にきっと怒られないと思うんですが、今回の随筆アンソロジーの原稿を書いたのは大体7月から8月頃の話です。

もっと正確には、7月に書いた文章を8月になってから修正していたりしていたので、文章を書いたそれ自体は殆ど7月の事でした。

つまり、文章を書いた時点ではほぼ始まりたての企画で、「始めました」とか「始める前にこう言う事がありました」という過去の時系列の話は出来ても、その後どうなったかという話は殆どする事が出来なかったのです。


2020年12月、あれから半年近くが経ちました。

「あのあとどうなったのか」。今日はその話をしようかなと思います。



※以降随筆を読んだor私の活動を知っている 状態であるテイで始まります。ご存知ない方は「こいつはKAITOでVTuberみたいなことをやってるらしい」という事を頭に入れて先に進んでください。




さて、私は当該企画の運営に際し、強く意識していた日がありました。

それが9月30日です。

2020年9月30日、何があったのか皆様は覚えていらっしゃるでしょうか。




そう、「プロジェクトセカイ」のリリース日です。



一既存VOCALOIDファンとして「プロセカ」の到来は、ある程度朗報として捉える一方で、この全く新しい試みに一切の不安が無かったという訳でもありませんでした。

※念の為補足しておきますが、リリース前の話なので今はめちゃくちゃ楽しませてもらってますよ!OSTERさんの書き下ろしありがとう!天井しました!羽称号が近くて遠いよ!

・これを機に沢山の人に知ってもらえるかもしれない!嬉しい!
・もしかしたらファンや創り手も増えてくれるかもしれない!これを機に色んなことが出来るぞ!楽しみだな!
・キャラクター性をつける事に慎重な風潮の中、公式はどんなKAITO像を描くのだろう。オリジナルキャラクターとの兼ね合いはどうなるのだろう。
・公式のKAITO像はどれぐらい影響力があるのだろう。公式のKAITO像と遠い創作は見向きされなくなるだろうか。

みたいな、色んな意見や感情が複雑に混ざったような気持ちで見ていたと思います。



ただ、感情がどれだけ複雑でも自分がやる事は一つしかないかなって、なんか心決まってた所はあって。

どっちみちVTuber・KAITO[serial code:kaketo]企画の基盤の完成をこの日までに行わなくてはいけない、という事だけは分かりました。

ビギナーが増えるのであればそれを支援する動画を作るべきで、影響を恐れるなら自分なりのKAITOをそれなりの形で遺すべきで、どちらにしてもそれは[serial code:kaketo]の基盤完成に辿り着くものだという事です。それを出来る事なら、その日が来る前に用意しておきたい。

という事で2020年8月、最初の企画であるトークロイド講座を一通り終了し、9月のうちにゲーム実況動画を一つ作成しました。

2ヶ月間で作れる精一杯の土台作りはここまでです。人事は尽くしたので天命を待ちます。




ところで「VTuber KAITO[serial code:kaketo]企画」とは関係がないのですが、2020年10月1日……つまりXデーの翌日に投稿した動画があります。

それが

こちら。

長いスパンの意味では普通に「曲を聞いて良いと思ってカバー作って完成したから投稿した」なんですが、わざわざ翌日を投稿日に選んだという所もあります。

プロセカ公式の人格者イケメンお兄さんKAITOがワイワイ騒がれてるタイミングで地雷女風フリフリコートKAITOを投入するとどうなるのかな。プロセカでKAITO気になって動画サイト開いて新着順に並び替えた時に目に入るこのタイミング。やるからには一応「こんなのKAITOじゃねーよぶっ飛ばすぞ」と言われる覚悟決めてた所もあります。

覚悟決めて寝たせいか、この夜は動画でボロックソ言われる悪夢にうなされて目が覚めました。最悪すぎる目覚めで起き、スマホの通知を見るとYouTubeのアイコンがあってそんな夢見たばっかりだったのでヒエ……ヒラクノコワ……ってなるわけです。

※YouTubeはコメントやチャンネル登録があるとスマホに通知が来ます。


ところが、コメントを見てみると

「プロセカでKAITO気になりました!」

の文字。

ちょうど先日お題箱にも「KAITO好きになって日が浅いけど、」とあるこの動画へのご感想を頂戴しました。

アリなのか……!!プロセカ勢に地雷系KAITOは……!!

プロセカがシナリオで上手くやってくれていた事もあるし、初音ミクが変幻自在である事が文化として知られてる事もあるし、ご本家が今流行りで男性の歌い手やYouTuberも多数歌唱している曲でもあるし、何より視聴者の皆さんが柔軟である事にも恵まれているし、
とまあ色々な兼ね合いの元ではあるのですが、結果としては「公式との乖離大きめのKAITOでも全然平気なんだなぁ」という事になりました。

世界は優しい。
という事で公式と遠いものは排斥されるのではないかみたいな不安は取り除かれました。

さらにですが、前述のトークロイド講座企画についても全体的に視聴者が増加し、プロセカ経由のユーザーと思しきコメントもちらほら散見されるようになりました。
プロセカ経由でKAITO買ってくれる人、居たらいいなー。

私の動画がどのように作用したのか個々の事情は一人一人にインタビューでもしないと分からない所ですが、とにかく新しいマスターさんが生まれるきっかけや、その支援になれたらいいなーと思いをはせております。


そうこうしてプロセカを下地にした創作、行ける……ッと思った欠Pがその次にこんな動画を作成したり、

色んなことがありました。

KAITOがKAITOを当てる為にソシャゲのガチャを回して実況する動画
もしかしたら初めて?そうでなくともかなり珍しいものになったと思います。

この動画もKAITO[serial code:kaketo]企画を始めていけなければ、仮にアイディアとして思い付きはしてもGOはしなかったと思います。そういう意味で自分から一つの鎖を解いて、いつもと違う事でも「企画の一環だから」とかなりフッ軽になれたのが嬉しいです。


どうしても私はこっち専業という訳ではなく普通の社会人ですし、企画から動画からなにやら全部自前なので、投稿する動画はKAITO[serial code:kaketo]企画以外のものを含めて最大でも月に1回が限界だなあという所で、一般的なYouTuber・VTuberとは供給数の観点で若干引けを取る所ではありますが、

今後ともKAITO[serial code:kaketo]企画は色々とやりたい事で溢れておりますので来年以降もまたどうぞよろしくお願いいたします!!

プロデューサーの心が変わらなければ直近では某ゲームの実況かトークロイド講座のさらに続編かなあと予定している所です。

ていうか逆に誰か専業でKAITOのVTuberやってくれ!でコラボしよ!待ってるからね!



最後にもう一回宣伝するぞ!

この本、クリプトンの社長さんや公式案件にも携わる有名なクリエイターさんたちなど普段ではなかなかお話を聞けないような方々も揃っており、「すごい有名な人が沢山いる!やべえ!」とビックネームにつられて買う方も多いのではないかと思うのですが、

個人的には「正直知らんかった人」とか「創作側じゃなくてファン活動してる人」みたいな随筆もメチャメチャ刺さるんですよ。
なんていうか、スタジアムでのんびり野球観戦してたら隣に座ってた人間が豪速球で顔面にボールぶつけてくるみたいな衝撃があるんですよ。

なので誰か知らんからと言って飛ばすな……勿体ないから飛ばすな……お前も隣にいたはずの人間に顔面パンチされる体験をしろ……飛ばすな……

(って言ってるけど、まだ自分も味見したってだけで実際の献本は先日頂いたばかりで全部は読み終えてないんだ……!全部読むの楽しみだね……!)


で、自分もなんかやりたいなーとか結構勇気もらえる随筆も多くてとってもいいです。この本読んで走り出した人間のもっともっと楽しいもの沢山見たいぞ!
あ、KAITOの所持者の皆さんには何かやりたくなったらこのような企画も主催中ですので何卒!(ちゃっかり主催企画宣伝奴)


うんうん、これからも沢山の「ボーカロイドと私」を観測し続けていきたいですね!
それでは、KAITO[serial code:kaketo]のマスター・欠乏症Pでした!

人類のみんな、またねー!

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